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遠野まごころネット拠点にボランティア活動開始!

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東京から岩手県遠野への直行夜行バスは、池袋・秋葉原・上野から毎晩でている。片道たしか8500円。夜22:20に上野を出発すると、翌朝6時頃には・・・

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遠野駅前に降り立つことができる。
遠野といえば、民話のふるさと。いつか旅行で訪れたいと思っていたけど、こんな形でくるとは。

ここ遠野は、岩手県の中でも内陸部に位置し、津波被害はもちろん地震もそれほど大きな被害はなかった場所。

震災当初、陸前高田や大槌町など、沿岸部の被害が甚大で、ボランティアを受け入れる余力すらなかった時、ボランティア拠点がここに立ち上がり、早い段階から市外・県外からの個人ボランティアを受け入れていた貴重な場所だ。

その拠点が「遠野まごころネット」。

体育館を個人の宿泊所として提供し、沿岸部でのボランティアニーズをここでとりまとめ、バスを毎日何台も沿岸部にだして個人・団体のボランティアを送り込んでいる。

早朝到着した自分は、まず受付をすませ、荷物を起き、何がなんだかまだよくわからないまま、周囲のボランティアの人と一緒に・・・

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朝のラジオ体操と全体ミーティングに参加。

その日各地でどんな作業が何人募集されているかが発表され、それぞれ希望の場所に手をあげてエントリーしてゆく。
ほかに人数の少ないものは、建物内の掲示板で募集が張られており、名前を書き込んでいく仕組みになっている。

私は、高速バスでほとんどねられなかったので「軽めの屋内作業でもあれば・・・」と思っていたのだが、到着直後であまり勝手がわからないこともあり、気づいたら大槌町行きチームのバスに乗り込んでいた。

遠野から大槌町までは一時間半くらいあったか。

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山を越え。

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バスを降りて、川を越え。

写真はないのだが、川辺に積み上げられていたベニヤ板や流木、なんだかよくわからないゴミの山を、10人で黙々と運びだした。

「いったい何十往復したらこの山はなくなるんだ?」と最初思ったが、さすがに10人で作業すると進みは早く、気づけば何もなくなった。

目に見える成果があると気持ちいいね。

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そしてその後、河川敷のゴミ拾い。

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男性は、なんていうのかな?つなぎの防水服を着て、川の底さらい。

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なぜこの小さな川をこんな徹底的に掃除するのか?
というと、来月8月11日、月命日の日に、ここで灯篭流しが行われるのだという。

すぐそばには、避難所や仮設住宅がたくさんある。
ここの風景は非常に穏やかだが、壊滅的な被害を受けた沿岸部はすぐそば。

そうか初盆だ。
今年はあまりに多くの人が、突然、若くして、亡くなりすぎた。

このきれいな川で灯篭流しが行われる風景はきっとすごく幻想的だろうなと思うけど、参加している多くの人は身近な誰かを亡くしたばかりの人たちで、胸が詰まる思いでその川面を見つめるんだろうなあ。

なんてことも考えながら真剣にゴミ拾いした結果、ビニールの切れ端ひとつ、紙ひとつない、「日本で一番きれいな川原じゃない?」という状態に。
(自分たちがくる前から多くのボランティアがここの清掃に従事してるので、自分たちが来た時は既にとってもきれいだったんだけどね)

そうして岩手での一日目の作業は終わりました。
明日も頑張ろう!

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↑夜のミーティングの時に配られたアイス。愛知の企業からボランティアへの差し入れとのこと。

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