築44年の実家和室をセルフリノベーションしてみた(1)
二拠点生活に終止符を打ち実家Uターンしたのが2023年4月。母他界後は両親や自分自身の荷物片付けをのろのろと進めていたのですが、昨年7月に突如、親の寝室だった6畳の和室のセルフリノベーションに着手しました。そして入院&退院後の中断期間を経て、12月にほぼ完了しました。
とあるコミュニティ内に書いていた日記をベースに、その前半の進行状況をご紹介します。
まずはビフォー写真。まあ本当のビフォーは、奥に大きな衣装ダンスが2棹並び、不要物や段ボールが積み上げられ、壁にも手作りの籐細工や温泉地で買ってきた飾り物、額などいろいろなものが飾られていてもっとカオスでした。
それらを思い切って処分し、タンスはバールで破壊。
一番最初にやったのは、長押(なげし)の取り外し。
これ意外とこつがいるんですが、YouTubeにいろいろな人が動画をアップしていたので特に問題なくできました。柱に溝を掘って差し込んであり、かつ斜め方向に釘を刺して固定されていたのですが、そのことがあらかじめわかっていれば、あまり悩まず「まんなかあたりをのこぎりで適当に切って無理やり引っこ抜く」なんてことができます。
壁は石膏ボードの上に砂壁。昭和時代に建てられた一戸建てでは、多分とっても一般的な作りだと思います。
そしてこちらは本当に簡単に剥がせます。バールで軽くつつけば砂壁ごと石膏ボードに穴が開くので、そこに指を突っ込んでゆさゆさ揺すって引っ張れば、崩れて外せます。コツはあまり細かくなってしまうと運び出しが大変になるので、できるだけ広い面積のまま剥がすことです。
あと石膏ボードはごく一部ですが、アスベストを含んでいる製品があります。表面に書かれた防火材料認定番号を確認すれば該当するかどうかがわかるので、最初にそれをやる必要があります。アスベスト関係なく一般ごみには出せないので、業者に依頼するか、市町村のゴミ処理場のルールに従って自分で手続きしてゴミ処理場に運び込むかになります。
外壁側の壁には、グラスウールの断熱・防音材が仕込まれていました。
今回これもすべてスタイロフォームという青い発泡スチロールみたいな断熱材に交換することにしたので取り外します。
断熱材はこんな感じ。
築44年も経っていたのでもっとへたっているかと思ったけど、それほどではありませんでした。
全部取り外してすっきり!
詳細アップは控えますが、アリに食べられてしまっていた板も数か所ありました。そういえば業者に依頼してシロアリ駆除したなんて話を親がしていたことがありました。その後は大丈夫だったらしく、生きているシロアリは一切見ませんでした。
さらに畳を剥がして・・・
その下の荒床も剥がしていきます。
記念にと、のこぎりも持ってドヤ写真をとっていますが、実際に使っているのはバールくらいです。荒床と根太(荒床のすぐ下の角材)を固定している釘はサビて既にぼろぼろになっていて、バールでちょっと持ち上げれば簡単に剥がれます。板自体もかなり劣化していて、すぐ割れちゃうほどでした。
和室→洋室リノベでは、荒床は剥がさずその上にさらに根太を並べて合板を敷き、フロアクッションや床材で仕上げるという方法が一般的ですが、今回せっかくなので、床下もきれいにすることに。
これが、荒床をすべて剥がして、地面を簡単にお掃除した後の写真です。うちの猫も庭から入り込んだりしていたのを知っているので(首輪も落ちてました)、「動物のご遺体が転がっていたらどうしよう・・・」とドキドキでしたが、Gの痕跡すらなく、意外ときれいでした。
ここにAmazonで買った防湿シートを張って・・・
白アリミケブロックという、業者も使っているという白アリ駆除&防止剤を根太や大引(根太の下にあるより太い角材)、束材(大引と地面の間を支える木材)、あと壁の下のほうにたっぷり噴射。
この段階では、新しく張る荒床用の杉板も購入して運び込んでいたので、これも並べて裏表、白アリミケブロック散布をしました。
お次はアイリスオーヤマの調湿剤「床下さらり」です。Amazonで10キロ入りを6袋(6畳分)買いました。
これを床下の防湿シートの上に撒いていきます。
プロに相談したら、「防湿シートだけでも十分だよ」と言われたかもしれないのですが、まあそのあたりは知識・経験値もないし大したコストじゃないので、念のため両方やっときます。うちはもともと水田だった場所を住宅地開発したエリアにあり、北側にあるこの部屋はどうしても湿気がこもりやすいので。
出窓の下などは、荒板をカットする必要もあるので、ホームセンター「カインズ」で1泊2日500円で借りてきた丸のこを使って木材をカットしました。
丸のこ使うのも初めてだったので、YouTubeの大工さん動画チャンネルを見て、どうすれば素人でも安全に操作できるのかとか研究しました。
初心者にしてはまあまあきれいに切れていると思います(やる気維持のため、自画自賛しまくりながら作業してました)。
そしてこれが2024年7月31日の段階の写真です。
荒床はまだ固定しておらず並べてあるだけの状態。
8月に頚椎の手術のための入院を控えており、退院後もしばらくはDIY無理だろうと思っていたので、その間はこれらの板を干す期間に。
次の作業は、退院後の9月10日なんですが、後半はまた別記事にします。
>続く