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実は知らないことだらけだった!「本所防災館」で充実の防災体験!

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防災力をアップして「災害」に強い自分を作ろう!!!
ということで、仲間4名と一緒に、「防災体験ツアー in 東京」と題したツアーに出かけてきました。

お昼に四谷三丁目駅直結の「消防博物館」、1時間見学した後、墨田区にある「本所防災館」という行程。

特に皆が「期待以上だった」と大満足だったのが、後半の「本所防災館」。

●本所防災館(東京消防庁)

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本所防災館は、JR錦糸町駅/地下鉄&京成の押上駅どちらから歩いても10分。
錦糸町駅からはバスも頻繁にでているので私たちはそれに乗った。

本所消防署に隣接する防災館は、
地方の巨大美術館ぽいちょいアートな建物だった。

ちなみに象はやはり、鼻と消防ホースをかけているのだろうか。「けすぞう」という名前だそうな。

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節電でちょっと暗めな館内だったけど、人はそれなりに来ていた。
電話でツアー予約しておいたので、まずは受付けに。

ここは、自由観覧もできるけど、施設の大半は「体験モノ」なので、ほぼ全員がインストラクター付きの1時間50分の「防災体験ツアー」に申込むことになる。

  • 体験コーナーはインストラクターが案内するツアー方式になっており、スタート時間が決まっています。
  • 基本コース(防災シアター+地震・消火・煙(または都市型水害)・応急手当(または暴風雨)の4体験、所要時間は1時間50分)最大定員120名【ツアースタート時間】[1]9時10分~ [2]10時30分~ [3]13時10分~ [4]14時30分~
  • ショートコース(防災シアター+2体験、所要時間は1時間10分)最大定員60名【ツアースタート時間】[1]11時50分~ [2]15時30分~
  • 暴風雨体験コーナーを希望する場合は、選択で応急手当との入れ替えになりますので、ご希望の方は事前にお問い合わせください。
  • 都市型水害体験コーナーを希望する場合は、選択で煙体験との入れ替えになりますので、ご希望の方は事前にお問い合わせください。

●本所防災館─防災館利用案内

個人は当日現地申込みも可能だが、回によっては満席になってしまうので、必ず早めに予約してから行ったほうがいい。自分はうっかりしてて当日朝電話したのだが、13:10の回が満席で14:30の最終回になってしまったので。

私達の体験ツアー内容は以下の通り。

  • シアターで映画鑑賞(20分)
  • 液状化現象のシミュレーション
  • 暴風雨体験(台風&暴風それぞれ)
  • 建物内の非常口や非常灯についての勉強
  • 煙充満する建物からの避難体験
  • 震度7の大地震体験
  • 消火器による消火体験

一言でいって・・・

盛りだくさん!!!

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まずは映画。
20分の短編だが実写版で、ある日主人公の中学生が住む東京下町を大地震が襲い、家が倒壊し、近所の人に助けを読んで家族を助け出し、避難場所へ。そこで友人と会うのだが、彼のお父さんの工場が火災になり・・・というストーリー。

地震がおこった瞬間や、地震で崩れた下町風景などあまりの臨場感と迫力で、東日本大震災の記憶もまだホットなだけに、かなりのインパクトだった。

「事前にきちんと体験して、いざという時の行動を体で覚えておかないと・・・」

という危機感を持ったところで、いざ体験ツアーに。

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最初は「液状化現象とはどういうものなのか」というシミュレーション。

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普通に土の上に建っていた建物模型が、模擬地震で揺らし続けると、ある瞬間、突如地面が沼のようになり、ごぼごぼと。

「砂地」構造がもたらすマジックみたいな現象に思わず息を飲む。

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続いて訪れた部屋は、奥にさらにガラス張りの部屋があり、横の小部屋に大量の雨具が吊るされていた。暴風体験だ。

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前半・後半にわかれて着替え、長靴も履いて、ガラス張りの部屋へ。

▼超大型台風体験(1分22秒)

続いてカッパのフードをとって暴風体験。

▼暴風体験(43秒)

映像の中に登場するけど、インストラクターの男性の不破さんという方のトークが、ちょっとべらんめえ調で、「ま、本当にこの煙の状況だったら皆さん一発で全員死んでますけどね」とかぽんぽん語ってて、面白いのなんのって!!!

ちなみに超大型台風も暴風も、すごかった。
昨年ゴアテックスの本格的なレインスーツを買ったけど、あれは正解だったなと。

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続いて移動しながら、建物内での避難について解説。

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天井に吊るされたものや壁に取り付けられたもの、あと足元に埋め込まれた「非常口」への誘導灯は、法律で定められていて、必ず直線で見える位置に設置されているそう。

ふむふむ。
こういう知識ひとつでも結構重要。

いざという時に慌てず「必ず自分のいる位置から誘導灯が見えるはずだ」と確信をもって探し、場所をチェックしてからその方向に向かっていくことができるようになるので。

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またマンションなどの階段の途中にある「▼2階 ▲3階」などと書かれた灯り。これも実は非常時の誘導灯なので、停電になってもバッテリーでしばらくは点灯するように必ずなっているとのこと。

そうだったんだ!!!

その証拠に・・・

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下に紐がついている。
これはバッテリーの確認用で、引っ張っている間は、通常よりちょっとだけ暗めのバッテリーでの点灯となる。もし紐を引いて電気が消えてしまうと問題なのだと。

へー!

ってことは、非常口と書かれた誘導灯の下の紐も同じ意味なのか!知らないことだらけ。

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続いて煙体験。

入口から出口まで、いくつもの部屋というか通路があり、扉がある。
中は煙が充満しているので、低い姿勢を保ちながら、「非常口」という誘導灯が付いた扉を開けながら、出口まで向かわないといけない。

他にも扉はいろいろあるけど、そちらを開けてもNGだ。

体験前には、煙の特質や逃げ方、消火器の使い方などについてたくさん話を聞いた。特に消火器は、「粉末」タイプのものとそうでないものでは全然違うという話がこの日一番の成果だった気がする。

▼火事煙の部屋からの脱出体験@本所防災館(1分21秒)

ちなみにここの煙は人体に害がないものなんだけど(肌にいい煙らしい)、それでもなんかむせました。あと、中腰姿勢でずっと歩くのは腰にくる。しかも非常口の誘導灯は上のほうにあるので、結構しんどい。

慌てていたら絶対に大きなミスをするなと思った。

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そして地震体験。
やはり結構間違った知識のままのことが多いな自分と感じた。

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「ぐらっと揺れたらすぐ火を消す」

とずっと言われてきたけど、今の都市ガスは、ぐらっと揺れるとガスを元から止めてしまうので、大揺れしている最中に無理して火を消しに行き怪我をすることは避けるべきだと。

一方、地震の後、倒れた家具などでコンロが着火されてしまい火事になるケースもあるそうなので、揺れが落ち着いたら、火を使ってなかったとしても、一度ガスコンロは確認しておいたほうがいいという。

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初めての、模擬地震体験。
結構な揺れだ。

左側に布で作った箪笥があるんだけど、途中でそれも崩れ落ちる。

▼地震体験@本所防災館(21秒)

最後は、消火器訓練。

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てっきり代表のひとりが体験する程度かと思ったら、これも「全員」が一人一回ずつ!

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中身は本物の消火剤ではなく、水とガスか何かだったけど、どこを持って運べばいいかなど教わり、一人一本持って、5人一列になって正面の映像の火に向けて一斉放射。

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黄色い安全ピンを抜くのすらどきどきだったけど、無事ホースから液体も勢いよくでて、しかもちゃんとそれが火に向かって真っすぐ噴出し、映像ではあるけど火が消えて、つい思わず・・・

「ドヤ顔」になる大人たちw

やっぱ、一度体験しておくかどうかって全然違うよね。

▼消火器体験@本所防災館(25秒)

いやー、防災館。
ここまで本格的な体験ツアーが用意されているとは思ってもいなかった!

実はまだ

  • 応急救護訓練
  • 都市型水害体験

をやっていないので、もう一回参加して、この2つも体験したいと思う。

他に

の二か所もあり、こちらでも同様の体験ができる(立川は1コーナーでも体験でき、全部やると3時間かかるそう)

いつ起こってもおかしくない、首都圏の直下型地震。
いろいろ備えておく必要があるが、「防災館で一度体験しておく」というのも、非常に重要なことだなと思った。特に子供がいる家庭は、週末に家族全員で訪れることをお勧めする。

●本所防災館(東京消防庁)

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