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大槌町「おおつちありがとうロックフェスティバル」が熱かった!(2)

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昨年12月に営業再開した商業施設「マスト」。1階・2階にはたくさんのショップが入店してあらゆる物が売られており、ホームセンター・巨大スーパーも。

一歩外に出ると家も全く残っていない風景が広がる大槌町で、何だかとっても不思議な気持ちになる異空間だ。その屋上に設営されたマストステージは、「おおつちありがとうロックフェスティバル」のメインステージ。

テレビカメラも入る中、向かい合わせの2つのステージで次々と演奏が行われていた。

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私が到着した時は、ちょうど大槌町のバンド「Prisoner.11」。

●Facebookページ「Prisoner.11」


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この夜打ち上げられる花火にちなんで作った新曲が、31分頃から始まる。とっても元気づけられる歌だ。会場も一体になって盛り上がった。

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名前聞き忘れちゃったけど、会場中の人にハートシールを貼りまくってくれていた人。このシール、よく見ると赤い布テープ2枚を貼り合わせて作った手作りのもの。

もちろん私も貼ってもらった。
笑顔も素敵!

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一角では、トップバッターだった向川原虎舞が、多分テレビ撮影のためか何かで短い時間もう一度舞を披露していた。

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こちらもUstream中継映像を見ることができる。
飛び跳ねるような動きが本当に見事!!!


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この後、残るもうひとつのステージ、
復興食堂の天幕内に設営された「おらがステージ」に行ってみた。

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ここでも高校生が手作りクッキーを全員にプレゼント。
本当にご苦労さまです!ありがとう!!!

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ちょうどステージに登場していたのは、大槌町出身の歌手・佐藤ひろ美さん。大槌町のテーマソング的な存在もでもあるひょっこりひょうたん島も歌ってくれた。

実家は、大槌駅にも近い街の中心地区にあり、もちろん家も流されてしまった。その後、火災がひどかったエリアでもあるそう。震災少し前からご両親が東京に遊びにきていて、お父様だけがひとり震災数日前に大槌町に戻り、今も行方不明。

一年間は、まったく心の整理もつかず、それが仕事なのに歌を歌うのもつらかった話などをしてくださった。

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会場内にいる人達の多くも地元の方で、同じ喪失と悲しみを経験している。

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その後、合流した他の記録担当の人達と一緒に、きらり絆ステージに戻った。人もかなり増え、丸テーブルが並べられた商店街の中庭は、ちょっとしたビアガーデンのよう。

本当に暑い日だったので、ビールが大人気。
私も飲みたい欲求にかられつつ、全部終わるまではと我慢我慢。

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移動途中で、ずっと見にいきたかった大槌駅にも立ち寄った。

駅舎は流され、線路も既にない。

でもホームは残っていた。

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一部だけ残る線路。
そして線路に沿って、花が植えられている。

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駅があった場所。

駅前には商店街が広がり、
海側にもたくさんの住宅が立ち並んでいた町の中心地だ。


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今は何もなくなっている様子、Googleマップのストリートビューでも見ることができる。


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一緒に動いていた3人は今回初めて津波被災地に足を踏み入れたので、私以上にその風景に衝撃を受けていたようだ。

私自身は、一年以上定期的に見ていたのでいつしかこうした風景に慣れてきてしまっている部分もあるんだけど、今回一日ご一緒させてもらい、改めて最初に来た時の驚きなどを思い出した。

ボランティアという形である必要はないので、日本人として、一度今、この三陸に足を運び、この現状を見ておくことにはやはり大きな意味があると思う。

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再びマストステージに戻ってくると、ものすごい人!!!

午後は全国レベルで活動する人気ロックバンドが目白押し。

私は全然詳しくないので名前も知らないんだけど、やっぱりプロはすごい!生で聞くロックンロールは全身にバシバシきた!

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音楽もそうだけど、トークもスタイルも本当に格好いい!!!

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写真だけ並べてしまったけど、
これは是非、映像で見てほしいと思う。

映像下のスライダーを動かせば、開始後の好きなポイントに移動できるので。


●THE MACKSHOW

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●横道坊主

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●SA

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そして、自分達は別の場所に行くためにここ見そびれてしまったんだけど、マストステージの最後の2つは、本当は絶対に見ておくべきだったもの。

●THE STREET BEATS

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今回多くの参加者が着ていたTシャツ背中に書かれた歌詞は「瓦礫の町で」の一節。
この歌は、30分くらいの地点からスタートするので是非聞いてみてほしい。

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●RIA+ノリシゲ

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そして多くの人が感動し涙したラストステージ。
夜の大槌町に静かで本当に美しい時間が流れる。

35分地点から大槌高校の吹奏楽部の生徒も加わってのステージに。

「大槌の若者たち、今回核となって動いた若い子達が大槌からありがとうを発信したい、本当にその一新だったんじゃないかなと」

メッセージも心に染みる。

最後の曲は「歩きましょう」。
38分地点あたりから始まる。歌に歌詞に、高校生の笑顔に、やはり思わず涙でてきてしまうね。

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最後は300発の花火。
その多くが今仮設住宅で暮らしている町民からの寄付を集めて打ち上げられたものだ。

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大空に放たれた大きな花火。
美しかった。

●おおつちありがとうロックフェスティバル公式サイト

本当に素晴らしいイベント。
直前まで行くかどうしようか悩んでいたけど、行ってよかった。

大槌町がこの後どのようになっていくのか、今は全然想像もつかないけど、きっと素晴らしい新しい町を、この人達がここに築きあげられていくんだろうなと思った。

私も。

悔いが残らないよう、
自分にできることをやれる範囲でしっかりやっていきたい。

毎日を大切に、丁寧に生きていこう。
そう改めて思いました。

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