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<海南島一周>興隆熱帯植物園

温泉リゾート以外の興隆の主要観光スポットは「興隆熱帯植物園」。海南島は中国の中で唯一、熱帯気候に属するエリアがある。

自分が宿泊していたホテルからはちと遠く、三輪バイクタクシーに乗った。
海南島は、海口・三亜など大都市以外はタクシーは少なく、大型バイクもしくはバイクの後方に4人乗りの客車を付けたバイクタクシーが主流だ。

安全上、なるべくバイクタクシーには乗りたくないのだが仕方がない。

興隆熱帯植物園に着いてびっくり。
大型バスが10台近く停車していて、観光客がいっぱい。

点在する温泉リゾートホテルに、相当多くの人が来ているようだ。

入場者にはすべて10人に1人くらいの割合でガイドが付き、中を案内してくれる。ただ歩いても何の木かすらわからないものが大半なので助かる。

・・・といっても中国語なので、一部しかわからないんだけどね。個人的にはヒアリング訓練になってうれしい。

熱帯の植物は、なかなかユニークな形態のものが多い。
なぜに根っこに結実してるんだ?

あと生命力あふれまくりな木も多い。
カンボジアのアンコールワットでもこういう木が古い寺院の建物を飲みこんでいる風景を見たが、絵だから根が垂れ下がり、地面に到達するとそこから地中に潜る。

むしろこういうスタイルは、降水量が少なくて日照時間も短い、植物にとって厳しいエリアでこそ必要な気がするんだけどなあ。

この植物園は、中国熱帯農業科学院香料研究所に属していたとのこと。目玉は「バニラ」「珈琲」「カカオ」「胡椒」だ。

で、これがカカオ。

幹から直接実が成っているのがなんとも不思議。

ヤシの木は海南島ではありふれすぎていて特にここでは見所にはなっていないのだが、この発芽したヤシの実が積み上げられている場所がところどころにあり、観光客の写真撮影スポットになっていた。

これが高さ10m以上の木に育つまで、いったいどのくらいかかるんだろう。

こちらは珈琲。
何種類かの木が植えられていて、種類によって色も異なるとのこと。

胡椒園。
珈琲と胡椒は海南島の特産品でもあり、海口市内のスーパーでも特産品コーナーにいくといろんな種類のものが売られている。

いつか南の島に住むことがあったら、胡椒育ててみたいなあ。
いや熱帯じゃなくても大丈夫なのかな?

あとで調べてみよう。

海南島は熱帯果物の種類が本当に豊富で、どの街にいっても路上は果物売りの屋台がたくさんでている。ここではそんな果物が実際に実っている様子も見れ、面白かった。

バニラ園。
たぶん見るの初めてだと思う、自分。

なんだかちょっとやる気の感じられない植物だ。これスタッフが丁寧に支柱に結びつけているけど、自然の状態だと地面をはって育つのかしらん。

そしてカカオ園。
中国語では「可可(コーコー)」と書く。

カカオは幹に直接実が成る。

それもなんだか非常に奇怪な風景に思えてしまうのだが、幹に実が成るということは花も幹から直接咲くということだ。

ガイドさん「こちらでカカオの花を見ることができます」

その花というのが・・・

ちっちゃ!!!

カカオの実とのギャップにびっくり。
ガイドさんが指さし案内してくれなかったら気づきもしなかったと思う。

地味だけど、今回の熱帯植物園参観で、これが一番のサプライズだったかも。

その後、試飲コーナーで10種類近いお茶(バニラも)やコーヒーを次々味見させてもらい、それらが販売されている巨大なお土産屋さんで、中国人の観光客が山ほどお買いものしている横を通り過ぎて、熱帯植物園を後にした。

ここでちょっと誤算が。
来るときは、街中で捕まえた三輪バイクタクシーに乗ったが、帰りの足がなかった。

スタッフに聞いたら「大通りまででてバスを捕まえろ」ということだったが(都市間をつなぐ長距離バスを手をあげて止めて乗る)、なかなか現れず、とぼとぼ歩いてホテルに向かう羽目に。

のどかな「熱帯の島風景」を堪能できたからいいんだけどね。30分以上歩いたところで三輪バイクタクシーに出会い乗ることができた。

熱帯植物園の近くには見学もできる珈琲工場もあったことを後から知った。次にいく機会があれば、珈琲工場にも足を伸ばしたい。


> 続く

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