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海南島ってどんな島?

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今年9月から住んでいる中国の海南島。
島全体が「海南省」となっている。1984年に経済特区に指定され、1998年に広東省から独立した中国最南端の最も新しい省だ。

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場所はここ。
最南端というか、「ほとんど東南アジア」という意見もあるほど。

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「海南」の2文字を見て、シンガポール始め東南アジアで有名な「海南チキンライス」を思い浮かべた人もいると思うが、その元になったのが海南島の名物料理だ。

中国全体が大きいので、地図で見ると小さく見えるが、実際には台湾や九州より一回り小さいくらいの大きさ。南北2都市間には中国版新幹線も走っている。

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日本から海南島に行く場合には、現在直行便はないので広州経由などになる。
他に北京や上海などからも一日何便も飛んでいる。香港・マカオも近い。

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その他、実は北京から海南島まで鉄道でも行ける。
海峡を越える部分は、車両をばらして船で運ぶそう。

島の北側に位置する「海口市」が海南島最大の都市で省都。
自分が住んでいる海南大学があるのもここだ。

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ちなみに海口市中心部の地図がこれ。
市中心部からバスで10分弱のところに海甸島というのがありそのかなりの面積を海南大学が占めている。

そして南側に第二の都市「三亜市」がある。
中国最大のビーチリゾート地だ。

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ヒルトン、マリオットとゴージャスな外資系ホテルがビーチ沿いにずらり立ち並び、中国全土からバカンスの人がやってくる。10月1日の国慶節(建国記念日)から5月頃までが観光ピークシーズンだそうなので、これから人がどんどん訪れるのだろう。経済発展に伴い、毎年流入する観光客の数もものすごい勢いで増加している。

ここ数年はリゾートマンションの建設ラッシュで、富裕層が競うように購入し価格も高騰しているそう。そういえば北京で知り合った元会社経営の中国人男性も、やはり三亜に家があると言ってたっけ。

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沖合には埋立地に建つマンションも。
まるでドバイ。

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日本人にはそれほど有名なリゾートではないが、
ロシア人も大量に来ていて、まさに「中国のハワイ」状態だった。

島の中央部は山岳地帯になっていて、ここも登山ブームの中国で人気のスポットだ。

少数民族が多いのも特徴。
2010年の調査によると16.6%が少数民族。黎(リ)族・苗(ミャオ)族など38の少数民族が住んでいる。近年これだけ多くの漢族が移住してきてもまだ16%以上もを少数民族が占めているので、元々相当多かったのだろう。

ガイド本によると海南島は、長い歴史の中で戦乱など逃れこの島に辿り着いた人達が定住していった移民の島なのだそう。

流刑地・役人の左遷先でもあったそうで、日本でも有名な人では蘇軾(蘇東坡)が赴任してきた場所だ。日本に渡ろうとして難破した鑑真が流れ着いたのもこの島の南端。ちょっと流され過ぎ。

10月中旬過ぎた今でも、半袖Tシャツに短パン、ビーサンで問題なし。
外から帰ってきたときは冷房もかけている。

とはいえ、夏は中国の内陸の都市のように38度・40度と熱くなることはなく、海口の7月&8月の平均最高気温は33.2度だ。スコールのような雨は降るものの、天気は比較的よく、常に風が吹いており、何より

空気がきれい!

というのが、北京に半年暮らした身としては非常にありがたい。

海南島はそんな常夏のリゾート島です。

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