利島ってどんな島?<ダイジェスト版>

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伊豆諸島の中では伊豆大島についで二番目に近い利島。
だけど観光で訪れたことがある人は八丈島や新島と比べてもはるかに少ないはず。

実は私も伊豆諸島は青ヶ島含めほとんど訪れているのですが、利島は未上陸でした。
いつも海上のさるびあ丸デッキから眺めていただけだったんです。

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見るたび甘食を思い出す、この優雅で美味しそうなフォルムをした島を。

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海底火山の噴火によってできた火山島で、宮塚山の山頂近くには噴火口の「カジ穴」があるそう。今回は時間がなく登頂できなかったので次回こそ。

さるびあ丸から見ていたのは島の北側だけでしたが、南側は切り立った海蝕崖。
御蔵島や青ヶ島と同様、上陸できる場所は限られた島なんです。

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集落があるのは、なだらかな斜面の北側。
噴出した溶岩が固まってできた島には、「平地」はほぼないようです。

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だから島の集落は坂道だらけ。
そして島のどこからでも常に海が見渡せるというのも、利島の大きな特徴のひとつでしょう。

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道の両脇にはびっしり玉石を敷き詰めた塀が。
八丈島でも玉石の塀が残っている場所があり人気の観光スポットですが、利島は集落全域がこの玉石の垣根だらけ。転がって角がとれた丸い石は海岸にごろごろ転がっており、それを集落まで運び上げて積み上げて作ったそうです。

苔むした玉石や、小さなつる性の植物が隙間を這ってびっしり伸びた玉石などもあり、ついつい写真を撮ってしまいます。

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車もさほど走っておらず、一日中静かで、鳥の鳴き声だけが響き渡る集落。
朝と昼にはさるびあ丸が寄港すると、その汽笛が集落まで届きます。

このさるびあ丸は、2020年夏にデビューした三代目。
コロナ禍での就航で乗りそびれている方も多いと思いますが、船内もまだとってもきれいなので、ぜひこの夏に!

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気になる島の人口は332人。
ひとつの自治体として、全国で三番目に人口が少ないそうです。ちなみに一番少ないのが青ヶ島で次が御蔵島。全部東京都の離島なんですね。

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人口332人なんていうと都心なら「10階建ての中型マンション一棟分」くらいの規模。
だけど離島なので、ほとんどの施設や行政機関が島内に揃って、独立完成したミニマムな世界です。

保育園に小学校、上下水道も発電所も、郵便局も商店も警察も消防も役場も議会も建設会社も食堂も全部あります。

それをこの人数でまわしているというのは本当にスゴイし、想像もつかない世界。

あ、そうそう。

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ボーリング場まであったよ!

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話は変わって、島の最大の産業は「椿油」。
実は全く知らなかったんですが、利島は椿油の産出量で何度も国内トップになった、日本屈指の椿油産地なんだそう。

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島の至るところに人工林である椿畑が広がり、その面積なんと島の8割というからびっくり。

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最新の機器も導入した椿油製油所も見学させてもらいました。

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島からの眺めにも心癒されます。
北側には伊豆大島が、そしてぐるっとまわって南側に行くと、新島や式根島が浮かび上がっているのが見えます。

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信仰深い利島にはいくつもの神社。
一度見たら忘れられない形もあり、古来からこの海域の船乗りにとって道しるべのような島でもあったそうで、それも神社が多い理由なんだとか。

なかでも正月三が日に「山廻り」と称して順番に参拝する「一番神様」「二番神様」「三番神様」の神社の鳥居と参道が神秘的でした。

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南ヶ山園地にあるスダジイ。
火山島ということで、溶岩の上の薄い地層ではそれほど木も大きくならないのではと思い込んでいましたが、まったくそんなことはないのですね。

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宿の食事は島の食材をふんだんに使ったもので、三食ともに大満足。

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こちらは、居酒屋でいただいた天ぷら。
ほんのり香ばしい苦みが絶品、塩だけでいただきました。

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滞在していたのは3月25日(金)から27日(日)の二泊三日で、赴任期間が終わった学校の先生や行政の方、あとその子供たちなどが島を離れるお別れの日でもありました。

島で唯一の港は、仕事を中断して集落からおりてきた島人たちで大賑わい。
移住者が多い島で、若い20~30代や子供たちもたくさんいるとは聞いていたのですが、実際そのとおりでした。

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海風に揺れるカラフルな紙テープ。
代表して子供二人が、旅立つ友達たちの名前を一人ずつ読上げてエールを切っていました。

その風景を見ているだけでじんときちゃいます。

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今回こうして利島を訪れたのは、「ていない~ていねいじゃない暮らしのブログ」を運営するていないさんからお誘いいただき、移住体験企画に参加させてもらったからなんです。

Twitterで交流はしていたもののリアルで会うのは初めて。だけどTwitterやブログのイメージ通りの、一緒にいて楽しく、誠実で、とても居心地のいい方でした。

誘ってくれて本当にありがとう!

利島の記事はこの後も暇を見つけてちょいちょい書いていく予定です。

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