中国ソーシャルメディア入門(1)中国版ツイッター「微博(ウェイボー)」を一冊で理解できる本
中国関連のニュースで、「ネットユーザの反応」としてよく登場するのが“中国版ツイッター”とも紹介される「微博(ウェイボー)」だ。
今回中国に住んでみることにした理由のひとつは「中国のネット事情を知りたい」というものだったが、実際来中して最初に驚いたのが「微博」普及度の高さだ。
- 飲食店・小売店の多くが導入&活用しており店頭や印刷物にアカウント記載されている
- バス停や地下鉄の看板広告など、街中の広告にも必ず微博アカウントが掲載されている
- 企業ECサイトやメディアサイトでソーシャル連携が進んでいる
その浸透&定着度たるや「日本以上」!
そんな折、北京市内の日本人大学生向け講演会でスピーカーをされていた北京ログラスの山本氏にお会いする機会を得た。2006年に北京で起業され、現在はインターネット広告事業に加えソーシャルメディア導入・運用のコンサルティングなども手掛けている方だ。
中国のインターネット事情に精通されており、2010年に「中国巨大ECサイト・タオバオの正体(ワニブックス新書)」を、そして昨年2012年には「中国版ツイッター ウェイボーを攻略せよ」を出版されている。
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さっそくウェイボー本を購入し読ませていただいたのだが・・・
非常に面白い!!!
新書なので、早い人なら1時間もあれば完読してしまうボリュームだが内容は非常に濃い。ツイッターとの相違点や日中企業・自治体の成功事例、ECとの連携、リスクなど、中国でのソーシャル活用したプロモーションを検討している担当者なら「まずは知りたい!」情報がコンパクトにわかりやすくまとめられている。
企業や日本の自治体アカウントのフォロワー数一覧などデータもふんだんに盛り込まれている。「中国語」という言葉の壁もあり、少々霞がかった存在でもあった「微博」の全容がじわりと垣間見えてくるはずだ。
中国ではツイッター、フェイスブック、ユーチューブなどを見ることができない。また逆に日本からはアクセスできず、見られないサイトもある。中国のこうしたインターネットの規制は、鉄のカーテンならぬ“竹のカーテン”などとも言われてきた。 そんななかでウェイボーは、そのカーテンの内側をのぞき見ることができる貴重なツールと言えるだろう。中国人を呼び込むために、中国に進出するために、日本からも手軽かつスピーディーに情報を発信できる、いわば日中を結ぶ“高速道路”なのである。(「中国版ツイッター ウェイボーを攻略せよ」P158・159より引用)
この本の著者山本さんからもっと話を聞いてみたい!
中国のソーシャルメディア事情についてもっと知りたい!
そんなわけで図々しくも取材依頼をしてみたところ、快く受けてくれた。
私自身の知識が乏しいので、まずは「中国のソーシャルメディア運用開始するにあたってまずは知りたいこと」を中心に質問してみることにした。
少し長くなりそうなので、書籍内容や微博の基本機能を混ぜつつ、何本かにわけインタビュー内容を紹介していきたい。
とりあえず、中国市場でのネットプロモーションに今後携わる可能性のある企業担当者はぜひこの2冊を先にゲットして読んでおいてほしい。おススメだ。
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