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[ダイジェスト版] 北海道&青森ツアー2009年夏(4)

写真夜9時頃に青森ねぶた祭りを見終わっても、まだその日の旅は終わらない。というのも、青森市内では当たり前のように宿がとれなかったためだ。

それで、奥羽本線で1時間弱の弘前へ。そのままホテルにチェックイン。

・・・して、自分の部屋があるフロアに向かい、エレベーターを降りた瞬間、

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いきなり目の前にビアガーデンの張り紙があって、なんかのけぞってしまった。
思わず屋上にあがって写真を撮りにいきたい欲求が起こったりも。

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部屋はダブルのシングル利用しか取れず、北海道3泊分と一緒というお値段だった。


8/4午前11:00過ぎ 五能線に乗って五所川原へ

翌日は、東北夏祭りを撮影にきていた(そしてまだ青森に滞在している)フォトグラファーの瀬川さんがちょうど弘前滞在中ということで、電話をして合流。

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この後は五所川原で初日を迎える立佞武多(たちねぶた)を撮影に行くというので、急遽自分もくっついていって「日帰り五所川原観光」することにした。


これが最高によかった!!!


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五所川原駅からは、日本最北にある私鉄「津軽鉄道」が走っている。
冬のストーブ列車で有名なところだ。

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事前に瀬川さんが情報仕入れていなかったら絶対知らなかったと思うんだけど、8月4日のみ、「夏のストーブ列車」が運行するのだという。

「面白そうだから自分も乗る!」
「いいブログネタにもなるしね」

と、かなり軽いノリで参加したんだけど、乗ってびっくり。すごくいい。

これは後でちゃんとレポート書こうと思うのでここではダイジェスト版にするが、今詳しく知りたい人は、瀬川さんのブログを見てほしい。写真見るだけで、車内の熱気、そして窓から吹き込む風の涼しさ、木製窓枠の電車に揺られながら感じる郷愁なんかが、実際に体感したのとまったく同じように伝わってくる。

●真夏のストーブ列車・津軽鉄道 (PhotoLife Concierge)


8/4お昼 五所川原の市内観光&昼食

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ストーブ列車は、15:15発の17:15戻りの2時間ものだったので、それまでの間、五所川原市内観光をすることに。といっても、そんなに見るものがあちこちあるわけでもない場所で(この静かな町であんなすごいお祭りをしちゃうところがすごい)、立佞武多の館へ。

ここのロビーでは、おそらく東北の夏祭りをはしごしているだろう中高年観光客が、ぐだーっと眠り込んでいる姿なんかも多かった。自分も強行軍なので、気持ちわかる。

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骨董屋さんの店先で売られていたのは、せんべい焼く型らしい。
使い道ないんだけど、妙に気になった。

これ誰かにお土産で買っていったら・・・嫌がられるだろうなあ~。

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ホタテのみそ焼きやしじみたっぷりの昼食。

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食べ終わってそろそろ店をでるか、と思ったら、津軽三味線の生演奏。ラッキー!
いつか和楽器を習いたいなあと思う。

笛とか三味線とか、持ち歩けるものがいい。

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沿道では少しずつ場所取りが始まっていた。
この日の五所川原はかなり日差しも強く天候に恵まれた。

初日ということもあり、夜は熱気につつまれるのだろう。


8/4午後15:15 津軽鉄道「真夏のストーブ列車」

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そしていよいよ「もうひとつの火祭り~灼熱津軽体験~真夏のストーブ列車」に乗る時間となった。

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最初、セレモニーがあり、この企画の実行委員のようなところの代表の方が趣旨について話をされた。津軽鉄道も、他の地方路線同様、経営は非常に厳しいそうで、存続のためにも、多くの人に津軽鉄道を知ってもらい、乗ってもらうために毎年企画しているのだという。

スタッフも、子供含め、地元の有志の方々がやっているようだった。

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入線してきたレトロな電車は、既に室内50度。

「でも次の駅までは、我慢して窓を開けず、暑さを楽しんでください」

みたいなことを言われたんだけど、

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車両ごとに2つもおかれたストーブにはガンガン真っ赤な炭がくべられていて、完全サウナ状態。たしかにこれは「灼熱体験」だ・・・!!!

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ストーブの近くの席には、スタッフ役らしい小学生の男の子が2人座って、乗客のためにするめを焼いてくれている。写真撮るために近づくのすら暑くて、すぐ離れたくなってくる状況だ。


まさかここまでとは・・・!


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ただ見ものはストーブだけじゃない。
こんなレトロな車両は、テレビでしか見たことがない。

昭和26年製造とのこと。

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途中、笛の生演奏もあった。

そして、木枠の窓を開けると、外からなんとも気持ちのいい~風が中に吹き込んでくる。

外は一面の田んぼ。
風にはそんな風景の香りも運んでくれて、冷房かかった車両に乗っていては感じられない心地よさだ。


忘れていたものを思い出せる列車

このストーブ列車、単に季節のイベント列車ではありませんでした。
暑いときにさらに暑い体験をすることで、風本来のさわやかさを感じ、昭和26年製の古い客車からはかつての風景が蘇ります。(真夏のストーブ列車・津軽鉄道 (PhotoLife Concierge)


そしてもうひとつ。


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冷たいビールのおいしいことったら!


目的地に着くと、駅では津軽三味線のお出迎え。
帰りは、ひとりで旅行に来ているという50代かな?の女性と、ずっと話をしながら帰ってきた。

お遍路さんにいったり、鳥海山に登ったりと健脚な方で、旅の話がとても面白かった。

瀬川さんともずっと話していたんだけど、この「真夏のストーブ列車」はすごくいい。単なる「変り種企画」ということではなく、もっとずっと奥深い。毎年この日だけ開催しているそうなので、ねぶた祭りを見に行く人は、ぜひこれをスケジュールに盛り込んでみてほしい。


8/4夜18:30頃 「リゾートしらかみ」に乗って弘前に

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ほんと、瀬川さんのおかげでいい体験できたなあと思いながら、
ひとり「リゾートしらかみ」に乗って、再び弘前に。

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夜は、弘前のねぷた祭りだ。

青森のねぶたもそうだったけど、かなり広い範囲にわたって行われているので、駅からちょっと離れれば、全然余裕で、間近で見ることができる。

青森ではシートを敷いて座って見たが、ここでは歩き回りながら見ることにした。


8/4夜19:00過ぎ 弘前ねぷた祭りスタート

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こちらも本当に迫力モノ。
青森の立体的なねぶたとは違うが、絵がすごく、また数もだんぜん多い。

表側は、武士だったり鬼だったりの勇壮な絵柄なんだけど、

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後ろは艶っぽいというか、かなりなまめかしい絵柄もあったりする美人画。

これを「見送り絵」というのだと、昼間、瀬川さんに解説してもらった。

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電線が通りを横たわっているところでは、大きなねぷたは、下に沈み込んだり、上部がぱかっと折れるようになっているのも面白かった。一回だけ折りたたむタイミングをミスって、電線をはさみこんでしまうシーンにも遭遇した。

そして一番最後にやってきたのは・・・

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「本日終了」と書かれたもの。

ああ、自分も北海道・青森ツアーもこれで最後だなあとしみじみ。

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最後、通行止め解除され、車も走り出した通りを、笛の音鳴らしながら撤収するねぷたと一緒に、駅まで戻ってきた。

青森ねぶたも、弘前ねぷたも両方で感じたんだけど、
小学校低学年の子供たちがすごい。

かなり重たいものをひっぱりながら、2時間も一生懸命歩き続け、時に太鼓をたたき、笛を吹き、大人の指示に従ってねぶたをぐるぐるとまわす。

甘えん坊な子供だったら、「もう嫌だ」と途中で投げ出しちゃうだろうに、他の子供たちと協力しながら、最後まですごく真剣で緊張感もある目をして、がんばっていた。練習も大変だったんだろうなあ。えらいなあ。


8/4夜22:20 高速バスで東京へ

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そして高速バスに乗り、東京へ。

最後は特急・新幹線でとも考えたんだけど、それだと、祭りの時期の高いホテル代もう一泊分がかかる上、朝8時にでても新宿到着は午後になってしまい、乗り換えも多くて大変だったので。


20:00 五所川原発
21:00 青森発
22:20 弘前発

07:30 新宿着
08:00 東京着
09:00 東京ディズニーランド着


これで大人ひとり6,000円。

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東京─大阪間などを運行している、カーテンで個室風になってしまう豪華なものではなく、トイレも中にはない普通の4列シートバスだったので、寝心地は決してよくなく、何度ももぞもぞしてしまったが、やはり旅の疲れもあったようで、思ったより眠れた。

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そして、無事新宿に到着したのが、昨日の朝。
なかなか充実した7日間だった。


ダイジェスト版レポート完

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