WBS「究極の広告 アフィリエイトで儲ける」

写真写真はトマトソースのパスタ。
・・・って見りゃわかるか。

8日にテレビ東京「ワールドビジネスサテライト」の特集で放映されたアフィリエイトのオフ会シーンで、なぜか冒頭からぱくついていた、Sさん一押しのパスタだ(美味♪)。

番組が終わった後、知人等からメールが何通か届いた。もともとWBSを毎晩見てるという人に加え、この日はライブドアのフジテレビ・・・、いやニッポン放送の株式35%取得で、注視度は高かったようだ。

「前もってちゃんと教えてよね!」
「事前にブログで告知していなかったのは、○○○の一件の影響かな?」

(^_^; すみません。
ブログ告知どころか、知人もごく一部の人(アフィリエイトに仕事で関わっている人)くらいにしか言ってないです。

2つ理由があって、ひとつは「そもそも自分の登場シーンがあるかどうか放映されるまでわからない」こと、もうひとつはご指摘のとおり○○○の一件が、実は自分にかなり衝撃を与えていたから。TVという影響力の大きなメディアでアフィリエイトが取上げられることに対して、嬉しさと不安が半々・・・いや、不安のほうがちょっと大きかったかな。

一番警戒していたのは、アフィリエイトの一面に過ぎないことが過度にクローズアップされて歪んだ印象を多くの人に与えてしまうこと。「主婦でも、サイトを作れば簡単にガバガバ稼げる」「個人サイトは今、ネットで金儲けに走っている」とか、企業側としては「とにかく激安で宣伝広告ができる方法」「ネット上の口コミを企業が操作する」みたいな。

「あほえりーと?何じゃそりゃ?」
という全く予備知識がない視聴者に、短時間でアフィリエイトをわかりやすく説明しようとすると、どうしても特徴的なある一面をクローズアップすることになるだろう。それはある程度仕方ないが、いちアフィリエイターとしては、誤ったアフィリエイトのイメージが定着してしまうことは避けたい。
でも、放映時間は10分足らず。何十時間もの取材の中から、パーツパーツを切り取ってつなぎあわせ、アフィリエイトの現状をクリアに浮かび上がらせる───なあんて、現実問題できるのか?仕事で関わってきている自分でも、「どことどこを取材して、どんなシーンやコメントを集めたら、もっとも正しく明快にアフィリエイトという新しいマーケティング手法を表現できるか?」かなり悩む。

で、結果的に、杞憂だった。

アフィリエイトのインパクト・可能性についていろいろな角度から光をあて、今後の課題についても最後に触れた、WBSらしいバランスがとれた特集だったなと自分は思う。ただ、ブログを見ていると、賛否両論。アフィリエイトに対するイメージは、やっぱ人それぞれなんだなと改めて認識させられた。

ついでなので、自分が考える「アフィリエイト」ともからめながら、印象的だったシーンをいくつかあげてみたい。


●こたつの周りで遊ぶ二人のかわいい女の子、そしてママ


ママ「ママ、パソコンしていいですか?」
娘 「う〜ん・・・だめです・・・(いたずらっぽい笑顔)」

ママがんばるよ、というと、またキュートな笑顔で「うん」と頷く女の子(うっ、かわい!)。
こたつから少し離れたところの低いテーブルに、ピンク色のかわいい縁取りの(TAMAさん、本の表紙ありがとうございます!)ディスプレイが置かれていて、ママはマウスを握って作業開始。すぐ後ろでは、楽しく二人で遊ぶ子供達。

かわいい盛りなんだろうな。自分は母親になったことないが、もし子供ができたら「この子達とできるだけ一緒にいたい」って思うんだろう。

でも現実としては、勤めを続けようと思うと育児にかけられる時間は削らざるをえないし、育児に専念しようと思ったら勤めをやめることになる。どっちもストレスで、妥協を強いられる。

パソコン、そして常時接続のインターネットによって、女性や、いろいろな事情で外出が難しい人でも、在宅で仕事をすることができるようになりつつある。そのひとつがアフィリエイトだ。主婦でアフィリエイトをやっている人のブログなどを読んでいると、育児をしながら、ノルマ等に縛られることもなく無理のない範囲の作業で、うまくいけば収入につながってゆくアフィリエイトに期待を寄せている人は多い。


一番の魅力、仕事に出ずに子供を預けずに、子供と接しながら家で収入を得られるということ。


●購入した商品を写真撮影するシーン

自分自身もそうだが、アフィリエイターは実際に購入した商品だけを紹介したりしているわけではない。ただ、購入した商品については、写真を撮ったり、活用方法を書いたりして、簡単なレビューなどを作ってサイトにアップしているという人は多いだろう。自分も購入レビューを書くのは大好きだ。今はひたすら本のレビューを書き連ねている。

ヨーグルトのレシピを日記に書き込んでいるシーンもあった。
アフィリエイト以前に、コンテンツを作ることが好きで、ネットで交流している人達に向かって「もしかしたら誰かの役に立つかもしれない」ちょっとした情報を発信することに楽しさを感じるサイト運営者の姿がある。

アフィリエイトは、単にサイト上にむやみやたらと商品をコピペで張って稼ごうとしているだけの存在ではない──細切れのシーンではあるが、そんなあたりがさりげなく表現された自宅作業の一場面だった気がする。


●売上の30%がアフィリエイトの仕組みを使ったもの─楽天のケース


「アフィリエイトは宣伝効果以上に、他の人が推薦してくれるのがポイント」
「個人がマーケティングに影響を持ってくる」

楽天の三木谷社長が、モール(ショップ)にとってアフィリエイトを利用する意義について語っていた。

アフィリエイトは、どうしても「低コストの広告」と位置づけられていることがまだまだ多い。広告を貼る場所が個人サイトだから、成果報酬でコストを抑えられる・・・といった認識だ。でもその認識では、アフィリエイトの可能性を十分に引き出すことはできないだろう。企業・売り手という立場ではなしえない役回り、情報発信がある。そこを消費者という立場で、かつ企業のマーケティングの一端も担う中間層とも言える人が担う。もちろん、アフィリエイトサイトにもいろいろなパターンがあるので、必ずしも「消費者の視点での紹介」という切り口ばかりではないが。

リアルでも消費者側から発信される情報が、購買行動に影響を与えている。ただその情報はある程度、質・量ともに限界があるし、集めてゆくのも大変だ。ネットでは、何かを買いたいと思った人は、その商品を販売している企業のサイト、個人が作成した購入レビュー、価格比較サイト、ニュースサイトの関連記事・・・などに、検索エンジンを使って自由自在にアクセスできる。単に自社のサイト上で商品をどう見せてゆくかや、どんな情報を発信してゆくかだけ考えていればいい時代ではなくなっている。特に、個人が簡単に情報発信するようになった今は。


●実際の店で商品を探す人もいる・・・のくだり

「店内盗撮はいかんぜよ」
と、知人から言われてしまったが、ひとつだけ弁解させてください(^_^; 時間の関係もあって、自分とこに限らず、いろいろ端折られているところはあるんだけど、インテリア雑貨や、ソファなどの家具が並ぶあのお店は、表参道にある「SEMPRE」。

写真

LinkShareを使ってアフィリエイトを行っているショップさんだ。

オンラインショップ「SEMPRE.JP」

担当者が非常にアフィリエイトに熱心で、アフィリエイト・カンファレンスとか、先日の医療アフィリエイトセミナーとか、アフィリエイトサイト運営者が集まるイベントには頻繁に顔をだしている。自分もそんなつながりでいろいろ話をさせてもらっていて、「僕がいる時なら、お店で写真撮ってもらってもOKだよ」と言ってもらっていた。

なんで、あんな堂々と写真撮影しちゃったというわけだ。
一般のお店で撮影してたら、間違いなくつまみ出されちゃうので気をつけよう。
(・・・と書きつつ、自分がそういう行為を絶対にやっていないかといったら、うーんノーコメント)

ちなみに「これいいね」と話をしていたのは、このフラワーベース。

写真

自分も別に、いつもショップで取材してその写真をサイトにアップしているわけではない。ただ、割と自分が買おうと思っているものをアフィリエイトするケースが多いので、あの時のソファもそうだが、自分の購入検討とアフィリエイトを兼ねて、カタログでいろいろ調べたり、商品をチェックにいったりすることはある。


●アップルと提携サイト(mixi?)の打ち合わせ風景

バレンタイン用のバナーを用意するアップル、そしてアップルの広告はポップで自社サイトに合うと語る提携法人アフィリエイトサイト。アップルストアって、バレンタイン用のクリエイティブがあったのか。気付かなかった・・・!

それはともかく、最近面白いなと思うのは、ECサイト側が「アフィリエイトに掲載してもらいやすい広告素材の提供」に、工夫を凝らすようになってきたこと。従来の広告と違い「これを配信してください」と媒体に押し付けることはできない。アフィリエイト側が「うちに合う」と思ってくれるものでないと、せっかく作ったバナーも配信されずに終わってしまう。

アフィリエイト側は、もちろん自分のサイトのトーンやユーザ層にあっていて、もっとも効果をあげられるであろうクリエイティブを望むし、時にリクエストもだしてゆく。どんなクリエイティブがいいかは、ECサイト以上に理解しているはず。なにしろ、それが自分の収入につながってゆくのだから切実な問題だ。

バナーに限ったことではなく、アフィリエイトが提携ECサイトに「こんな商品画像が欲しい」とリクエストをする場面も出始めている。両方の意思疎通や情報交換がうまくいくことで、より成果をあげられる広告素材が誕生してゆくのかな・・・と期待。


●自社商品がどう掲載されているのかチェックするアップル担当者

なかなか大変そうな作業・・・。


●アフィリエイトを雑誌に導入する実験

雑誌に掲載されたURLや二次元バーコードでサイトを訪れ商品を購入すると、出版社に報酬が支払われる仕組み。まだ実験的な試みということだが、将来のアフィリエイトの広がりを感じるシーンだ。今は机の前に張り付き、キーボードを両手でカタカタたたき、マウスを右往左往させて、インターネットから情報を引き出したり、オンラインショッピングを行ったりしている。肩も凝るし、場所も限られるし、いくらディスプレイの解像度があがったとは言え、情報は限定的だ。ある種、過渡期的な状況でもある。

このあたり、自分はあまり詳しくはない領域だが、何年かすれば、パソコンに頼らなくても、ネットワークを活用して情報収集したり、生活の様々な用を足してゆくことができるようになるだろう。携帯端末の用途もさらに広がり「各種操作リモコン」「発注端末」のような存在にもなってゆくだろう。アフィリエイトも、今の「サイトにリンクを貼って、提携ECサイトに送客」というパターン以外に、いろいろでてくるかもしれない。

どんなモデルが登場するのかな。
予想もつかないような「起点の作り方」「成果」が登場してきそうで、楽しみ。
(過疎にあえぐ自治体が、住民票移動を成果にアフィリエイトしたりして・・・ありえないか)


●口コミとも違う、広告なのか推薦なのか・・・

最後のコメントについては、他のブログを見てもいろいろな感想や意見があって興味深い。ちなみにキャスターがちょっと首をかしげて渋めの表情で「これは・・・どうなんでしょうね」と軽い疑問を投げかけて次の話題に進むというのは、多分、WBS視聴者にとっては結構見慣れた映像。特別、強く警鐘を鳴らしているというわけでも、アフィリエイトに対して思い切り懐疑的・・・というわけでもないと思う。


仲介する本人はリスクをとらずに、商品に何か欠陥があったら消費者と企業の問題だというのは、リアルの世界で考えたらちょっと解せない・・・気もする。

ここは、アフィリエイトに慣れている人からすると、「え〜っ、そんなのショップの責任じゃん。こっちはただリンク張ってるだけなんだから。なんも責任なんかとれないよ」と思うのだが、リアルであれば確かに、メーカーと消費者の間にたつ小売店も、あるいはどっかのお店を隣人にオススメした主婦も、もしそれで何かトラブルがあれば、一定の範囲で責任や責めを負うことになるだろう。当然、あまりオススメできないような商品であれば取扱わないし、隣人にオススメするからには、「良い」と思える商品なのだろう。

別にアフィリエイトが「紹介した商品に何かトラブルがあったら全面的に責任を持つべき」ということではないと思う。ただ、紹介をし、それで収入を得るのであれば、それに見合った、うーん何ていえばいいのかな・・・心構えというか一定のモラルも求められるのでは・・・という意見は、当然あるだろう。しかし現実はそうでないケースも多く、アフィリエイトブームの中、「誰でも簡単に」そして「無責任に」商品をネット上で“推薦”しちゃっている。あのコメントは、そのあたりも踏まえた上で発せられているように自分はとらえた。


商品の知識がないと、推薦していいのかは疑問。

これも、やはり「アフィリエイターではない人の率直な感想のひとつ」として、受け止めるべき発言かな、と思う。別に「知識」といっても、ものすごく詳しくなくてはいけないということではなく、人に「これはいいよ」と勧められる程度の商品に関する情報は、売り手以外の、一般個人であるアフィリエイターが「推薦」「口コミ」というスタイルをとる場合には必要になってくるだろう。

このあたりは、アフィリエイトサイト側の見せ方の問題でもあるのかなと思う。

単に商品を並べ、「このカテゴリの商品を集めてみました」といったスタイルなら、さほど問題ではないかもしれない。ただ、特にいいとも思っておらず、また商品についても何も知らないのに、一般消費者のピュアな口コミ情報を擬して商品をプッシュするとなると、それは訪問者を裏切る行為と言える。・・・そう書いている自分も、結構気軽に「オススメ」という言葉を無責任・無自覚に使ってしまっていることに、良心の痛みを感じているんだけどね。気をつけよう。

最近、ブログでがりがりアフィリエイトをしていると、他のブロガーから反発を食らうというケースがある。そのあたりも、「感覚の違い」「ずれ」という問題なんだろうなと思う。

一般のブログ運営者からすれば、草の根情報として、個人同士が情報を交換・共有しあうべきツールなのに、本当にいいと思っている情報なのか、それとも収入欲しさにただ「推薦」しているのかよくわからないアフィリエイト記事の存在は、心地よいものではない。それは理解できる。

まあ、このあたりも「見せ方」の問題が大きかったりするので、必ずしもブログでアフィリエイトをやるのがどうこうという話ではなく、最後は「訪問者を裏切らない情報発信」「ブロガーとしての一般常識の範囲内での行動(トラックバックとか)」になっているかどうかということなんだろうなと思う。


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ってことで、今回のWBSのアフィリエイト特集は、
いろいろ考えさせられる、いい機会だった。

この自分の意見についても賛否両論だと思うけど、機会があれば、こんなあたりのことを勉強会でディスカッションしてみるのも面白いかもしれない。


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それにしても長い記事になっちゃったなあ。。。
別に、番組内容を非難している人に反対の立場をとる記事ではないです(受け止め方は人それぞれだしね)。
まあ、もともと「すごい歪んだ伝えられ方をするのでは?」と警戒心いっぱいで番組を見ていた人の、率直な感想ってとこです。

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