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<海南島一周>文昌で海南鶏飯の元祖「文昌鶏飯」を食べる

海南島生活も残り一ヶ月ちょっと。
せっかくなので3泊4日で海南島をぐるっと一周することにした。

まず向かったのは、海口の南東「文昌(ウェンチャン)」。

写真

海口からは高鉄(中国版の新幹線)で30分。1時間に1~2便あり、バスも頻繁にでているので日帰りでも行きやすい街だ。

●Wikipedia「文昌」

文昌は、東南アジアで活躍する華僑の出身地として有名な街。
「宋氏三姉妹」の父親もこの文昌の出身で、市内にはその旧宅も残っている。

街自体はそれほど大きくはなく、地方の中堅都市といった感じ。

古い通りには「騎楼」といわれる一階部分がアーケード状になった古い様式の建物群がそのまま残っていた。文昌江という川の近くの通り「沿江西路」は昔ながらの騎楼が続いており、ちょっと混沌とした雰囲気には風情がある。

特に目的もなく散策していたのだが、ふと見ると文昌江の向こう側に古い建物群が並んでいるのが見えた。

後でガイドブックを読んで知ったのだが、ここは2012年夏に整備されたばかりの「文南老街」。

一階はすべて商店なのだが、上は人が暮らしているのだろうか。
格子の窓を見ていたら、映画「ラマン」のワンシーンを思い出した。

通りも石畳になっている。

「文昌閣」という壁が一面しかない建物が人でにぎわっているのでお茶飲める場所かと思って近づいたら、年配の人達が麻雀やら将棋やらで盛り上がっていた。

中国は大都市北京でも、街中のあちこちで麻雀や将棋、碁を楽しんでいる年配のグループをみかける。年とって近所の人達と一緒にわいわい楽しめる場がたくさんある中国は本当にうらやましく思う。朝夕は公園で大勢で踊ったり太極拳したりしているし。

この新しく整備された騎楼エリアは、かなり長く続いていた。

移民の島ゆえ、古い建物は西欧・イスラムなどいろいろな建築様式の影響を受けているというが、この窓はちょっとイスラムチック。

文南老街が尽きたあたりにある石橋をわたって沿江西路に戻ると・・・

中国のグルメ口コミ情報でも「文昌で文昌鶏飯を食べるなら『三角街』でしょ!」と多くの人が書きこんでいた場所になる。

観光客中心に多くの人がここを目指してくるようで、写真を撮っていたら一番右の「三角街一家」のおじさんに手招きされ、この店に入った。

ここはお店のスタッフが皆とても愛想よかった。

「何人?」
「日本人です」
「なあんと!このお客さん日本人だってよ!」

・・・や、やめてください。
日本人は注目を集めるのがとても苦手なんです・・・

その後、日本人は床に直接座ると聞いたけど本当か?とかいろいろ聞かれた。

「今は椅子のほうが多い」
「あと床に座るのは家の中だけでこういう場所ではない」

中国の食堂はお客さんが床にゴミやら骨やらぽんぽん捨てるので、結構汚い。いくらなんでもこういう場所でも直接座るのかと思われたら日本人として不本意なので。

グループできている人達は、文昌鶏を中心に何種類も注文し、皆でつつきあっていた。

文昌鶏以外にもいろんなメニューが揃っている。

私はひとりなので、1斤(500グラム)35元(約560円)の文昌鶏を半分20元にしてもらい、あと空芯菜の炒め物を注文。

写真を撮っている様子を、お店のおばさんがニコニコ楽しそうに見ていた。
食べ始めると「このたれにつけて食べろ」「ご飯こっちに持ってきて乗せて食べるといい」などいろいろ世話を焼いてくれる。

海南島に来て2度目の文昌鶏。

文昌鶏は海南島4大名菜のひとつで、落花生やヤシなど飼料にこだわって育てた鶏。皮が薄く骨もやわらかくて細く、肉質がとてもよく脂っこすぎないなどが特徴らしい。

これを醤油や酢、ニンニクやネギなど刻んで混ぜたたれにつけていただく。

確かに美味しい。
美味しいことは美味しいんだけど、日本人的には「骨」がちとネック。

中国人は食べながら口の中で骨をよけて、ぺっぺっと器用に吐き出す。日本人はこれが苦手なのだ。

結果、とても細い骨なのに箸でよけながら食べようとすると非常に面倒くさいことになる。だんだん食べるのが面倒になってしまうほどに。

ちなみにこれは三亜で食べた文昌鶏飯。

個人的にはここの文昌鶏のほうが骨が少なく食べやすかった。
お店によってもかなり差があるそうなので、今度は海口の人気店でも食べてみたい。


+ + +


文昌&周辺には、結構観光名所があるのだが、今回は市内中心部の老街と文昌鶏飯だけ堪能して、次の街に向かった。

> 続く

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