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大槌町に新しいボランティア無料宿泊所「きらりベース」が誕生!(2)

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GWの後半に、岩手県の大槌町を訪れ4日間滞在しました。
宿泊したのは、4月28日にプレオープンしたばかりのボランティア向け無料宿泊施設「きらりベース」です。

「きらりベース」ってどんなとこ?

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大槌町「きらりベース」は、津波で廃校になった大槌北小学校の校舎2階を活用して作られた、ボランティアのための無料宿泊施設です。運営は隣接する復興商店街「福幸きらり商店街」自治会を主体とするプロジェクトチーム。

大槌北小「福幸きらり商店街」の自治会が主催となり、復興拠点づくりのプロジェクトを始動させました。その名を「きらりベース」。復興のために集う支援ボランティアや連携団体のための宿泊施設を、被災した校舎を有効利用することで実現させます。また、大槌の復興へ向けて多くの取り組みがあります。その活動を大槌町の内外に伝え、ともに作り上げる、協働ワークショップの開催場所を整備してゆきます。

●きらりベース公式サイト「きらりベースプロジェクトについて」

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あくまで、いち利用者としての感想ですが、特徴を説明するとこんな感じかなと。

  • 宿泊は無料(事前予約が必要)
  • 男性部屋・女性部屋があり、雑魚寝スタイル
  • 宿泊可能人数は約100名(男女それぞれ50名)
  • マットレスや毛布などが用意されている
  • すぐ隣に商店街があり買い物などに便利
  • 勉強会やミニイベントなどにも使えるスペースが今後できるらしい
  • 大槌町市内中心部にあり、隣接する山田町や箱崎半島にも車ですぐ
  • ボランティア活動のマッチング(斡旋)は行っていない
  • 大槌町ボランティアセンターに徒歩で行って作業に参加できる
  • 今後はきらりベース拠点に活動する団体のボランティア活動に参加したりできるらしい

ちなみに私は関係者ではないので、認識間違っている可能性もあります。また内容は随時変わっていくと思いますので、正確かつ最新の情報は公式サイトで必ず確認してください。

●きらりベース公式サイト

今まで遠野まごころネットなどを拠点に個人としてボランティア活動していた人が「被災地の近くに滞在して活動したい」とやってきたり、あるいはグループや団体でここに宿泊し、それぞれの活動をするといった使い方になるのかなと思います。

岩手県内にも、個人が利用できるボランティア向けの無料宿泊所はいくつかありますが(遠野まごころネット・住田町基地・とうわボランティアの家など)、被災地のど真ん中で一般個人に開放されたこの規模の宿泊施設は他にはない気がします。

GW期間中も、早速いくつかのNPOなどの関係者が下見に来ていたようです。


利用するにはどうするの?

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GWには、突然訪れて「滞在したい」という人もいてスタッフを困惑させていたようですが、必ずネット上で事前に宿泊申込みする必要があります。

●きらりベース公式サイト「宿泊について」

他にも、チェックイン時間や、提示が必要なもの(身分証明書・ボランティア保険加入証)など、決まり事がいくつかあるので、必ず公式サイトを確認して行きましょう。

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ホテルや旅館のようなお金を払って利用する宿泊施設とは全く別物です。運営側の負担・迷惑にならないよう、利用させてもらう側がしっかり配慮しなくちゃいけません。

ちなみに現時点(5/9)では、宿泊申請は一時停止しています。
5月12日が本稼働スタート日だそうです。


持っていったほうがいいものは?

そのうちに「持ってきたほうがいいものリスト」などが公開されると思いますが、GWのプレオープン時に利用したいちユーザとして簡単にまとめると・・・(あくまで私見です)

●持っていくべきもの

  • 身分証明書とボランティア保険加入証(受付時に提示必要)、保険証
  • ボランティア活動に必要なもの一式(踏抜防止インソール入りの長靴、軍手・ゴム手袋、マスクなどなど)
  • 洗面バス用品&タオル類(そういったものは一切用意されてません/お風呂は車で20分程)
  • 寝袋もしくはシーツ・布団カバー(マットレス・毛布は用意されていますがシーツ・布団カバーがないため)
  • 懐中電灯など(トイレは現在屋外なので、夜の移動用にあったほうがいい)
  • 必要ならアイマスク(部屋と寝る場所によりますが朝日がまぶしい!)


●持っていかなくていいもの

  • 食料(隣接する商店街に飲食店もスーパーもあります)
  • スリッパ(建物内は土足禁止ですがかなりの数用意されていました)
  • 調理道具(建物内外は火気厳禁です)

ハンガーや洗濯バサミなども結構ありましたが、宿泊者が多いと数足りなくなるかもしれないので、心配な人は念のため持っていくといいかもしれません。ただGW時点では建物内の水道は利用できず、洗濯機もなかったです(商店街内にクリーニング屋さんがあり)。


大槌町「きらりベース」へのアクセス

東京&東京近郊から行く場合には、主に2通りのアクセス方法があります。

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●夜行高速バスで行く

池袋・秋葉原・上野から一本で大槌町に行ける夜行高速バスがあります。多分これが一番便利です(上の写真は上野駅のバス停風景)。

<国際興業バス:遠野・釜石号>
片道 9,000円
往復 16,200円

池袋駅西口発21:40
秋葉原駅発22:10
上野駅発22:20
大槌バイパス(ローソン前)着翌日 07:04

バスは3列シートなので、隣の席の人との間は通路になっていて快適です。中にトイレもあり、リクライニングもかなり倒れます(カーテンはない)。運転手さんは2名体制です。

ただお盆や年末など繁忙期で増便があると、4列シートになる場合もあります。その場合には値段も変わります。


●新幹線+JR釜石線+路線バスで行く

夜行高速バス利用でない場合は、新幹線を利用して新花巻経由になります。例えば東京駅を朝出発する場合は・・・

片道 14,800円
─JR料金 14,360円(乗車券9,030円+新幹線特別料金5,330円)
─路線バス 440円

東京駅発08:56
↓(新幹線はやて19号)
仙台駅着10:37
仙台駅発10:42
↓(新幹線やまびこ53号)
新花巻駅着10:52
新花巻駅発12:04
↓(JR釜石線・快速はまゆり3号)
釜石駅着13:33
釜石駅前発15:00
↓(路線バス・岩手県交通)
旧大槌病院前着15:23

バスは朝6時台~19時台まで、だいたい毎時間1本くらいです。
時刻表はこちらで確認してください。

「岩手県交通バス時刻表(平成23年12月19日改正)」をクリック


●バス停から「きらりベース」までの道のり


より大きな地図で 大槌町きらりベース を表示

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夜行高速バスを使い「大槌バイパス(ローソン前)」で降りた場合には、上記地図の左下にあるバス停になります。そこから「きらりベース」までは、大槌バイパスをまっすぐ歩いてくれば約1.8km、約25分です。

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ただ、ほとんどがトンネル内となります。
歩道と車道の間は柵がずっとありますので危険ではありませんが、トンネル内は嫌だという方、あるいは市街地風景を見ながら行きたいという場合には、線路と平行している県道280号を歩いて、途中で左折します。こちらは約2.1kmで、徒歩30分弱です。

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左折ポイントは「ビジネスホテル」と書かれた建物があるすぐ手前の交差点です(ボランティア団体の拠点になっている)。

時間はそれほど違いませんので、市街地を歩いたほうがいいかもしれません。歩道は一部がたついている箇所もありますが、キャリーバックもそれほど苦労なく転がせる程度です。ただ雨が降った後は水がたまりやすいので、その場合はトンネルのほうが歩きやすいかもしれません。

雨天や荷物が多い場合は、ローソン前でタクシーを呼ぶといいでしょう。大槌タクシー(0193-42-2256)・大安タクシー(0193-42-4131)などがあります。


より大きな地図で 旧病院停留所からきらりベース を表示

釜石駅経由の路線バスで来た場合には、地図左下のバス停「旧大槌病院前」に着きます。そこから「きらりベース」は近く(徒歩5分ほど)、バス停を降りれば、北小学校の校舎がバイパスの向こうに見えます。

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上記写真の右側にトンネルのようなものがありますが、それがバイパスの下をくぐるトンネルです。すぐ手前には4月27日にオープンしたドラッグストア「薬王堂」があります。

> 続く

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