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2007年「レビューブログ」を真面目に考えてみる(4)レビュープロモーション

写真世の中的にも「ブログのレビュー」に
注目が集まっている。

WEB2.0とかCGMとかブログマーケティングとか。流行キーワード振りかざすのはあまり好きではないが、「ネット上に集積した一般消費者の声が大きな影響力を持ち、企業にとっても無視できない存在になっている」という状況がある。

「レビュー」に注目が集まるのは嬉しいことだが、過剰な注目は弊害も生む。

企業が対価を払ってレビューを書かせる。
そうした動きが活発化してきている。

最初に言っておかないといけないが、自分自身、仕事としてレビューを書くことがある。その場合、もちろん対価をもらう。モニターと言う名目で商品を提供され、そのレビューを自分のブログに書くことも度々ある。「企業に抱えられてレビュー書くブロガー」と誹謗されたこともある(本人にはそのつもりないのだが、もしそう見えたなら、それは自分の責任だ)。

だから、企業がブロガーに働きかけてレビュー作成を促進する動きを、
否定する立場ではない。

レビューブロガーとして記事をいろいろ書いていると、企業側から「うちの商品もぜひ使ってレビューしてほしい」などのアプローチがくることもある。興味ある商品であれば、それはブロガーのメリットにもなるし、そういう形で、企業担当者と直接交流し、情報交換できるのは非常に貴重な体験でもある。なにより、そういう形で自分の記事やブログが認められるのは、うれしいものだ。

一方、企業側から見ても、自社商品の購入者や、自分のお店を通じて商品を買ってくれたお客様が、その後ブログにレビューを書いてくれているのを見つけて読むと、それは純粋に嬉しくもあり、感動もし、また耳の痛い話も含め貴重な情報源になる。そして何より、認知度アップや販促につながる。

そうして、バズマーケ支援企業などのサービスを使ったり、あるいは個別にアプローチしたり、アフィリエイトを導入している企業であれば提携サイトに対してオファーするなどし、レビュー作成を前提とした商品提供や、対価を払って記事を書かせるといった動きがでてくる。

その時、オファーを受ける側として気をつけないといけないのは、
レビューを書く自分自身の軸をぶれないようにすることだ。

ブログに限った話ではない。
個人で細々と運営していたサイトの人気が高まり、
企業から商品提供を受けたりスポンサーがついたりした結果、


「好きなことを書くためのサイトだったのに、好きなことが書けなくなった」


なんて状況に陥って、サイト運営が面白くなくなり、
時に訪問者の反発を買ってしまったなんて例はいくらでもある。

企業のモニター企画やバズマーケティングサービスなどを「利用」して楽しむのはいいが、単に「利用されるだけ」の存在になってしまってはいけない。ましてや自分のブログの読み手を「利用する」立場になってはいけない。

ブログ存続のためにもっとも重要なつながりは、ブログの書き手と読み手との間にあり、その関係は絶対的に対等だ。


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MONO-PORTALでは、正式オープン以降たくさんのキャンペーンを実施してきた。
トラックバックキャンペーンに応募してもらい、企業から提供してもらった商品を送ったりもした。

≪2006年に実施したMONO-PORTAL企画一覧≫

MONO-PORTAL章(2月~8月)
第1弾!MONO-PORTAL正式オープン記念トラックバックキャンペーン
第2弾!MONO-PORTAL正式オープン記念トラックバックキャンペーン
第3弾!MONO-PORTAL正式オープン記念トラックバックキャンペーン
リンクシェア×MONO-PORTAL共同企画レビューブロガーコンテスト2006秋
お歳暮をもらおう倶楽部★2006
MONO-PORTAL体験&撮影ツアー


多くの場合、当選者決定は「選考」によるもので、MONO-PORTAL事務局で一度すべての応募記事を見てコメントをつけたデータを商品提供企業に送り、最終的に企業の方に「この人にぜひ自社商品を使ってもらいたい」という人を決めてもらった。

当選者はレビュー作成が前提だが、条件は「一ヶ月以内を目処に」くらいで他は縛りは特につけていない。
企業の方にも「レビュー記事の内容に条件をつけたりすることはできない」と伝え、またそれをきちんと理解してくれそうな、ブログを深く理解していそうな企業を中心に選んだ(あと微妙~な商品はレビュー書く人も大変なのでお断りした)。

ブロガーの方には、レビュー作成の楽しみをひとつ増やしてもらえたらと思っていた。
そして、変な形で企業の紐付きになることなく、でも商品提供などのメリットを享受してもらいたかった。
そのためには、ブロガー側に立つ「MONO-PORTAL」が仲介する企画には意味があると考えた。

企業に対しては、まっとうなレビューを書いているブロガー達の存在、その実力を知ってもらいたかった。単なる「駒」として見るのではなく、ひとつひとつのブログを訪れ、貴重な情報発信者としてリスペクトする─そんな土壌を作りたかった。

まだまだ未熟な部分も多く、今後さらに運用数を増やしながら手法確立していきたいところだが、今年も、まっとうな「レビュープロモーション」を、MONO-PORTALの場を使って仕掛けていきたいと思う。


> 続く


2007年「レビューブログ」を真面目に考えてみる(1)はじめに
2007年「レビューブログ」を真面目に考えてみる(2)モチベーション
2007年「レビューブログ」を真面目に考えてみる(3)参考になるレビューを目指して
2007年「レビューブログ」を真面目に考えてみる(4)レビュープロモーション
2007年「レビューブログ」を真面目に考えてみる(5)そしてさらに・・・
2007年「レビューブログ」を真面目に考えてみる(6)そしてさらに・・・続

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