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中国の主要サイト(2)オンラインショップ

ここ5年程の短期間で急激な発展を見せている中国のオンラインショッピング市場。リアルの小売が成熟する前にインターネット時代が到来してしまったところが日本との大きな違いだ。上海や北京などの大都市以外では、インターネットのほうがはるかに品揃えも豊富で街中では見つけにくいものも買え、特に大学生など若い人から圧倒的な支持を集めている。

オンラインショップで1日限りの大バーゲンが開催される11月11日(光棍節)は2013年も盛り上がり、天猫と淘宝でなんと「5000億円越え」。単純比較はできないが、2013年6月に開催された楽天スーパーSALEでの一日当たり流通総額は150億円だ。

日本でも楽天市場シェアが非常に高いのと同様、中国でもアリババ運営の「天猫」「淘宝」シェアが圧倒的。しかしAmazonや京東商城、ファッションのVANCLEなども人気が高い。


総合ショッピングモール&ショップ

●淘宝(タオバオ)

2003年の設立以来急成長し、中国オンラインショッピング市場の7割を占めるとも。個人間取引(C2C)のマーケットプレイスだが、ヤフオク的なものを想像するとちょっと違う。商売として個人が新品商品を仕入れて出品しておりユーザからの見た目的にはむしろ楽天に近い。企業が個人名目で出品しているケースもある。


●天猫(TMALL/ティエンマオ)

淘宝同様アリババグループ運営で、淘宝がC2Cでニセモノも多いのに対し、天猫は大手企業も多数出店するB2Cでより安全・・・と言われているが実際はニセモノも。淘宝で商品を探していても、検索結果に天猫商品も混じって登場するため、いつの間にか天猫内で動いていることも多い。


●亜馬逊(Amazon/ヤマシュン)

日本のAmazon同様もともと書籍専門だったが、家電・ファッションなど全商品に拡大。配送体制がよく大都市の場合翌日届くこともあり、また淘宝・天猫と比べ信頼度が高いため、ブランド品・家電などはAmazonもしくは京東商城で買うという人も多い。日本や米国のAmazonアカウントではログインできない。


●京東商城(JD.com/ジンドンシャンチョン)

パソコン関連&家電中心だったが、本や日用雑貨など全商品に拡大し総合ショップとなっている。Amazon同様信頼度高く、午前11時(地域により10時)前に注文すれば即日発送もあり、大都市では翌日に商品を受け取れることも多い。QQ運営のテンセントが2014年に出資をしている。


●1号店(イーハオディエン)

この5つの中で唯一自分が買い物をしたことがないショップだが、北京の地下鉄車両内などでの広告もよく目にした。サイト見た限りではトップページに食料品写真がずらり並んでおり、「ネットスーパー」的な感じなのかも。


●当当網(ダンダンワン)

中国版Amazonとよく紹介されていた書籍オンラインショップだが、今は本以外にもファッション・インテリアなど幅広く取り扱っている総合ショップ。ただまだAmazon同様「本のショップ」というイメージは強いと思う。



専門ショップ

●凡客(VANCLE/ファンクー)

「中国のユニクロ」とも言われているそう。中国としては比較的すっきりさっぱりしたデザインの服や靴が多く、手頃な値段でクオリティも悪くなく安心して買える。若い人にも人気のファッション専門ショップ。


●楽蜂網(ルーフォンワン)

化粧品(基礎化粧品)&香水、シャンプー・ボディソープを専門に扱うショップ。中国では外資系メーカーや日本・韓国の化粧品や基礎化粧品が非常に人気。値引きがほとんどない高級百貨店や高級ドラッグストア「Watsons」と違い、楽蜂網だとディスカウント価格で買え、若い女性に人気。


●蘇寧易購(スニンイゴウ)

中国全土で展開している大手家電量販店のひとつ、「蘇寧」のオンラインショップ。他に「国美(グオメイ)」という家電量販店もあり、こちらもオンラインショップがある(国美在線)。


●蘑菇街(モーグージエ)

いわゆるソーシャルEコマースサイトで、女性ファッションが専門。オンラインショップではなく、商品自体は淘宝・天猫で販売されているものがほとんど。


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中国には他にも数多くのオンラインショップがあるが、やはり淘宝+天猫のシェアが極端に大きいので、独立オンラインショップを開店するより、天猫出店という選択肢を選ぶ企業のほうが多いのではないだろうか。

大学生のオンラインショッピング熱は高く、大学構内にはショップ専用の商品受け取り窓口があるところもあり、また宅配業者が毎日のように地面に荷物を並べ、大学生が商品を受け取りにくるのを待機している風景が見られた(淘宝&天猫、京東、Amazonが多い)。

中国在住時によく使っていたのは、

1.淘宝+天猫・・・日本商品を個人輸入して売っている店も多く何でも買える
2.京東商城・・・電化製品やブランドファッションも安心して買える
3.Amazon・・・街中の書店より安く本を買うことができ配送も非常に速い
4.凡客(VANCLE)・・・日本人の好みにも合う服が多くクオリティもよい

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