ワークマン2016年秋冬商品発表会(1)話題の"コスパ最強"バイク用レインスーツ「BIKERS」を女性が試着
昨年、ワークマンのとある商品がネット上で大きな話題となった。それもバイク乗りの人の間でだ。その商品は防寒&防水のジャケット「イージス」。
そのコスパの高さから人気に火が付き、バイクを中心にアウトドアや釣り好きの間でも愛用され、イージスをとりあげた個人ブログやツイッターでのつぶやきを見かける機会も増えました。さらには「2ちゃんねる」にも専用スレッドが立つほどの人気なのです。
そんな記事をネットで読み、「秋近付いたら買おう」と思っていてつい先日公式サイトを覗いたところ、なんとバイク用のレインスーツが新発売されていた。
●ワークマン公式サイト「レインスーツ[バイカーズ]BIKERS」
欲しい!と思って真剣に見ていたら、ラッキーなことに秋冬商品発表会のお知らせ。速攻申込んで、週末上野の会場に行ってきた(ワークマンは、ベイシアやカインズと同じグループ)。
主力のお仕事用「作業着」ではなく、釣りやバイク、そして登山といったアウトドア用途の商品中心にずらり。興味深いものだらけだったが、やはりまずは自分の主目的だったバイク用レインスーツ「BIKERS」を紹介しよう。
2016年新発売バイク用レインスーツ「BIKERS」
これこれこれ!
防寒&防水ジャケット「イージス」の大ヒットを受けて開発され、今年初夏から売り出されたバイク用レインスーツ「BIKERS」。AllAboutバイクガイドの相京氏が発売前にインタビュー&レビュー記事を書かれている。
●驚異の防水!ワークマンの新最強バイク用レインウエア [バイク] All About
詳細は↑こちらの記事を見てもらえたらと思う。
- 耐水圧 15,000mm
- パンツに膝パッド入り
- 裾ワイドでブーツのまま着脱可
レインスーツの性能で最も重要なのが「耐水圧」、そして「透湿性」。
一般的に耐水圧が10,000mmを越えていれば、大雨でも大丈夫と言われているが、バイクの場合走行スピードも加わるためより高い耐水圧が求められるそう。BIKERSは透湿性はないが、耐水圧は15,000㎜と高く、これはワークマン史上最高の防水性能なんだとか(もちろんアウトドアブランドやバイクアイテムメーカーの高機能レインスーツなら、ゴアテックス素材など15,000mm以上のものは結構でている)。
お値段は上下セットで5,800円。
3色展開で、先ほどの黄緑色とこのブルー。
もうひとつがブラック(さし色は赤)。
どの色も個人的には好きなんだけど、安全のことを考えると目立つ赤など暖色系が欲しいところ。この中ならライムグリーンが目立つかな。
パンツはすべて黒だ。
バイク乗りニーズを汲んだ細部作り込み
バイク用のレインスーツとして最適化されており、例えば前のファスナー部分は重ね合わせてマジックテープを上から下までびっしりつけることで正面からの風圧でも雨が浸透しないような作りになっている。
バイクで使うのでなければ、マジックテープの「ビリビリ音」は煩わしいだけだけど、実際自分も長時間雨の中を走っていてファスナーや縫い目部分から水が染み込んできたことがある。ジャケットだけで1万円以上するアウトドアメーカーの高機能商品だったが、何年も着続けて劣化したのだろう。
さらにウエスト部分と腕部分にはマジックテープのアジャスターベルト付き。
これを絞ることでバタつきを防止できるそう。確かに脱ぎ着する時はゆとりが欲しいけど、走行時にバタバタするのは煩わしいし、それが長時間続くと疲れてもくるもの。
さらに頭部。
フードは取り外し可能。
私は首筋が濡れるのが嫌なので、フードの上からヘルメットをかぶってしまうのだが、ジャマという人もいるだろう。
さらにおまけ(?)で、独立したレインネックガードが付いてくる。これは厚手の布製(フリース素材っぽいもの)で、これも首回りが濡れるのを防いでくれる。
レインジャケットの首回りも結構な高さがあり、あごはすっぽり覆うことが可能。マジックテープでがっちり止めることができる。
これがレインネックガード。
雨天時以外でも、これだけ単独で利用できるものだ。
縁部分はほどよい堅さで、ぴんと張っているのが写真で見てもわかるだろう。走行中は特に関係ないかと思うが、それ以外の時はひさし状態になって顔にかかる雨を防いでくれるはず。
ウエストのアジャスター。
パンツは特にひざ下の脇部分が工夫施されている。縦に長い反射テープ。
詳細は公式サイトを見てもらえたらと思うが、裾部分はかなりワイドになっていて、それを重ね合わせのアジャスターで調整する形。
真横から見るとこんな感じで、ブーツ履いたままパンツを履くことができるそう。そして履いたら三か所のマジックテープに貼りつけ、裾から風や雨が入ってこないようにする。
なおブラックの商品は、黒と赤のツートンカラー。
アジャスター部分のマジックテープも赤色で、非常にしまった印象の配色。
自分の赤クロスカブとも合う配色なんだけど、暗くなった時に目立たなすぎる色な気がしてちょっと躊躇・・・
身長156cmの小柄女性がMサイズを着るとどうなるか
ところでワークマン製品、個人的にも好きで、2011年東北大震災ボランティア参加時以来、店舗もちょこちょこ訪れ買い物するようになっているのだが、ひとつ大きな問題がある。私が・・・
身長156cmの小柄女性
だという事実だ。
イージスもBIKERSも、男性Mサイズ(身長160~170㎝)からの展開。
上は重ね着だから大き目で全く問題ないが、パンツは股下76㎝なのでどうだろう(自分は71㎝)。
履いてみると・・・
意外と大丈夫かも。
もちろんちょっと長いのだが、バイクの時は足つき改善のためにもかなり厚底のブーツを履いているので、ちょっと持ち上げた状態でアジャスターを絞っておけば、地面を引きずってしまうことはなさそうだ。
ジャストサイズでないのは確かだが、冬は場合によっちゃこの下にダウンジャケット着るので、問題ない。
袖はこのくらい余るが、これもグローブの上からぎゅっとアジャスター絞れば隙間をなくせる。
膝はパッと入り。
不要な人は取り外しが可能。
半円型。
厚みもある。
フードかぶるとこんな感じ。
会場では、ワークマンのスタッフの方が丁寧に商品の説明をしてくれた。ワークマン社内にはバイク乗りの方も多いそうで、イージスもこのBIKERSも、実際にバイクを愛する社員たちによって開発されたそう。首回りや裾回りの作り込みなど、かなり気合入ったものになっているのは、そんなバイク乗りの視点が盛り込まれているからとのこと。
ただひとつ「でも実はですね・・・」と、ご自身もバイクに乗るというスタッフの方が指摘したのは「透湿性」の問題。
上下セットで5,800円という価格ゆえ、耐水圧は高いものの透湿性はなく「夏は暑かった」との本音。もしこれを透湿性も高い素材で作ろうと思ったらやはりそれなりのお値段になってしまうそう。
防水性と透湿性を両方兼ね備えたレインジャケットは、こちらになる。
耐水圧は10,000mmで、透湿度が2,000g/m/24h。
ただしこちらは、ジャケットだけで5,800円。
なので別途パンツの購入が必要だ。
そして細部の作りもBIKERSとはかなり異なる。
フードは一体型で取り外しできない。
高くてもいいから、BIKERSの作り&上下セットで、透湿性も高い商品が販売されたらいいなあ。
ちなみにこの商品発表会に参加したブロガー特典で、レビュー用として商品を提供していただけるということだったので、BIKERSを希望した。サイズはMで色はブラック。届いたらさっそく雨の日に着用して、バイクに乗ってみたいと思う。