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大槌町に新しいボランティア無料宿泊所「きらりベース」が誕生!(4)

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大槌北小学校の校舎を活用した宿泊施設。
明日11日に本格稼働予定とのことですが、それではここに滞在してどんなことができるのでしょうか。

●きらりベース公式サイト

ボランティア活動をする

現在は、ボランティアのための宿泊施設と位置付けられており、公式サイトにはこう書かれています。

主に、きらりベースが協力する団体の活動、ご自身の復興支援活動、加えて、きらりベース内でのサポート活動を行ってください。なお、我々きらりベース自体が活動の斡旋を行うことはございません。活動未定の場合は、我々きらりベースのサポート活動をしていただきますので、ご了承ください。

実は当初、遠野まごころネットのように、この「きらりベース」自体で活動のマッチング(斡旋)があるのかなと勘違いしていたのですが、そうではなく、ここはあくまで無料宿泊施設ということのようです。

ただ今後、連携してゆく団体が増えていけば、それぞれの団体が活動毎にここでボランティア募集も行っていくと思うので、自分にできることを見つけ、参加してゆくことができそうです。

●きらりベース公式サイト「きらりベースでの活動」

参加できる活動がないという場合にも、きらりベース自体のサポート活動があるということなので、行けばきっと何らかの作業は見つけられると思います。

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ちなみに私は今回、きらりベースの清掃ボランティア目的で現地入りしたのですが、着いたのが遅く、既にほとんど終わってしまっていました。

そこで「せっかく来て何もしないのもあれだし・・・」と大槌町ボランティアセンターに電話してボランティア登録しました。ここでは、団体だけでなく個人ボランティアにも活動を斡旋してくれます(活動前日までに電話する必要あり)。


より大きな地図で 大槌町ボランティアセンター を表示

きらりベースからは、約1.4kmで徒歩18分程。

大槌小学校の校庭に作られた仮の町役場(二階建てプレハブがたくさん並んでいる)の奥にありますが、分かれ道では、個人住宅が並ぶ少し細い道に入っていくので、注意が必要です(間違えると公民館&体育館に続くくねくね坂道)。

私が訪れた時点での話ですが・・・

  • 活動希望する場合は、前日までに電話してボランティア登録
  • 移動手段がない場合、乗合で行けるよう手配してくれることも(無理な場合もあると思います)
  • 定休日は月曜日
  • 海岸清掃プロジェクトや側溝泥だしなどの作業がある
  • 仮設住宅関連のボランティア活動もあるらしい

●大槌町社会福祉協議会ボランティアセンター

事前に、公式サイトやブログも見ておくといいと思います。

陸前高田市など他のボランティアセンターと比べると、個人より団体受入れが中心なのかなと感じましたが、私のような車で来ていない個人でも作業を紹介してくれ、応援で来ていた県社協の方が、4人の個人ボランティアを現地まで車で連れていってくれました。

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この日、私ともうひとり、きらりベースで一緒だった大学生が向かったのは吉里吉里海岸。まだガラス片や瓦礫なども混じっているので、子供が裸足で走り回っても大丈夫なよう、砂浜を1mほど掘り起こし、ふるいにかけるという作業でした。

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グループで来ていた盛岡の高校生たち中心に、
白い砂浜はあっという間に掘り返されていきます。

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ところが私、情けないことに、2年ぶりにやってしまいました。

ぎっくり腰(涙)

歩けなくなってこれ以上迷惑かける前に・・・と、午前中で途中離脱。
全然無理してなかったのに、腰の高さより深くなっていた溝に飛び込んだ瞬間、着地の衝撃でぎくっとやっちゃいました。

元々腰は弱かったんです。
でもこの一年、瓦礫撤去とか除染ボランティアとかハード系ずっとやってきて問題なかったので、完全に油断しちゃいました。活動中に故障すると、頑張ってる他の人に申し訳なくて結構凹むんだなということも、今回初めて知りました。

ただそのおかげで、鍼灸受けに行ったAMDA健康サポートセンターですごくいい話をたくさん聞けたりもしたので、後悔はしていません。そんな話はまた後日。


隣接する復興商店街「福幸きらり商店街」が楽しい!

このきらりベースの魅力として大きいのは、隣接する仮設の復興商店街「福幸きらり商店街」(きらりベース自体、商店街の自治会が運営主体です)。地元の方が朝から夜までたくさん訪れ、結構にぎやかな場所です。出店している方や、お店・きらり駅などで一緒になった方々とお話したりする機会も自然と増えます。

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オープンしたのは昨年12月で、TVにもよく登場したので、見たことある方いるかもしれません。コの字型に建てられた二階建てのプレハブ群にたくさんのお店が入っています。

今までも、ボランティア活動の帰りにバスで何度か立ち寄りましたが、きらりベースなら、宿泊所まで徒歩1分。晩御飯もここでゆっくり食べられますし、知合ったボランティア仲間と居酒屋で楽しく飲んで語らうことも!

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到着初日は、清掃活動途中にやきとり「七福」でランチ。

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鶏のから揚げ定食、美味しかった!!!

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夜は並びの居酒屋「みかドン」で晩御飯兼ねて飲み会。

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「大槌復興 刺し子プロジェクト」のグループの人達ともここで会い、活動の内容やデザイナーの話や、どういった作品が作られているかなどお話を聞くことができました。

このような現状をなんとかしようと、大槌のおなごたちが立ち上がりました。帰るべき家を失い、大切な人を失い、目を背けることのできない、厳しい現実の中で日々を過ごす女性たちに、今あるもの。それは、「今日を生きる」という強い気持ちです。そんな「何かをしたい」という思いからたどり着いたのが、限られたスペースと道具を用いて、得意の腕を生かせる「刺し子」の制作でした。

●大槌復興 刺し子プロジェクト「プロジェクト紹介」

やきとり「七福」にも、コースターやマットなどの作品が展示販売されています。買ってこようと思っていたのに、ぎっくり腰ですっかり忘れてしまいました。あ、でもネットでも買えるんですね!Tシャツ素敵でしたよ。

●大槌復興 刺し子プロジェクト「購入する」

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ここ「めん八喜」でも2回昼食とりました。
炒飯とかひっつみとか。

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もちろん来ているのは地元の方。
仮設住宅での話だったり新しくどこかにお店がオープンした話だったり、いろいろな会話が自然と飛び込んできます。

竜巻災害のニュースが店内TVで流れた時も、3.11直後の炊き出しの話や瓦礫散乱していた時の話題で盛り上がっていました。

「炊出しだぁ~。なんか懐かしい」
「今こうして普通にラーメンとか食べてるけど、あの頃は夢の世界だったよね」
「ラーメン食べたかったっけ」「ねえ」

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嬉しいけどちょっと悩ましくもあるのが、奥に並ぶ洋菓子・和菓子のお店群。

なぜ悩ましいかと言うと・・・

どれも美味しいんです!

つい毎日、昼食の後とか夕方とか買いに行っちゃう・・・。
せっかく体動かしに来てるというのに・・・

これじゃ太っちゃう!(^_^;

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鯛焼き・大判焼きも、シフォンケーキもとっても美味しくておススメなのですが、ぜひこの「はん熟チーズ」も食べてみてください。味は、大槌町に来てのお楽しみゆうことで♪

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スーパーもあり、食料品や飲み物(お酒も)、ちょっとした日用品ならここで買えます。GW中は「三陸のたまご」などお土産の和菓子も売ってました。

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自転車屋さんもあり、きらりベース宿泊者向けのレンタサイクルも始まりました。

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大槌町市街地はだいたいどこでも歩いていけますが、自転車があれば、赤浜海岸や箱崎半島まで足を伸ばせそうです。ただ場所によってはガラス片ですぐパンクさせちゃうと思うので、走行には注意が必要です。

自転車で回りたいという方は、事前に周辺地図をプリントしていくといいと思います。街灯ないエリアが大半なので、必ず日没までにはきらりベースに戻れるよう、帰りの時間も気にしましょう。すべて「自己責任」で。

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そしてここが、無料休憩所の「きらり駅」。
きらりベースのスタッフの人達も、よくここでお茶したり作業したりしていました。

地元の方や商店街の人達などが集まってお茶して、いろんな話をしながらまったり。ボランティアの人もランチタイムなんかに顔出しています。スタッフもとても感じいい方ばかりで、心地よいスペース♪
 

お風呂は山田町もしくは釜石で

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ちょっと不便なのはお風呂。
きらりベースには現在、お風呂もシャワーもなく、歩いていける範囲にもお風呂屋さんやコインシャワーはありません。

なので、車で山田町もしくは釜石のスーパー銭湯的な施設まで行くことになります。

私は夜行高速バスで個人で行っていたので足がなかったのですが、花巻・仙台から車でボランティアに来ていた二人の方の車に分乗して、一緒に泊まっていた人達5人で山田町の「御蔵の湯」に行きました。

かなり立派な施設なんだけど、国の津波緊急対策で作られたそうで完全無料。
露天風呂もあってくつろげます。
何よりスタッフのサービスがものすごいよくてびっくりです。

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風呂上りのソフトクリーム&コーヒー牛乳は必須です。

●<関連記事>嗚呼!浅草: 山田町御蔵の湯

> 続く

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