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復興支援ボランティア体験@石巻(8)公園で土除去作業

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ボランティアの中心作業は津波被災家屋の泥だし作業。ヘルメットやヤッケ、粉塵マスクにゴーグルと装備ばっちり整えてきたので、一度はクリーンに出たかった。

なので3日目の朝、デリバリー担当チーム分科会でクリーン要員募集かかった際、挙手して参加させてもらった。

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バスで行くのかと思っていたら自転車。
大量の自転車も支援物資で、ボランティア活動が終わったら現地に寄贈するものだという。

市内は、津波被災地中心にガラス片も散乱しているため、
パンク修理部隊も忙しそうだった。

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着いた先は、家屋ではなく公園。
建物内がやりたかったな~とかいう我儘な思いは胸に秘めつつ、スコップ持って作業開始。

このあたりは、津波で建物が破壊されることはなかったものの、
一週間も床上浸水がひかなかった川近くのエリア。

そのため家屋内にも公共スペースにもヘドロが溜まり、
この公園は瓦礫や家からでたゴミなどの集積場となった。

その後、全ての瓦礫が撤去されたものの、土中に大量のガラス片が混じり、しかも重機が入ったためかなり深くに潜り込み、踏み固められてしまったという場所だった。

ミッションは、ガラス片が大量に混じった土の除去!

奥のほうに土嚢が山盛りなのは、週末2日間で、ap bankという団体経由で参加したボランティア達の活動成果だ。

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日差しも強く、午前中だけで1リットルの水を飲み干してしまう程の暑さ。

地面はかなり硬い部分もあり、先のとがったスコップで力を入れて土を掘り起こし、先が平らな四角いスコップ(それぞれ名前あったけど忘れました)ですくい上げて土嚢袋に入れる。ある程度溜まったら一輪車(ネコっていうのね)で運び、山に積み上げる。

あっという間に汗だくになるし、腰にも腕にもくる。
腰が弱い自分は、持ち上げるよりは力かけて土を崩すほうがいいかなと、主に先のとがったスコップでの作業を中心に行った。土嚢袋は結構重たかった。

男性陣の何人かは、「本当に同じ人間!?」と思うかのような仕事っプリを見せた。
手を休めることなくがしがしと土嚢袋を量産し、全然エネルギー切れも起こさずテンション高く、周りを笑わせながら場を盛り上げる。

広い公園での単調な力仕事、しかも掘れば掘るほどガラスでてきちゃうところもあったりして憂鬱になりかける瞬間もあったけど、そんな盛り上げ上手な人のおかげで楽しかった。

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やっぱ仕事は楽しくやらなくちゃね。
そんな雰囲気を作り出せる人は本当にリスペクトだ。

昼休みには、家屋での泥だし作業の体験談なんかも聞くことができた。どこから手をつけたらいいかわからないぐちゃぐちゃな場所もたくさんあるそう。

暑いし臭い強烈だし力いるしでハードワークなんだけど、そこの住人から昼休憩の時なんかに話を聞いたりしてしまうと、少しでも助けたいという気持ちがメラメラ湧いてくるそう。

「本当に助かります。ありがとう」なんて言葉かけられちゃうと、午後は俄然パワーがでてしまい、絶対に時間内に終わらせたる!!!と無理して頑張りすぎてしまうのだとか。あー、わかる気がする~。

あと噂では聞いていた「お魚プロジェクト」の話も。
漁港から流れ出した大量のお魚さんたちが、まだ市内のあちこちに大量にいて香ばしい香りを漂わせている。それを回収する作業が「お魚プロジェクト」。

「こんな陽気の中、二か月たってまだ魚の形保ってるんですか?」
「うん、全然普通に魚」
「そうなんだ・・・!」

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そして除去作業完了し、遊具のまわりの土も平らにし、終了。
土嚢袋の山は、袋からガラス片が飛び出しているものもあるので「キケン」表記。

「キケンって書くと逆に子供が登っちゃうんだよね」
「むしろ『汚物アリ』のほうが安全ぢゃない?」
「それ・・・周辺で風評被害が起きるぜ」

いろいろ悩ましいね。

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でもこうして着実に一か所ずつきれいになってゆくことが、きっと震災復興の一歩。

がんばれ!日本!

次回ボランティア参加する時は、
家屋泥だし作業にも従事したい。

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そう思いながら、再びチャリでテント村へ。


> 続く

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