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ギリシャのミコノス島のビーチの・・・

写真キャンプ場の中にあるキャビン(簡素なコテージみたいなの)に泊まってる。

もう朝5時なんだけど、キャンプ場内のディスコからガンガン音楽聞こえていて、人もかなりでているようで賑やか。

それもそのはずでここ、日本だと「ヌーディストビーチ」「ゲイビーチ」でも知られるミコノス島のパラダイスビーチのキャンプ場。「ヨーロッパ中から若者が集まる」みたいなことが書かれていたが、いやホント!朝までどんちゃん騒ぎだわ~!

この36時間くらいは、自分的にはものすごく密度濃かった。
なにせ、このキャンプ場に到着する一日半前は、エジプトカイロの市場の喧騒の中を汗だくで歩いていたのだから。

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深夜にギリシャに発つということで向かったのは、アタバ市場。
次にエジプトに戻ってきた時はラマダーンなので、今のうちに、日中賑やかな市場を写真・ビデオに収めておきたいなあと。

肉や魚、野菜・果物などがあるアタバ市場には、道間違えていきそびれたが(なぜかここ、毎回道わからなくなる)、アタバからハンハリーリに向かって長く延びるスークをずっと歩いた。

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一番日差しが厳しい時間帯だが、それでも人がいっぱい。

特に観光客向けのエリアでもないので、変に声をかけられたり押し売りされたりすることもなく、たまに「あちょー!」とカンフーの真似をされるのを笑ってやり過ごしながら歩いた。

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そこから、アズハル公園へ。
つい勢いで歩いていってしまったが結構な距離があった。

ただ苦労してきた甲斐あり!の場所。

単に「日没時に高台からイスラム地区のアザーン(礼拝呼びかけ)をビデオに収めたい」と思って行っただけだったが、緑いっぱいで、ぐるり365度の風景も見事な場所だった。

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アザーンもしっかり撮れて大満足♪

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ただ、帰りは暗くなっていたこともあり、長距離はもう歩きたくないということで、やってきたマイクロバスに乗車。

行先はわからなかったが、「町はずれたのバスは、中心部に向かうだろう」という単純な読み。中心部にさえ向かってくれれば、あとは適当に乗り換えてホテルまで戻れるはずと思った。

・・・が、この読みは見事にはずれ、バスは墓地が連なるエリア(死者の町の延長か)をずっと走り続け、結局ヘルワンまでいってしまい、メトロで帰ってくる羽目に。

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空港までの大型バスの運行は23時までとガイドブックにあったので、あわててターミナルへ。
タクシーだと60£(1200円)以上かかってしまうのだが、リムジンバスを使えば2£(40円)ですむのだ。

が、到着したのが23時チョイ前で、そんなバスは見当たらず。
係の人に空港行バスを聞くと、「あれだ」と普通の路線バスを指さす。

半信半疑で、バス前方に座ってたおじさん・おじいちゃんたちに「マタール(空港)?」聞いてみると「空港に行くなら、この400番のバスしかない」という。

ふむふむ、とりあえず大丈夫そうだ。
おせっかいなくらいに面倒見のいい人たちで、隣の席の老人は、「この人は空港だからな」と大声でまわりに言いながら降りて行った。

終点が空港なら大丈夫なんだけど・・・と思いつつ、やはり旅行者としては、周りの人が気にかけてくれているというのはうれしいものだ。

海外旅行にくるたびに、自分も東京で困っている旅行者を見かけたら、ちゃんと声をかけてあげようと強く思う。


ところが、ここでひとつ問題発生。


400番のバスが到着したのは、国内線メインのターミナルだった。
第二ターミナルまでどう行けばいいんだろう?

空港内のサービスデスクのようなところに向かうと、
なぜか周辺にいたタクシー運転手や旅行会社っぽい人まで集まってきた。

「第二ターミナルに行きたいんだけど」
「それならタクシーだ」
「タクシーしかないの?」
「45£でいける」
「はあ?」

フォーティーファイブがわからないと思ったらしく、紙に大きく「45」と書いてくれた。

おいおい、市内からここまで1時間近くバスで走って0.5£(10円)だったのに、なんでここから隣のターミナルまで45£(900円)も払わなくちゃいけないのよ。。。

市内でもタクシーは3~5£でそれなりの距離走ってくれるので、45£はふっかけすぎ。

ギラギラした感じの人たちに「お金ないからバス探す」といって背を向けて歩きだすが、タクシー運転手がずっとついてきて「ピラミッドはもういったのか?ルクソールツアーはどうだ?」としつこく勧誘してくる。

なんとも懐かしい感覚だ。

初めてエジプトに着いた時の自分は21歳。

他の方法を自分で探すという機転も余裕も自信もなく、相手にはっきり「NO」ということもできず、「YES、BUT・・・」とか言っては、弁の立つ彼らにうまく丸めこまれて、言われるがままのお金を払っていたんだよなあと。

少し歩いたら、普通にシャトルバス乗り場があった。
そりゃそうだ。
最初からこれを探せばよかったんだ。

4人が座っていて、エジプト人らしい人に「ターミナル2に行くか」と聞いたら「大丈夫。行く」との返事。

並んで座っていた年配の白人とアラブ人の二人組も「僕たちもターミナル2だ」とにっこりほほ笑んでくれた。

この白人が、Mr.ワーグナー。
シャトルバスの中でも話しかけてくれて、日本のことやエジプトのこと、オリンピックのことなどいろいろお話させてもらった。あとで聞いたらドイツ人とのこと。やっぱドイツ人いいよ! こっちの英語がおぼつかなくても、すごく丁寧に向き合って話してくれるし、アジア人蔑視のようなものもないし。

サウジアラビアに仕事で行くところだというので、

「暑くて大変だと思うから、これあげる」

と、冷えピタを1袋プレゼント。
貼り付けるとすーっと冷える、日本で今年結構流行したジェルシートだ。

「危険はないのか?」
「ジャパニーズクオリティーだから大丈夫♪」

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そして、24時近くとは思えないほど賑わっていたターミナルでわかれ、無事、前日購入したばかりのEチケットでチェックイン。
深夜はサウジアラビア行など、近郊諸国への便が多いようだ。生まれて初めて、巡礼スタイルの人をたくさん見た(ある種、風呂上がりみたいな、白いタオル地っぽい大きな布を体に巻きつけたスタイル)。

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出国審査もすませ中でぼーっとしていたら、
またまたMr.ワーグナーとアラブ人(名前難しくて忘れてしまった)の二人組。

「また会いましたね(笑」
「よかったら出発まで一緒にお茶でもしましょう」
「喜んで」

・・・といって向かった先は、

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なんと、ファーストクラスラウンジ!!!

入口でチケットチェックがあるのだが、
二人が提示して「みんな一緒だから」と係の人にいったので、自分ノーチェックで入りこめてしまった。

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場所が場所なだけに、真っ白な民族衣装で頭に赤白チェックの布を巻いて黒い輪っかをはめたサウジーな人たちもいっぱい。女性も数人いたが、目だけだしてる真黒衣装。

(その後トイレにいったら、頭のベールはずして、すぱーっとタバコ吸っててびっくり)

家族話の中で、一番下の子供は8か月だというMr.ワーグナーに、もうひとりが「上の子供とは40歳離れているんだぞ」と笑う。

どこまでが本当でどっからがジョークなのかわからず、受け答えに困っていたら、写真を見せてくれた。
奥さんは30歳のエチオピア人で(めちゃセクシーな女性だった)、子供は本当に8か月だった。

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やるなあ。

ラウンジはコーヒー紅茶飲み放題で、ジュースや炭酸飲料なども用意されていた。
あと甘いお菓子もいろいろ。

「これも持っていきなさい」

と、予備のジュースや水までとってきてくれ、

「僕たちは先に飛行機に乗っちゃうけど、あなたはぎりぎりまでここにいるといいよ。ここなら寝られるし」

といって先にでていった。
いい人たちだった。

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そしてギリシャ到着は早朝。

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空港からは、メトロ乗り入れの電車で市内へ。
円─ユーロの相場が183円で、物価が異様に高く感じられる。

特に、カイロから来ているので余計に。

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パルテノン神殿などにも歩いていける、アテネ中心部でホテルを探す予定だったのだが、メトロ車内で気が変って、終点の港町「ピラウス」まで来てしまった。

日本でいうところの横浜だろうか。
ここからギリシャ各島や、周辺諸国へのフェリーがでている。

駅を出て最初に見つけた旅行会社で、ミコノス島行きのフェリーは一発で購入できた。
ただ夜8時で時間ありすぎるので、安ホテルの部屋を「日中のみ泊」でとり、仮眠とって、シャワー・洗濯し、街へでた。

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ビールがうまい!
(でもほんとに高いよ~!!!日本以上だよ~!)

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オリーブもでてきた。
自分はそんなに好きではないのだが、ここのオリーブはおいしかった。

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ハンバーガーも半端ない大きさとおいしさ。
(でもほんとに高いよ~!!!なんかドキドキしちゃうよ~!)

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フェリーはでかかったが、夏のハイシーズンは終わりに近付いているのか、乗客はあまりおらず、ベンチをひとりで悠々使ってデッキで数時間寝ることができた。

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そしてミコノス島に到着!

・・・したのはいいが、今回の旅行中、最大のピンチ。

ホテルを取っていない状態での夜の港に到着した自分。
きっと港に船がつけば、ホテル案内所があったり、あるいは客引きがいたりするだろうと思っていたのだが、タクシーすらいなかった。あたり真っ暗。

ミコノス島で降りた人も少なく、それぞれホテルの送迎で消えて行ってしまった。

街の明かりも遠い。
やばいなあ。

街までの道、あのがけっぷちの道路一本じゃないか?
あんなところを、荷物がらがら転がして歩いてたら危険すぎる。

港スタッフがいる間に、誰かにお願いして携帯貸してもらって、ホテル予約して迎えにきてもらうか?

なんて考えながら歩いていたら、
ワゴン車が後ろからクラクションを鳴らした。

運転手がボードをこっちに向けて提示する。

そこには「パラダイス・ビーチ・リゾート」と書かれていた。

キャンプ場中心にコテージなどあり、夏場はヨーロッパから大量に若者がやってきて長期滞在するらしいところだ。既にバックパッカーが4人乗車している。

いやー、助かった!!!

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現地についてびっくり。
4時近くだというのに、敷地内にはたくさんの人が歩いている。

「ディスコかレストランの営業が終わってテントや部屋に帰るところか?」

と思ったらそうではなく(結局5時過ぎてもまだ音楽ガンガンなっている)、夜はずっとこんな雰囲気みたい。眠らないキャンプ場ってところか。若い人が遊びにきたら、ほんと羽目はずして楽しめそう。

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キャンプ装備で来る人が多い。
バイクや車もたくさん泊まっていた。

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ちょうど今日(8/26)から、料金ががくっと落ちている。
自分はコテージなので、25ユーロ。

1ユーロ183円で換算すると結構いい金額になるが、ピラウスでは安いホテルでも45ユーロしたこと考えると、かなりの経費節減になる。なにより敷地内にいろいろ遊ぶ施設もあり、楽しそうだ(無線LANでネット接続もできるらしい)。

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テント宿泊の人用に、コインロッカーも。

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自分の泊まるところはこれ。
部屋にはベッドがあるだけだけど、共同のトイレもシャワールームもきれいだし、ビーチ沿いでこれだけ整っていれば満足だ。

さて、もう朝になってしまったが、
昨日もホテルでたっぷり仮眠し、フェリーでも寝ていたので眠くない。

少しだけ仮眠したら、ビーチにでてみようと思う。
本当にトップレスの人がいっぱいなんだろうか?
ちょっと興味津津♪

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