これがワークマン!?~高機能で低価格しかもスタイリッシュ、アウトドアスポーツ・ライダー向けファッションに特化した「ワークマンプラス」OPEN!(1)
私はワークマンが好きだ。
人生初ワークマンは、2011年東日本大震災の災害ボランティアの時。その後バイクに乗るようになり、「ワークマンの防寒ジャケットがコスパ最強」というネット口コミを知り愛用するようになった。最近では沢登りやレンタルボートでクルーズを楽しむ時の服もワークマンで調達している。
2年前には公式サイトでたまたまブロガー向け商品発表会を知り、参加した。そこでマーケティングを担当するスタッフから商品のこだわりや開発話などをダイレクトに聞くことができ、さらにファンになった。
- ワークマン2016年秋冬商品発表会(1)話題の"コスパ最強"バイク用レインスーツ「BIKERS」を女性が試着
- ワークマン2016年秋冬商品発表会(2)登山に釣りにスキーに!アウトドアブランド「FieldCore(フィールドコア)」誕生
- ワークマン2016年秋冬商品発表会(3)実用性の高い「作業用アイテム」を日常使いに
- ワークマンのバイク専用レインスーツ「BIKERS」着用体験レポート【PR記事】
そして今年もお声がけいただき、2018年秋冬新商品発表会に参加したのが一昨日。
はっきりいって・・・
驚きまくり。これがワークマン!?と。
会場は、ららぽーと立川立飛。
巨大な郊外型ショッピングセンターだが、ここに明日9月5日、新コンセプト店舗「ワークマンプラス」がオープンするのだ。
3階には東急ハンズやタワーレコード、そしてブランドファッションの店舗がいろいろ。
地図左下の「Coming Soon」と書かれた場所に「ワークマンプラス」ができるのだという。
うーん、カップル&家族連れでにぎわうこんなお洒落空間にワークマンが・・・。
既存ワークマン店舗を知っている人間にとっては違和感しかない。
オープン案内には「アウトドアスポーツ、レインウェア専門店」と書かれている。
どこにも「作業着・ワーキングウェア」の文字はない。
好奇心全開で歩いてくると、デコホームニトリの隣に発見!まだオープン前ということで、店の前は全面パネルでふさがれている。
そして「2018年秋冬新商品発表会」と書かれた受付テーブルの隣に、小さな通用口。
覗き込むと・・・
おおおっ!!!
ワークマン既存店舗とは似ても似つかぬ、スタイリッシュな店内。お洒落な服を着た若い女性が歩いていてもまったく違和感がない!!!
ちなみにプレスリリースによると、
オープン後の店頭風景はこんな感じになるそうだ。
↓
↓
↓
!!なんか素敵!!つかこれ本当にワークマン!?
店名を確認せず入ったら、誰もこれが「ワークマン」だとは思わないだろう。
ららぽーとに何店舗もある、お洒落なアウトドアファッションブランドのお店のひとつにしか見えない。
ユニクロが昨年、新宿高島屋内にスポーツ専門ショップをオープンさせ初日に訪れたが、それともちょっと似た雰囲気がある。
店内に展示されている商品は、既に既存のワークマン店舗でも販売されているものが多く、最近も西日本豪雨災害ボランティア参加の準備で何度か訪れているので、見たことのあるものが結構あった。
なのに、展示が変わると不思議なもの。
同じ商品がぐんと魅力的に変化する。
既存のワークマン店舗では、ジャケットならジャケット、パンツならパンツが、ハンガーに吊るされハンガーバーにびっしり隙間なく並んでいて、それを一着ずつ引き出しながら色やデザインを確認するスタイル。ここではマネキンでコーディネートも見れるし、商品種類ごとにコーナーが作られ整理されて並んでいる。モノによっては畳まれて棚に積まれていたりも。
店内をぐるり歩いて回るだけで「どんな商品があるのか」ラインナップ全体が把握できるのは、やや混沌とした既存ワークマン店舗と大きく異なる点だ。
エプロンも妙にお洒落に見える。
そしてそれだけに、ワークマン価格の安さが際立ち、おそらく過去一度もワークマンに足を踏み入れたことないだろう女性陣が「うっそー、安い!」「これかわいい!」と驚きの声を連発していた。
いやー、展示方法って本当に大事!
常務取締役も、「お洒落なところにうちの商品を置いて負けちゃうんじゃないかなと心配」したそうだが、実際に店を作ってみたらしっくりきたと自画自賛していた。
実際、多くの人が抱く従来の「ワークマン」商品=作業着を大きく裏切るスタイリッシュな商品だらけだ。しかも・・・
安い!!!
商品は大きく分けて4つのブランドに分かれる。
ひとつは「FieldCore(フィールドコア)」。
2年前の新製品発表の時には新ブランドとして紹介されていた高機能なアウトドアファッション。
そしてバイク乗りの熱い支持を集めているのが「AEGIS(イージス)」。防水・防寒性の高いジャケットなどが中心で、釣りをする人向けの商品も。
さらにスポーツ・トレーニング用途の人をターゲットにした「Find-Out(ファインドアウト)」と、裏アルミなどで高い防寒性能を誇る「HEAT ASSIST(ヒートアシスト)」。この2ブランドは今回初めて認知した。
と、ここで竹内氏発見。
私がワークマンの新商品発表会に行くことをFacebookで知り、急きょ日経MJ取材を申し入れてやってきたのだ。
前職ではバイク雑誌の編集の仕事もしていた竹内氏、ライダー向けの高品質・低価格なジャケットがずらり並ぶ店内を既に一巡しており、「すごいよ!ワークマンすごいわ!」と興奮気味に連発していた。「もうバカ高い専門ブランドの商品なんて買えない」とまで。
ぶっちゃけ「そこまで興奮しなくても」と内心思ったのだが、この後自分も商品セミナーツアーに参加し各コーナーで新商品に関する熱いレクチャーを受け、竹内氏のエキサイト振りに納得した。
確かにすごかった!
ツアー前に、常務取締役の土屋氏から新コンセプト店舗「ワークマンプラス」オープンに至る経緯の説明があったので簡単に紹介しておこう。
アウトドア系ブランドを立ち上げ、スポーツやライダー向け商品を開発投入するようになって今年で3年目。売上の伸びは非常に大きく、「もっと前から始めておくべきだった。そうしたら今頃何百店舗にもいっていた」と後悔もにじませていた。
この店は1号店だが、ゼロスタートというわけではないとのこと。
実は既存店舗825店舗では既に、100坪のうち30坪が一般客向けアウトドアファッション販売のコーナーだった。
つまり気付かないうちにアウトドアファッションのショップをやっていたことになる。自分も実際、作業着目当てでなく訪れている顧客の一人だ。遅ればせながらアウトドアスポーツに特化した専門店として「ワークマンプラス」をオープンしたが、既に2号店も決まっており、その後も100店舗くらい出店したいと思っているとのこと。
既存店舗でもインショップとしてこうした売り場を作っていく構想もあるという。
興味深かったのが市場戦略の話。
機能性ウェアで普及価格のエリアというのは、市場規模として4000億円くらいあるとみているが、他の激戦区と違いかなり空白状態に近い市場。競合が国内にはあまりなく、某カジュアルアパレル大手がスポーツ分野に本格参入してくる可能性はあるが、同社が得意とするのは薄くて軽いもの。それに対しワークマンは厚いものやちょっと重い物で水と油の関係。防寒ファッションという点でワークマンに強みがあると。
2018年新製品の特長。
ブランド素材のDIAMAGICを初めて採用。そして機能性商品でありながらデザイン面でも深化。その一例として裏地にピンクのアルミ素材を使った「AERO STRETCH」を紹介した。
続いて商品セミナーツアーが始まるのだが、長くなったので記事を分けたい。
他の参加者の記事
『ワークマンプラス』で2018年新モデルのイージスを見て来たので御報告
速報!ワークマンから今年も招待されたゾ♪
参考記事
作業服のワークマンが、新たな市場をつくりそうな理由 (1/6)
> 続く