復興支援ボランティア体験@石巻(10)日和山公園

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市内での公園土除去作業の後、テント村に帰るまで時間があり、日和山にちょっとだけ立ち寄ることができた。

日和山という地名は、石巻津波被害関連のニュースでもよくでてきたので、知っている方も多いかもしれない。

まず最初に地図で確認しておこう。


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これが石巻市中心部の地図。

蛇行した旧・北上川があり、中央上部にある石巻専修大が、自分達がテント生活していた場所で、その横の石巻市総合運動公園が、大規模な自衛隊拠点があるところ。

河口から少し入ったところに中州があり、地図で言うと、その左下あたりが、かなり小高い丘・・・というより、小さな山がある。そこが桜の名所、日和山公園だ。


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衛星写真を見ると、そこがどういう場所かよくわかる。
日和山の海側の斜面を境に、個人宅も漁港施設もすべて津波に流されてしまったエリアと、そうでないエリアに見事に分かれている。

3月11日、海側エリアの住民は、津波を避けるためこの日和山の山頂にあがってきて、そこから家が押し流されていく風景を目の当たりにした。

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日和山公園まではかなりの急坂。
山の手らしいちょっとこじゃれた家も多く、浸水被害も免れていそうだった。

それでも、ボランティア活動帰りらしい姿の自分達が歩いていると、「ご苦労さまです」「ありがとうございます」と声がかかる。

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おしゃれなカフェも。
避難所の人にはコーヒー無料サービスとのこと。

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そして山頂の見晴らし台まであがってきた時、
みな、やはり言葉を失った。

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日和山を挟んで、日常と非日常が隣り合って存在していた。
これが津波の怖さだと思う。

ここは石巻の被災地の中でも中心部で、瓦礫撤去作業もかなり進んでいるが、二か月たってまだこの惨状だった。

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中州も同様の状態。

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日和山から海側に降りてゆく道もあったけど、時間もなく、また部外者が軽々しく入っていっていい場所とはどうしても思えず、丘から見るだけで引き返した。

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私は過去の石巻は知らないが、実家が千葉の銚子の近くだったので、にぎやかで家や建物が密集して常に魚の臭いが漂う銚子漁港の近くのごちゃっとした町並みを思い浮かべた。

それが一瞬で、こんな風になってしまうのか。

石巻市の死者・行方不明者の数は4月27日時点で5,600人を超えている。ここでも多くの方が亡くなったことだろう。

よく見ると、瓦礫除去した道を犬連れた人が歩いていた。
男性なのか女性なのかも識別はできなかったけど、家があった周辺で思い出を探している人だったのかもしれない。

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頂上を散歩していたこのワンちゃんも被災犬。
いい人に拾ってもらってよかったね。

とても人懐こく誰にでも愛想振りまいていた。

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壊滅的な被害を受けた場所はまだ、ボランティアが復興支援のために入っていける段階からは程遠い。小さな集落なども含め、こんな状況のところはまだたくさんあるそう。

まだまだ何カ月も、やるべきことはたくさんあると思う。

>続く・・・(11)山の上から石巻市全体を眺める

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