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盛りだくさんカイロ一日目(8/17)

写真目が覚めて、格子窓を開けると、そこはカイロの町並み。

通りでは、まるで喧嘩してるかのような勢いあるアラビア語が飛び交い、建物のベランダでは、上半身裸になったおっさんがまったり涼んでいる。目の前の建物の屋上には大量のにわとり。

ああ、カイロだぁ~!!!

今回は、自分も通っている「エジプト・アラブ舞踊研究所」のREIKA先生が企画してくれたツアー。

6泊7日(実質6日)で、カイロとハルガダをまわり、福祉施設で踊りの披露をし、夜は民族舞踊を見ながらのディナーなど、エジプシャン・ダンス好きの人には最高!の機会だ。

自分は3度目になるが、他の人はほとんど初エジプトなので、ピラミッドやハルガダ(紅海リゾート)などの観光地もまわる。

一般の旅行会社が企画する駆け足&日本人向けツアーと違い、
エジプトが本当に好きで、現地事情にも精通しているREIKA先生が企画してくれているので、中身的にもとても濃く、短い期間の中でエジプトの魅力をたっぷり実感できる内容になっている。

まだ初日が終わったばかりだが、それを実感した一日目だった。

(ちなみに今は18日の午前で、他の人がダンスのためのメイクをしている時間を使ってブログ記事作成してます/自分は撮影担当なので踊らない)

写真

ホテルを大型バス(13人なのに!!!)に乗って出発。
通りにでて少し走ると、忘れていた記憶がどんどん蘇る。

タラータハルブ通りだ!あの本屋さんだ!
ああ、21歳で初めてエジプトに到着した時、この裏のホテルに一ヶ月泊まったっけ。

楽しい思い出も、苦い記憶も一瞬で戻ってくる。

ただ、ピラミッドへの道は、初めてとおり高架のハイウェイで、
その両脇は、新築だったり建築中だったりの新しい建物がびしっと建っていた。

(鉄筋コンクリートの骨組に、レンガを積んで作ってく/新築でもすぐほこりまみれになるので、たぶん一般の日本人はそこが「新興住宅地」とは思わないだろうなあ)

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7年ぶりのナイル川。
いつ見ても悠々と流れていて、ぐっとくる風景だ。

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カイロ市内からわずか30分ほどでピラミッドに到着してしまった。はやっ!

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これがいわゆる「第一ピラミッド」といわれるクフ王のピラミッド。
高さは146mで、最頂部が欠けて、現在は137m。一番上を見ると、もともとの高さのかわりに、鉄柱が建てられている。

17年前、完全に若気の至りで自分は、日本人旅行者3人にくっついてあそこに上り、鉄柱に日の丸をとりつけて記念撮影なんかしていた。

若かったなあ・・・というか、バカだったなあ。

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どうやって傾斜51度のこの崩れかけた石段を登ったのか・・・。
覚えているのは、何度も途中で怖くなったことと、手がしびれたこと、最はもう無我夢中で、足を滑らせたらその時だ!と開き直って登っていたことなど。

(問題は真っ暗な中で決行した登りより、日が昇った後、カイロ市街も見下ろせる状態で足元も高さもはっきり認識できてしまう状態での下りだった)

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普段一人旅行が多いのだが、やっぱ大勢は楽しい!!!

みんなで「おおおっ!ピラミッドだぁ!!!」「きゃー、らくだ!」「尖ってる~!」とか盛り上がれるし、頼まれてシャッター切るのも楽しいし、自分の写真も撮ってもらえる。

ちなみに上の写真の自分の左側にいるのは、
黒づくめの民族衣装を着たエジプト人。

・・・ではなく、日焼け・日射対策ばっちりのツアーメンバーだ。

事前にREIKA先生からのブリーフィングがあり、
全員、長そで・スカーフ・サングラスなど、装備ばっちり。

エジプトでは、素肌を直接日にさらさないことが大切。
単に「肌焼けちゃうから」ということではなく、日焼けするとものすごい体力消耗するのだ。

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これは第二ピラミッドと呼ばれるカフラー王のピラミッド。
もともとピラミッドは、こんな風に大きな四角い石が露出したでこぼこの表面ではなく、表面が化粧岩で覆われた、表面が平らの、きれいな四角すいだったそうだ。

その名残が、このピラミッドの頂上部には残っている。
(あと最下部には「サンプル」ということで少し作られている)

この後はじめて、カフラー王の内部に入った。
ずっとしゃがみ続けながら回廊を歩いて行くのはめちゃ大変だった。

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その後、3つのピラミッドがすべて写真に収められる「パノラマポイント」と呼ばれる場所へ。

砂漠のど真ん中かと思うとそんなことはなく・・・

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らくだ乗りビジネスの人たちがたくさんいて、お土産売りもいっぱいいて、何より観光客ぎっしり。

ヨーロッパもバケーションシーズン。
エジプトは、ヨーロッパの人たちからすると「日本のハワイ」的近さの一大観光地だったりするので、白人観光客がびっしり。

思いのほか日本人は少なく、ツアーも1組しか見なかった。

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ツアーメンバー全員がらくだと一緒に写真撮影することに。

乗って写真撮るだけで1人1ドルというなんともおいしい商売だが、それでも安いほうで、不慣れな日本人は、ラクダツアーや単に写真撮影するだけで、ものすごい金額をふっかけられてトラブルになっている。

そんな話を大量に聞いているので、自分一人だったら値段交渉億劫で乗らないのだが、やっぱ、大勢で行くと、こういう時に

「面倒だからいいや」

とならずに、いろんな体験ができてうれしい。

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普段やらないことをやって、
ちょっと照れてる自分。

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13名のツアーなのになぜか大型バス。
日本語ぺらぺらの若い男性ガイドがついてくれ、熱心に細かく説明してくれた。

自分、昔10回以上ツアーに同行して同じことやっていたのに、ピラミッドの名前すら覚えていなくてびっくり。年はとるもんじゃないね。

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その後、スフィンクスと河岸神殿へ。
写真やテレビではさんざん見ているスフィンクスが、生で目の前に鎮座している風景に、「わたし、めちゃめちゃ盛り上がってるんです!!!」と感激しまくりのメンバーも。

いやー、確かにこれは感激する。
エジプトは一生に一度来ておく価値がある国だと思う。

ただ、時期にもよるが結構体力も必要なので、あんま高齢になってからじゃないほうがいいかも。

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今回はパノラマでも撮影♪
ただ日差しが強くて液晶がまともに見えず、いま一つうまく接合できない。

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ピラミッドの近くには、こんなオープンカフェも。
まじかにピラミッドを見ながら、ビールなんかも飲める。

・・・でもマジで暑くて、自分には耐えられないぞ・・・。

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相変わらずなんだけど、
スフィンクスの視線の先には「ケンタッキーフライドチキン」と「ピザハット」。

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ピラミッドから帰ってくる途中、
細い水路沿いに、また新しい高架道路を建設している現場があった。

次に来たときは、このあたりの風景もがらり変わっているのだろう。

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わずか数時間で汗だくになってたどりついたのは、
初日のランチ場所、シーフードレストランだ。

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ゴマのペーストの「タヒーナ」や香辛料で味付けした豆などが前菜ででてきたが、
これだけで満足しちゃいそうな感じ。

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店の敷地の一角に作られた窯で焼いたばかりのアエーシ。
これにタヒーナなどをつけていただく。

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そしてステラビール。
一人旅行だと、まず外でアルコール飲むことはできないので(バスとかで移動するため)、あらためてグループ旅行のよさを実感。

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メインの魚は、ナイル川のものではなく地中海の。
炭火で焼き上げてあり、ふんわりした白身が日本人の口にもあう。

内臓をとりだしたところに玉ねぎをスライスしたものが入っていた。
これは臭み取りにもなっていいかも。

今度うちでもやってみよう。

(たぶん、事前にバターか何かで炒めた物を詰め込んで焼いたんだと思う)

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このシーフードレストラン、
屋上にあがると目の前にピラミッド群。

夜はものすごいにぎわうそうだ。

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ピラミッドエリアのすぐ横では、
新しい考古学博物館の建築が進んでいた。

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カイロ市内に戻ってきて、考古学博物館へ。

ここ、一度くるとわかるけど、あまりにカオスな状態で驚く。
世界的にものすごい遺跡がごろごろ陳列されているところなんだけど、その陳列方法は、「●●町歴史博物館」とか並みだったり・・・。

うまく説明できないけど、
とにかくごちゃごちゃしていて、中学校とか小学校とかの理科室の標本陳列棚みたいなのに、貴重な遺物が大量に並んでいて、解説文の書かれた紙も黄ばんでしまっている・・・そんな感じ。

写真

そして、盛りだくさんの一日は終わり、ホテルへ。

明日は、ダンスの日だ♪
(自分はビデオ係だけど、子供たちがいっぱいいるので、片言のアラビア語を使えそうでうれしい)

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