大槌町に新しいボランティア無料宿泊所「きらりベース」が誕生!(1)
岩手県大槌町。
昨年3月11日の津波で市街地の大部分が壊滅的な被害を受けた町です。
私も昨年7月以降、遠野まごころネット拠点に何度か訪れ、宅地跡の瓦礫撤去や河川清掃などの作業に参加させてもらいました。
市街地は、一部大きな建物除きすべて津波で破壊され流され、瓦礫も撤去された今は、更地のようになっています。
宿泊できる場所もなく、これまでは釜石や遠野などからバスでボランティアが作業に来ていたのですが、このGWに新しく、ボランティアのための無料宿泊所がオープンしました。
大槌北小学校の校舎を活用した、「きらりベース」です。
4月28日にプレオープンし、まずは建物内の清掃や居住空間の構築などをするボランティアが募集されました。できたてほやほや!
もちろん宿泊するのはお教室。
女性部屋は広くて日当たりのいい音楽室でした(後日変更予定)。
マットレスも毛布もあり、寝袋なしでもOK。
<追記>立派なマットレスもあり毛布もあるんですが、シーツがないので寝袋必要でした。あるいは「マイシーツ」2枚持っていって、マットレスと毛布の間に二枚はさんで、その間に寝るというのもありかなと思います。上のシーツを毛布襟をはさむ形で折り曲げて使う感じ(2012/5/9)
そして理科室が談話室。
こんな場所で実験とかしたよな~とか昔懐かしみつつ、ワインや焼酎飲んで他の宿泊者と一緒にいろんな話をじっくりと。
小学校の校庭には、昨年末にオープンした復興商店街があり、スーパーも居酒屋もラーメン屋も、和菓子&洋菓子が美味しいお店なんかも。毎回どの店行こうか悩んだり。
これは朝、きらりベースの中村さんに湧水ツアーに連れて行ってもらったときの写真。大槌町では、家の敷地内で湧水を活用していたそう。建物がなくなった後も湧水がこぽこぽと。
すごく不思議な感じですね。
津波の前はどんな感じだったんだろう。後で写真探して調べてみようと思います。
大槌城跡にも初めて上りました。
大槌町の市街地全体、そして赤浜地区に箱崎半島まで一望できる場所です。
上から見る風景はまた全然違います。
ああこんな風になっていたのかと、過去作業した場所や会った方に聞いた在りし日のその場所の姿など思い出しながら、しばし眺めてしまいました。
遠野などから通ってボランティア活動するのとは全く違い、大槌町の中に滞在することで、いろいろ地元の方と話をしたり、いろいろ教えてもらったりできますし、朝方や夕方、あるいは半日作業で午後などにこうして大槌町を知るためのツアーに参加したりもできます。
大槌町でボランティア活動するだけでなく、
もっと大槌町のことを知る機会も作れる「きらりベース」。
5月11日過ぎには、公式サイト上で、今後の宿泊受付などの詳細が公開されるそうです。
過去大槌町を訪れたことある方も、被災地ボランティア未経験者も、ぜひ行ってみてはいかがでしょうか。
東京からなら、深夜高速バスで一本。
東北は今、桜シーズンが終わって、新緑がとってもきれいな時期です。
新しいボランティアの形が生まれそうなきらりベース、
写真もたくさん撮ったので、帰宅したら詳細をレポートします。
(この記事は復興商店街内の無料休憩所「きらり駅」で書いています)