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充電式のエコ電池「エネループ」

写真おととい、三洋電機のエネループ・ブロガーミーティングに参加してきた。びっくりしたのは、冒頭で司会カイさん@AMNの「エネループ使っている人は?」との問いかけに、会場参加者の8割強の人が挙手したことだ。中には、家に30本、40本以上あると答えていた人もいた。

うち、普通の乾電池でもそんなにないよ!

そんななかで自分は少数派だった。
これまでエネループを使っていない。

で、せっかくのマイノリティなんで、ブロガーミーティングの話ではなく、なぜ自分がエネループを使っていなかったかということを書いてみたい。


乾電池は確かに罪悪感がある

乾電池は確かにエコでない感がして、入れる時に毎回、罪悪感がある。
そもそも、家庭に送電されてくる電気だって、化石燃料を燃やしてCO2はきながら生産しているものなので、「節電」が一番なんだけど(でも今年はついにエアコン買っちゃいました)、最近は充電式の製品が中心になっているので、たまに乾電池を使わないといけないものがあると、「一回こっきりの使い捨て」は、もったいない気がしてしまう。

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同時に乾電池は面倒だ。

ゴミと一緒に廃棄できないので、使い終わったものをビニール袋なんかに入れておくことになる。なかなか捨てに行く機会もないまま、それがどんどんたまってかさばる。

気付いたら液漏れ状態になっていたりすると焦る。

あと、使いきってない乾電池が新品の乾電池と混ざってしまうこともある。
さらにそこに、使用済み乾電池が混じってしまうことも。
(たんにずぼらでそうなるだけなんだけど)

すると、いちいち懐中電灯に入れて残量チェックする羽目にもなる。


充電式の電池は必要な時にすぐ使えなかった

で、確か昔GT金町に上新電機があったころだから、5年近く前のことだと思う。
別メーカーの充電式の電池を購入した。

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これだ。
やっぱ環境のためには、使い捨てよりいいだろう、と。

しかし思ったほど使わずにいた。

理由は「必要な時にすぐ使えない」ことだった。

最近は、デジカメでも携帯音楽プレーヤーでもその他モバイル機器・生活家電でも充電式のものが多い。電池を使うものは非常に限られている。たとえば目覚まし時計、たとえばテレビなどのリモコン。うちだとそんなもんだ。

どちらも一度入れれば、数年もつ。
ただし切れた時には、すぐにでも交換したいと思うもの。

ところが充電式の電池は、100%充電しても時間の経過によって放電してしまう。
そして充電にはそれなりの時間がかかる。

結局、充電するのがもどかしく、すぐ使える新品の乾電池を入れてしまい数年そのまま。

さらに、割と早く放電してしまうせいもあると思うんだけど「あまりもたない」という印象も強かった。どのくらい充電されているかわからないから、毎回使うたびにもう一度充電する。使い切る前に継ぎ足し充電すれば、残存利用回数も減っちゃうし、かえって電池が早くなくなる羽目になる。

結果・・・


「エコはいいけど、なんか使いにくいぞ」


高い充電式の電池を買ったのに、結局あまり使わずに終わってしまったのはそんな理由が大きい。


エネループは一度充電すれば2年は大丈夫らしい

そんな経験ゆえ、「高いお金払って充電式の電池買っても、逆に無駄」という先入観が強く、エネループについても興味ありつつ買わずにいたのだが、ブロガーミーティングでは新事実を知ることになった。

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「エネループは買ってきた時すでに充電されている」
「エネループは一度充電すれば2年後も80%残っている」
「継ぎ足し充電しても大丈夫」


へー!!!


やぱ、なんでも進化してるのね。

自然放電を抑制した結果、エネループは一度充電すれば、2年後も80%は残っているのだという。そして出荷段階で充電されているので、買ってきてすぐ使える。

さらに「継ぎ足し充電繰り返すと電圧がすぐ低下して使えなくなる」メモリー効果を気にしなくていいそうな。このあたりは、電圧についてなど詳しいことが話されていた。

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自分が不便に感じていたことの大部分は解消されていた。
これなら確かにありだなあと。


でもそもそも乾電池を使う機会自体が減っている


よし、じゃあエネループだ!!!


・・・といきたいところだが、もう一個問題がある。

最初にも書いたが、そもそも乾電池を使う機器そのものが、家の中から消えつつある。
ざっとあげると、壁時計と目覚まし時計、滅多に使わない懐中電灯にPCのリモコン(テレビ兼用)、ガスコンロの着火機能のところ。ホームエステ製品の一部。ちなみに壁時計は、充電池では動かなかった(理由不明だが裏に大きく「必ずマンガン電池をご使用ください」と書かれていた)。

あとは、電動歯ブラシも充電器タイプのものに買い換えたし、机まわりのものはUSB充電できるものが多いし、残りもボタン電池だ(万歩計とか窓用アラームとか)。

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(単2電池2個もしくはUSBケーブル接続で利用するパーソナル加湿器

エネループは、最初に充電器セットで買う必要があるので、それなりのコストはかかる。

パンフレットには「充電して1000回くり返し使えるので、1回あたりでのコストは約4円」とあるが、一度入れれば3年とかもってしまう時計など中心だと、どう考えても1000回は使えない。

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またデジカメやシェーバー、小型四駆など大電流機器の場合、エネループのほうが長持ちするが、時計やリモコンなど小電流機器の場合、乾電池のほうが長持ちすることもあるらしい。そもそもこの先10年で2~3回しか充電しないだろう製品に高性能なエネループを使うことが本当にトータルでエコなのかどうか、自分にはよくわからない。


多分ここは家族構成や趣味にもよるのだろう。


エネループはとても大量に使っており、Wiiのコントローラを始めAppleやマイクロソフトのワイヤレスマウス、時計、ラジオなどもうエネループだらけです。エネループを使う用途がない、という人の気持ちがわかりません。(SANYOの「eneloop lamp」(エネループランプ)とブロガーミーティング([モ]Modern Syntax)より引用)


40個以上家にあると答えていた参加者は、お子さんが使う電子オルガンだかなんだかが電池を食うので、しょっちゅう入れ替えているのだという。おもちゃは電池式が多く、ラジコンなど、モーターで動かすものは電池消費量も大きい。ランニングコスト(1回の充電0.2円)も安いエネループは、経済面でも非常に助かっていると語る参加者もいた。

また、独身の自分でも、エネループ対応・推奨の商品が増えてきたら状況は変わるだろう。
先日モニターとして使わせてもらったバッファロー製「どこでもWiFi」は、エネループ推奨でかつ最初からエネループ充電器も同梱されていた。

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ウィルコム「どこでもWi-Fi(WS024BF)」体験レポート

おかげでちょい大きくてかさばる気はしたが、
他の製品と充電器・電池を共有できるのは非常に便利だ。


充電器地獄は解消されるか

自分は特別「ガジェット好き」な人間ではないが、平均的なアラフォー女性よりは、モバイル用途のデジタル製品を持っているほうだと思う。外出時にノートパソコンを持ち出すことが多く、デジカメも3種類並行利用していて、ビデオカメラもしょっちゅう使っている。最近auの携帯を購入し、ウィルコムのアドエスと二刀刺し状態だ(エコに反してるよなあと反省)。

そんな自分が日常生活で不便に感じているのは・・・


「充電に追われる日々になっている」


ということだ。

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↑これ、姿は見えなくなっているが、充電機を3つさしたタップ。
なんか岩壁に貝がびっちり張り付いているみたいだよね。

あんまりタコ足にしたくないので、3つ口のタップを使っているんだけど、しょっちゅう抜いたりさしたりしていて大変。

長期の海外旅行の時も大変。

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少しでも荷物を減らしたくて、シャンプーだって小瓶に詰め替えていくのに、充電機をいくつもじゃらじゃら持ちだす羽目になる。アダプタなんて、そんな先っぽの形状も性能もかわらないんだろうから、せめて同じメーカー(具体的にはソニー)のデジカメとビデオカメラくらい共通化してほしいよなあ・・・と思うのだが。

買い換えるたびに充電池の種類が変ってゆくデジカメやビデオカメラも悩ましい。
せっかく購入したスペアの充電池も全部無駄になる。

乾電池も無駄かもしれないけど、
どんどん進化して形を変えてゆく充電池だって同じくエコじゃない気がする。

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充電器が全部まちまちだから、海外旅行のホテルではミツマタが必要になったりもする。
先日、ブロガーばっか4人でカンボジアに旅行に行ったけど、みんなそれぞれ充電器違うから、テレビの電源も抜かないと充電できないなんて状態だった。

このあたり、何か改善してほしいなあと。
たとえばエネループ対応の製品がどんどん増えて、その充電器だけ持っていけば、それでなんとかなっちゃうとか。もしくはビジネスホテルには「エネループ対応ホテル」シールが貼られていて、充電機持っていかなくても、フロントに預けておけば充電してくれるとか。

まあ、少しでも小さく、少しでも長時間もつ充電池をしのぎ削って開発してるメーカーからみたら、ド素人考えでしかないんだろうけど、エネループによる充電池・充電器の「共通化」が進んだら、ユーザ的にはエコ&不便解消でうれしいかも~。

なんて質問をしたところ、今は他のメーカーでも、エネループのコンセプトに賛同し、「エネループ推奨」「エネループ同梱」の製品は着々と増えているとのこと。

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ヤマハのICレコーダー、ニコンのメディアポート、タカラトミーのロボットだったり。
自分が前にモニターした「どこでもWiFi」もそのひとつだ。

そんな動きが、家の中の「充電機地獄」を少しでも解消してくれのはいいことだ。

ってことで、なんだか少々とりとめもない記事になってきたが、お土産にエネループをもらったので、自分もさっそく次の電池交換から、エネループの輪に入ってみようと思う。


●さあ、eneloopの輪に入ろう。

●ブロガーミーティングの詳細レポートはこちら

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