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サントリー京都ビール工場見学ツアー(1)

写真先週末、泊りがけで大阪と京都に行ってきた。

初日の夜、大阪駅近くの新阪急ビルのビアガーデン。二日目はビール工場と蒸留所見学ツアーに参加して、夜はまたビアガーデンで〆。

・・・という、飲んだくれな2日間だった。

京都ビール工場 工場来場証バナー

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どういう企画かというと、自分が社会人になってすぐ参加した「土曜倶楽部」という異業種交流勉強会の夏恒例のイベント。昨年はワイナリー見学に行った。

普段は、月1回土曜日の午後に勉強会が開催されていて、持ち回りでプレゼンを行い、他の業種の現状や経済知識、最近は人事制度やマネジメント論とか、いろいろお勉強している。

・・・といっても、自分サボってばっかりで、
こういう遊び系企画にしか参加しなくなっているという話も・・・。

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やってきたのは、サントリー京都ビール工場
サントリーのビール工場といえば、昨年、MONO-PORTAL体験&撮影ツアーの第二弾として、府中の武蔵野ビール工場を訪れたのが記憶に新しい(レポートはこれ)。

あの時は、主催側だったので「エビチリチームは全員揃ったかな?」「唐揚げチームの班長はどこだ?」「初参加者でひとりぼっちの人はいないかな?」など、正直、自分自身がゆっくり見学するゆとりはなかった。

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JR長岡京の駅前からでている送迎バスに乗って、敷地内に入ると大きなタンクがずらり。材料が入っているんだろうか。

それにしても暑・・・。

「見学コース最後の試飲タイム」

が、真剣に待ち遠しくなる、そんな残暑日。

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最初は「仕込室」。
ガラス張りの、明るく広い部屋の中に、巨大な「釜」がたくさん。

武蔵野ビール工場では、ガラス越し見学かパネル見学が中心だったので、いきなり「実物」の釜がいっぱい並んでいるところにでてきてしまいびっくり。

仕込みは、原料を酵母が発酵しやすい形(糖、アミノ酸など)にまで分解します。
粉砕した麦芽に副原料や温水を加え混ぜ合わせます。適当な時間、適当な温度に保つと麦芽の酵素の働きで、デンプン質が糖分に変わります。この糖化が終了した液をろ過して、ホップを加え、煮沸します。ホップを加えることで麦汁にビール特有の香りと苦味がつき、煮沸により麦芽の酵素の働きを止め、麦汁を濃縮して所定の濃度にします。煮沸終了後、沈殿したホップ粕やオリを取り除きます。(「ビールの製造工程(仕込み)」より)

ずっと前、ビール作り体験に参加したことがあったんだけど、その時、ミルみたいなので麦芽を粉砕して、それを巨大なお鍋でぐつぐつ煮た記憶がある。あれが仕込み過程だったのかな?

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この時、釜は稼動してなかったけど、温度はかなり高く、部屋全体も暑かった。

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中は空っぽ。

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内側も外側も、まだ一度も使っていないみたいにピカピカだった。
この間訪れた化粧品の工場もそうだけど、見学に行くとあまりのきれいさに、「工場」のイメージががらり変わる。

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これが麦芽。
自分、先月北海道に行ったとき、ニッカの余市蒸留所でお土産に「麦芽」を買ってきて、しばらくビールのおつまみに食べていた。ローストされて少し甘みがあっておいしいんだな、これが。

・・・ということで、ここでもみんなで試食。
ぼりぼり食べてしまった。

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こっちはホップ。
ビールの香りと苦味は、ここから生まれる。

●ビールの原料(ホップ)

「去年、わださんにだまされて、これを食べちゃったんです~」

前の方でそんな会話が聞こえてきた。
昨年のMONO-PORTALツアーに参加してくれた、大学時代のかわいい後輩だ。

そんなことあったっけ?
完全に忘れていた自分。

ホップを食べた後、しばらくの間、口の中に苦味が残って大変だったということを訴えていた。

ま、いい経験だよね。
自分は食べないけどさ。

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うさぎのフンみたいなホップは、「アロマ」と「ビター」の2種類があった。
香りも確かに違う。

「アロマホップ」のほうが、より香りが強いらしい。

原料にこだわる〈ザ・プレミアム・モルツ〉は、香り高い欧州産アロマホップ100%使用。受粉前の雌株がもつ毬花の中のルプリンが独特の香りと苦味を生みだします。そうした素材への徹底したこだわりの末に、アロマホップを通常のビールの2倍(成分比※)使用し、ビール本来のうまさを追求し完成したのが〈ザ・プレミアム・モルツ〉なのです。(「ザ・プレミアム・モルツについて」より

やっぱ贅沢なビールだ。

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これがホップ。
先月、二条大麦の畑は北海道で見てきたので、いつかホップも見てみたい。

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続いて「発酵」エリア。

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先ほどかなり暑く感じられたのは、やはり釜の暑さだったようで、だんだん涼しくなってゆく室内にほっとした。

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と、幻想的な青い光の空間へ。
ここでは、映像とガイドの解説で「酵母」「発酵の仕組み」などが解説される。

発酵で、麦汁内の糖分がアルコールと炭酸ガスに分解。
7~10日ほどで「若ビール」ができるとのこと。

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そして「貯酒」。

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両脇の壁に埋め込まれた形で、長いタンクがずらりと並んでいる。
若ビールはまだ荒っぽい味わいなので、ここで貯蔵させ、熟成させる。

ザ・プレミアム・モルツは、この熟成期間も長めという・・・話を確かしていた気がする。

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「ろ過」行程。

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かなり入り組んだ状態で、いろいろな太さのパイプがびっしり。
メンテナンスとか大変そう・・・。

よく見ると「ミクロフィルター」という看板があり、矢印の先には・・・

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アルミシートみたいなので囲われた円柱がいくつか並んでいた。
ここで、ミクロフィルターによるろ過が行われているのだという。

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これがミクロフィルターの特殊なろ紙。
武蔵野ビール工場で見たときには、あの円柱状のところにはこのろ紙がたくさん差し挟まれていて、そこでビールの最終ろ過が行われているというような話だった気がする。

これで、酵母やオリが取り除かれて、
琥珀色に透き通ったビールができあがる。

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缶・瓶・樽詰め行程。

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「決して早送りではないです」

とガイドの女性が付け加えた映像では、ものすごい勢いで、缶に炭酸ガスが注入されたりビールが注入されたり、缶に蓋がされたり、箱にできあがった缶がぽんぽん入っていったり。めまぐるしかった。

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この時は稼動していないので、止まった状態の機械を上から見学。

工場見学といって思い出すのは、鉄工所だ。
会社に入って、最初の一ヶ月研修の時に、住友金属の工場に行った。

稼動していない工場は、妙~に哀愁漂っていたのを覚えている。
(休日だったからではなく、当時業績不振でとまっていて、本来どろどろに熱せられた鉄が流れてくるコンベアの上に雑巾がぽつんと落ちていたのが記憶に残っている)

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環境への取組みなど。

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そして工場見学ツアーは終わり。
窓越しに見える外はかなり暑そう。

ケースや回収された瓶が積まれていた。

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バスで移動して、たどり着いたのは最初の建物。
待ちに待った試飲タイム♪


>続く

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