海外旅行の強い味方!世界ルート検索サイト「Rome2Rio」
例えば夏休みに「スペインのマドリードに行きたい」と考えたとする。個人で航空チケットを買っていく場合、おそらく旅行会社サイトにアクセスし、フライト検索するだろう。すると結果は、直行も経由も、航空会社もフライトスケジュールもいろいろなものが並列でずらり。
それって使いやすいだろうか。
「まずはルート候補だけざっくり知りたい」
そう思う時はないだろうか。
そんな時に非常に強力なツールになるのが、世界ルート検索サイト「Rome2Rio」だ。
購読していた語学学校シュプラッハカフェのメルマガで知りさっそくいじってみたが・・・
感動的にいい!!!
見やすいルート検索で候補絞り込み
使い方は簡単。
サイト上部の「FROM」と「TO」に都市名を入れるだけで日付入力も不要。例えば上の例では「Tokyo」から「Casablanca」(モロッコ・カサブランカ)と入れて検索してみた。
すると5つのルートを瞬時に示してくれた。
羽田・成田空港からヨーロッパ乗継で行くルート、モロッコの首都ラバトまで飛行機で行き、そこから鉄道を使うルートなどだ。
羽田からカサブランカまで空路で行くルートを選択してみよう。
料金範囲も「\66,011-\151,361」とある。
東京都内の羽田空港までの鉄道料金の目安や頻度が書かれていて助かる。でも知りたいのはやはり空路の候補だ。そこをクリックすると・・・
各航空会社ごとのフライトがでてきた。
経由地・曜日・所要時間がコンパクトに書かれ並んでいる。経由地はアルファベット三文字の都市コードなのでちょっとわかりにくいが、クリックすれば詳細を見ることができる。
乗換はパリのシャルル・ド・ゴール空港だ。
ここから先、料金詳細を知りたければ「Show airfares」をクリック、出発日や人数、席クラスなどを入力する。
・どんなルートがあるのか
・どんな航空会社があるのか
・その航空会社のフライトは週何便あるのか
具体的に日付まで指定して料金調べる前に、このあたりのことをざっくり知りたいというニーズはあるだろう。このサイトはそのニーズに応えてくれる。
知らない都市への飛行機+鉄道ルートも
しかし本当に秀逸なのは、その国の都市の位置関係がわかっていなくても、「飛行機+鉄道」ルート候補を探せることだ。
例えば先ほどのモロッコ・カサブランカ。
モロッコの首都はラバトだが、そこまで飛行機で飛び、鉄道を使ってカサブランカに入るルートを示してくれる。
これによると空港からラバト市内までは6.3キロで12分、そこから鉄道で1時間24分でカサブランカ。2時間に一本くらいの割合で電車が走っていること、料金も330円から460円と手ごろなことがわかる。
カサブランカ観光の拠点として「ラバト」というのはまあ誰でもすぐ調べられることだが、もっとマイナーな都市に行く場合など、この機能は非常に便利だろう。
飛行機を使わない「鉄道+フェリー」路線も!
日本は島国なので「海外といえば飛行機」となりがちで、しかも海外旅行日数が短いため、目的地までなるべく飛行機しかも直行便を探す。
ただ学生やリタイアして時間がある人などなら、むしろのんびり陸路でということもあるだろう。船旅も楽しいものだ。飛行機だけでなく、鉄道・フェリーまで一括検索してくれるのがこのサイトのうれしいところ。
試しにビールで有名な中国の青島までのルートを検索してみよう。
自分は北京経由の航空ルートしか思いつかなかったが、地図で見ると北京経由でも上海経由でも距離一緒なことがわかる。
さらにアイコンに注目してほしい。
一番上とその下には緑色の飛行機アイコンがあり、羽田・成田からの空路ルート。
その下は「鉄道─船─鉄道」と「バス─船─バス」だ。
そのルートのひとつをクリックしてみるとこんな結果が。
初めて知ったけど、韓国・インチョンと中国・青島の間にはフェリー路線があって、週3便、18時間でつないでいたのだ。
こんなルートで青島に行く奇特な人は少ないと思うけど、韓国・中国両方まわる予定の人にとっては知っておいて損のない知識だろう。
例えばヨーロッパでの周遊旅行、ヨーロッパと北アフリカなどなど。地図上でルートを見ることができれば、その途中でのさらなる立ち寄り観光プランも浮かんでくる。
旅行の可能性を広げてくれるはずだ。
3、4都市ルートも/会員登録でルート保存も
他にもまだいろいろな機能がある。
目的地都市名を入力する枠の右側に、赤い「+」アイコンがある。これをクリックすれば3都市目を入力することができ、さらに4都市、5都市と増やせる。
無料アカウント登録すれば、ルートを保存することも。
ルートお気に入り保存するのは、地図の右上の「★」印。
過去履歴を見たり、Facebookなどのソーシャルメディアでそのルートをシェアすることもできる。
とにかく便利、そしてストレスがない。
実際に航空チケットを購入する際には、ここではなく他の旅行会社サイトを使ったほうがいいのかもしれないが、まずはざっくりルート検索したいという場合にはおススメ。
以上、小学生の頃、時刻表をめくって紙上旅行することが大好きだった自分が、最近知ってはまったサイトの紹介でした。
夏休みの旅行を検討中の人にぜひ教えてあげてください。