最新版Officeの無料体験版を使ってみた!<PowerPoint編>
先日、AMN企画でマイクロソフト本社をブロガー3名で訪れた。近日発売予定の最新版Officeのタイアップ企画で担当者にお話を伺うためだ。
それに先立ち、現在無償でダウンロードして使えるお試し版・・・いや開発版か・・・「Office カスタマー プレビュー」を触ってみた。
既存のOffice製品と並列なので問題なし
最初ちょっと心配だったのは、「これダウンロード&インストールしたら今のOfficeが使えなくなってしまうのでは?」ということ。でもそれは問題なし。
Q 現在のバージョンの Office を使ってドキュメントを開くことはできますか。
A はい、できます。通常のとおり現在の Office アプリケーションを開始し、その中でドキュメントを開いてください。
↑こんな感じで並列でインストールされる。
なのでまさに「ちょっとお試し」感覚でダウンロード&利用可能。
さっそくPowerPointを使ってみた
確かOffice2007の時だったと思うけど、新しいのにしたらメニュー配置もがらっと変わり、しばらく結構戸惑った思い出がある。
今回もそんな感じだったら、既にOffice 2010の搭載機能すら使いきれていない自分は、別に必要ないよな~。そんな風に思っていた。
ただ実際に触ってみると考えは変わる。
これ便利だ、とっても。
- メニュー配置など変化なく2010と全く同じ使い勝手
- デザインが全体的にすっきり見やすくなった
- 2010の時に使いこなせてなかった機能が簡単に使えるようになった
- 痒いところに手が届く的な機能がいろいろ追加されている
ということで、昨日久しぶりにセミナー講師仕事があり、新しいPowerPointを使ってみたので、まずはその中でインパクト強かった機能などのご紹介を。
新機能「発表者ツール」がすごくいい
何よりこれがとっても便利!
どういうことかというと・・・
暗くてわかりにくいかもだけど、プレゼンター手元パソコンの画面だ。
プロジェクタでスクリーンに映し出している画面はシートが全面表示されているが、手元の「発表者ビュー」は違うものが自動的にでてくる。
発表者ビューこんな感じ。
右側に「次のシート」が少し小さめに表示されるので、そこへの移動を念頭に話を進めることができる。いつもプリントしたものをパソコンと並べ、次のシートはそれで確認しながらだったので。
また昨日実際に便利だなと思ったのは、現在のシート上部に経過時間と現在時間が表示されていること。
特にこの経過時間はありがたい。
昨日のセミナーは2時間だったが、開始時間から何分が経過しているのかを常に確認できるので、進みすぎていないか、残りシート全部消化できそうかという計算が用意だ。
一時停止ボタンもある。
ただまだ初めてで不慣れだったため、途中でブラウザを表示させるために何度かスライドショーを終了にしてしまい、時間がリセットされてしまった。スライドショー終了にしなくてもブラウザでWEBを見ることができたのかもしれない。
そこのやり方は後で要チェックだ。
(スライドショー終了にすると再開した際に冒頭シートが開いてしまうので不便/多分自分のやり方が間違っていたと思う)
現在のシート下部にはメニューいろいろ。
一番左端の「ペン/レーザーポインターツール」は以前にもあったが、その隣の「すべてのスライドを表示」は新しく追加されたもの。
これをクリックすると・・・
プロジェクターで映し出している画面はそのままで、手元パソコンにだけ全シートを一覧表示にできる。
- この先の流れを確認したい時
- 少し前のシートにジャンプして戻りたい時
- プレゼン時間の関係で、残りはいくつか飛ばして進みたい時
以前だったら、少し先に進む時や後戻りする時、マウスカチャカチャやりながら自分で自分のスライドを探すような恰好になったが、これがあれば、とってもスマートだ。
特にシート枚数が多い場合には。
「拡大」ツールも便利!
このボタンをクリックすると、シートサイズの1/4くらいの枠内だけが明るくなる。この状態でマウスを動かして、拡大したい箇所にこのハイライト枠を合わせる。
そしてクリックすると、その場所だけが拡大表示される。もちろんプロジェクター側も。
私はインターネット上のサービスの使い方解説の講座等でPowerPointを使うこともあるので、メニュー部分の文字など、こうして拡大して説明ができるとっても便利だ。
あえて目立たないように盛り込んでおいたものを突如拡大して注目させるという小技にも使えるだろう。
もう一度「拡大」ボタンをクリックすれば、通常モードに戻る。
勝手にサポートしてくれる機能もいろいろ
PowerPointに限らず、Excelなどでもそうだが、「機能」の存在を知らなくても自然とそれが稼働するというのが、最新版に共通する特徴らしい。
例えば写真や図を何枚か並べたいなあと思った時。
一個目の写真の横にもうひとつの写真をドラッグで移動して配置する作業。
上端や下端、あるいは中心位置線がぴたっと合った時にガイドを自動表示して教えてくれる機能は元々あった。
ただ3つ目の写真をもってきて等間隔に並べたい場合は、「図ツール書式>配置>左右に整列」を選択しないとダメだった。
上端揃えくらいは使っても、意外とこの等間隔機能は存在自体知らない人もいただろう。
その場合、ガイドラインの数値で合わせるか、あるいはマウスでドラッグしながら大体の目視確認でやっていたと思うのだが、新しいバージョンだと、ドラッグしている途中に・・・
ぴたっと合った瞬間を教えてくれるのだ!
これ、図や写真だけでなくテキストボックスでも同様なので、通常のプレゼン資料を作る際も非常~に便利だ。いちいちメニューバーから機能を選択しなくてもすむ。
同様に・・・
- 機能としては元々あったけど使うのに手間がいた
- あるいはそもそもその機能を知らなかった
ことが、
- 勝手に機能が立ち上がってサポートしてくれる
というのが、最新版のとっても便利なところ!
色の選択に「スポイト機能」がついた
これは、使う人まったく必要ない人にわかれると思うが、なかなか面白い機能だったのでご紹介を。
写真の下に茶色く塗りつぶしたキャプションをつけたい時。
こだわる人だとその茶色をどうするかで悩む。
用意されたパレットの中から選べばいいんだけど、「真ん中の写真の机の一番手前と同じ濃い茶色にしたい!」という場合・・・
「スポイト」の出番だ!
↑キャプチャからスポイトアイコンが消えちゃっているが、マウス動かすとスポイトアイコンも移動し、その場所の色を指定してくれる。
画像編集ソフトなどでは一般的なので自分もよく使うが、確かにこれがオフィスソフトにも搭載されるといろいろ便利かも~。
まあ使わない人には全くどうでもいい機能だけどね。
+++
一見前バージョンと似たインターフェースだし操作性なんだけど、実は使ってみると結構便利で快適。なにより、前バージョンにも搭載されてたけど、「気付かず」あるいは「手間で」使っていなかった機能をがんがん使うようになる。
それが「新しい Office」だ。
まだ間に合うかな?
もし「Office カスタマー プレビュー」無償ダウンロードができるなら、やって体験してみることをおススメする。