広州の漢方薬専門の市場「清平中薬材専業市場」
沙面から橋を越えて戻ってくると、向かい側の建物に「中薬材専業市場」と書かれていた。「中薬材」とは、中国の伝統医学である「中医」で使う薬の材料で、日本だと「漢方薬」といったほうが通じるだろう。
余談だが、逆に中国で「漢方薬」といっても通じない。
というのも、「漢方医学」「漢方薬」は日本で作られた言葉だからだ。
どんなものがあるのか、好奇心から覗きにいってみた。
市場なので、街中の中医薬のお店の人が主に仕入れにくるのかもしれない。大きな透明のビニール袋にどさっと入って大量に売られていた。
ここで一番多く見かけたのはこれ。
近付いてみてびっくり。
全部タツノオトシゴだ。
たしかに街中の中医薬ショップなどでもよく見るし、お酒か何かにつけたものも多い。
日本だと水族館以外ではあまり見ない存在なだけに、まるで煮干しのようにあると不思議な気持ちになる。
冬虫夏草も。
ヒトデも何か体にいい成分を含んでいるんだろうか。
これも街中でたくさんみかけるナマコ。
日本からの輸入品のクオリティが非常に高く人気だときいた。気仙沼に行った時、中国にもたくさん輸出しているという話を聞いたこともある。
なんだかまったくわからなかったもの。
「特大虫草」と書かれている。
冬虫夏草の大きい版だろうか。
見たことないものいっぱいで、特にしつこく売り込みされるということもないので、沙面ついでに立ち寄ってみるといいと思う。