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アメーバブログ

写真おとといの深夜、本当に瞬間的な勢いだけで、新ブログを作ってしまった。
それは「昔エジプトに住んでた頃」。
今月の16日にサイバーエージェントが開始した新ブログサービス「アメーバブログ(アメブロ)」を試しに使ってみたくなったからだ。

きっかけはその直前、深夜2時過ぎにAさんと交わしていたメールだ。
締切仕事に追われていたAさんと、同じく企画提案書作りを抱えていた自分は、粘土工作で何を作るかという話と社長ブログについて盛り上がっていた・・・というか、現実逃避していた。(きっかけは「今日もいい天気」の「アラジンキャラクタ誕生の裏話」)

社長ブログもいろいろあるんだね・・・という話から、サイバーエージェント藤田社長の「渋谷ではたらく社長のblog」が話題にのぼった。買ったばかりのブルガリの時計について記事を書いたのだが、「もう匿名じゃないし、いろいろ言われるのはいやだし。」とアップせずに削除してしまったとか。(翌日には「じゃーん。やっぱりアップしました。」と写真公開。・・・こんなお茶目な人とは知らなかった。昔の気合入った日記のイメージが強かったので)

それで初めて気がついた。
匿名じゃなくなったのか。
Livedoorブログから移転したのか。
サイバーエージェントもブログサービス始めたのか(どっかで読んだけどすぐ忘れた)。

藤田社長ブログの右サイドバーは、アメブロ新規登録促進のための広告スペースになっている。思わずクリックして新規登録してしまった。どうも他のブログASPサービスとは、かなりサービス内容というか基本コンセプトが違うようだ。勝手な想像だが、ブログという仕組みをプロバイダーやレンタルサーバ的に提供するというのではなく、「媒体を作る」といった印象を受ける。(まあ、どこも無料でやっちゃっているからサービスプロバイダーってモデルにはなってないけど)

で、TypePadベースのココログや、他の無料ブログASPと比べると、ユーザのカスタマイズ自由度が低い。まずタグが全く使えない。したがって、画像挿入もリンク挿入も、かなり制限される。デザインテンプレートはいろいろ格好いいものがあって選べるのだが、コンテンツのレイアウトを変えたり、サイドバーに好きな要素を突っ込んで・・・といったことはできない。プロファイル欄がバグでHTMLタグ使えることに着目し、Google AdSenseを突っ込む人もいたが、そのバグも昨日解消されたので、今後そのテクも使えないようだ。広告ホットゾーンである右サイドバーは、固定の広告スペースになっているようだ。

その代わり・・・ということでもないのだろうが、面白いのはインセンティブがあること。ランキング上位ブログには毎月賞金・商品がでる。総合ランキングは1位10万円〜10位の5000円まで。その他、ジャンル別ランキングやトラックバックランキングなど。

ちなみに現在の総合1位は藤田社長ブログで、本人「寒いことに総合ランキング1位になっていた。1位になるのは大好きだけど、社長が1位のブログサービスっていうのはなぁ。」とのこと。

ランキングは、アメブロの最大の特徴のようで、各ブログには総合ランキングとジャンルランキングが表示され、前日と比べあがったのか下がったのか横ばいなのかというフラグもたっている。
ちなみに1日目の自分のブログのランキングは、総合ランキング450位/2555人中、ジャンルランキング18位/55人中となった。そりゃまあ、初日から5回もエントリーすればあがるわな。管理画面にもランキング推移表がある。

「うーん、確かにアクセスログは大好きな自分だけど、内容が全く違うブログ同士でアクセス数とかトラックバック数とか競っても意味ないよ・・・空しくなるだけでしょ、そういうのって」

と思っていたのだが、やっぱり人間、数字に弱いのか?
ランキングサイトに登録して、必死に「クリックして!」と懇願する人の気持ちが、今日始めてわかった。

自分のブログに数字がついていると、ついつい昨日より今日、今日より明日、それを「↑UP」させたくなるのだ。くだらないことだとわかっていても気になる。かくして、記事更新やアクセスアップのための施策に燃えてゆく・・・うまいなあ。早くも踊らされている自分。

もうひとつ面白いのが「読者」「お気に入り」の仕組みだ。
トラックバックは「記事」単位でつながってゆくのだが、「読者」「お気に入り」はブログ単位でトラックバックのようなことができる。

藤田社長ブログを訪れ、「読者になる」ボタンをクリックする。そうすると自分のブログの「お気に入りブログ」に藤田社長ブログが掲載される。藤田社長のところには「読者がつきました」メールが届く。そして「この読者の公開を承認する」という作業を行うと、藤田社長ブログの読者リストに、自分のIDが掲載されブログへのリンクが張られる。

これは最初は楽しいけどやがて悩ましい事態になることもあるのかな?
SNSで友達リンク要請がくると断れないように、読者公開も不承認にするということはできなくなって、あまりリンクしたくないようなところまでリンクせざるをえなくなってしまうような・・・。あるいはトラックバックスパムのような・・・。
でもよく見ると、「読者一覧」はブログ名ではなく半角英数のIDだけだし、文字は小さくて目立たないし、別に自分のブログでの読者公開が疎ましくなるということはないかもしれない。単純に「自分にはこんなに大勢の読者がいるんだ!」と自慢ができるということで、両者ともネガティブに受け止められることはないような気もする。ふむ。

あと、あちこちで指摘されているが、バグが多い。
エントリーを更新すると、画像がふっとんだりリンクが壊れたり、フォントカラーが消えたりする(かなりの確率で)。ま、これはそのうちだんだん直ってゆくのだろう。特に時間帯にもよって重たいということは今のところないようだ。まだ2000人ちょいだしね。


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個人的には、記事内でいくつも画像を入れたりテーブル組んだりと自由にタグを使いたいし、レイアウトも自由にカスタマイズして、とにかく「自分にとって最も見やすいブログ」を作ることに執念を燃やしたいタイプなので、アメブロをメインのブログASPとして使おうとは思わない。

ただ、特にタグでいじることなど考えるのでなければ、逆にシンプルで使いやすいとも思う(TypePadは、設定画面が細かく分かれすぎていて、慣れるまでは大変)。
ランキングという仕組みは、それがいいかどうかという評価は人によって異なるだろうが、ゲーム感覚で楽しめる。


「でもさあ、ランキングなんてある程度固定しちゃうから、いずれ上位入賞する可能性のある人以外は白けていっちゃうんじゃないの?」


確かに。でも2000番が1900番になって「↑UP」がつけば嬉しいものだ。
それにこのランキングの仕掛けの主ターゲットは、あくまで「上位入賞の可能性がある人達」=「アクセス数をある程度集められる良質なコンテンツメーカー」なのだろう。裾野のほうのブログを全部たしあげても、トップのブログのアクセスには到達しないことは十分考えられる。レンタルサーバ的感覚で言えば、そんなアクセス数の多いサイトは「転送量が多くサーバに平均以上に負荷をかける迷惑なやつ」になりかねないが(自分は以前それでレンタルサーバ屋さんから契約更新を断られかかった)、それが広告媒体となるなら別だ。広告媒体なら規模(ページビュー)は大きいほうがいい。効率を下げる「ブログの数」での勝負はせず、アクセス数を集められる良質なコンテンツをどれだけ抱えるか・・・という点を重視してゆくということなのかもしれない。どこかのメディアの記事にもそういったことが書かれていた気がする。


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とまあ、逃避行動で、ついつい仕事せずに遊んでしまったが、「昔エジプトに住んでた頃」は、はまりすぎない程度に更新をし、最高に楽しかったあのエジプト滞在の思い出を振り返るきっかけにしてみようと思う。

(しかし、一本の記事の中に3回もリンクを張るあたり、むちゃむちゃランキングを意識してるかも・・・自分)


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追記(2004.09.24)
tomono-blogで紹介されていたソニーグループ運営「stylog」にも参加してみました(単にどんな仕組みなのか興味がわいて)。ソーシャルネットワーキングサービス+ブログで、アルファ版(ベータ版の前?)、自分の登録が72番目でした(多分)。少々陳腐化した上滑りする言葉にも思えるのですが「ライフスタイル」がキーワードで、「共感」をクリックして表明するというユニークな機能がついています(これ面白い♪)。試しに今日行った上野動物園の写真を3つアップしてみました。tomonoさん、「招待」ありがとうございました!

http://stylog.jp/wada/

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