ラマダーンの夜はお買いものしたり夕涼みしたり♪
アハマドの奥さんと子供たちと5人で、夜、外出した。本当はダウンタウンまででかけ、その後親せき宅に行く予定だったのに、急に父親アハマドが「人混みすごいので行かない」といいだしたもんだから、夫婦・親子で大ゲンカが始まり、大変なことに。
前夜からずっと楽しみにしていた長女ヤスミーンは、大げんかの後に泣き出しちゃうし、次女マルワは一生懸命笑顔を作りながら「アティコ、アイ・アム・ソーリー」とか英語で言ってくるし(真ん中の子なりに、家族の中でいろいろ気を使ってるんだろうなあ)、自分はどうしようもないので、「マーレーシュ(気にするな)」とか笑い返しながら邪魔にならないようにテレビ見ていたり。
結局、妥協案として「近所に買い物(歩いていけるところ)」「その後クラブ・ザマリックに出かける」ことになった。いきなり入ったのは、なつめやしやナッツ類、お茶などを売っているお店。
自分もせっかくなので、ハイビスカス茶(カルカデ)を購入。
1kg30£(600円)くらいのものを、1/4kg。
キロ単位で売っているものは「半分」「1/4」などの単位で買うことも多い。
(グラム単位の価格はあまり表示されていない)
一番多いのはやはりなつめやしを干したもの。
大きさや質によって価格がかなり違うみたいだ。
からからに干からびていて、ちょいカビみたいな白いものもついていて、正直あまり食欲はそそろないんだけど、地元の人は適当につまみながら味見していた。
そして靴とバッグを売っているお店に。
いくつかの店を見比べてなどせず、ヤスミーンもマルワもあっさり「これ」と決めた。
この写真は、母親が最後の値段交渉をしているところ。
外国人旅行者だと、観光客向けの値札ついていない店で、3倍などふっかけられたところからの交渉が始まるが、もちろん地元向けのお店はすべて値札がついていて、ディスカウントも、数多く買ったりしないと気持ち程度だ。
この時は、55ポンドを50ポンドに丸めさせようといろいろ交渉していたが、結局一個しか買わなかったこともあり、言い値の55ポンド以下にはならなかった。
観光客向けのお店などでなければ、旅行者でも同じように「ほぼ定価での買い物」ができる。
問題は、値札が「アラビア語の数字」で書かれているということ。
これは「55ポンド」と書かれている。
丸が2つ並んでいるのが「5」で、その上の右向き矢印みたいなのが「£(エジプト語で“ギニ―”)」の意味だ。
慣れるまでちょっと大変だが、文字と違って0から9までの10個しかないので、覚えようと思えば簡単にマスターできると思う。
(そもそも自分たちが使っている“アラビア数字”の起源なわけだし)
そして、ザマリック・クラブへ。
かなり広い敷地内にテニスコートやプール、サッカー場、ジムなどいろいろある、会員制のスポーツクラブだ。
家族全員で会員になっていて、ヤスミーンはバスケットボールを、マルワは水泳をしているとのこと。
ここはラマダーン限定で設置された屋外のカフェ。
スーダン人のバンドが入っていて、生演奏やダンスを楽しめる。
(ビールはもちろんないので)マンゴージュースやカルカデなど飲みながら、豆をつまむ。
遅い時間にもかかわらず、日本で言うと「休日の遊園地」並みの人出。
時間は夜中0時過ぎだ。
プールのまわりもカフェのようになっている。
エジプトでは、夜のプール周辺は、夕涼みの人で結構にぎわう。
結婚式・・・というか披露宴みたいなのをプールサイドで開催する人もいる。
この時は、夜中だったにもかかわらず、ゴールが設置され、ウォーターボールの練習が繰り広げられていた。
子供達はやっぱりダウンタウンに未練があったみたいだけど、
自分はラマダーンナイトらしい過ごし方をエジプト人家族と一緒にできて満足。
「今日は本当に楽しかったよ。ありがとう」
と言ったら、次女のマルワもほっとした表情で微笑み返してくれた。
記念写真♪