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復興支援ボランティア体験@石巻(3)自衛隊の物資配布会お手伝い

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到着直後のデリバリー班ミーティング冒頭で、ADから有志募集がかかった。「自衛隊からお手伝い要請がきてます。女性のみ6名!」

自衛隊?女性のみ?

何かと思ったら、避難所になっている小学校で自衛隊が物資配布会を実施するんだけど、生理用品など女性ものもあるため、お手伝いをだしてくれと要請があったとのこと。

面白そうなのでもちろん挙手。
いきなりチームと分かれての別行動になった。

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行くと、既にブルーシートの上に段ボールが並べられ、私たちは何もやることないくらいに準備が完了していた。箱には「一人1コ」など書かれている。

手前から・・・

  • 生活用品
  • 子供用品
  • 男性用品
  • 女性用品

と島がわかれていて、私はタオルや歯ブラシ、ウェットティッシュなどがある生活用品の島を担当することになった。

それにしても、まさか炎天下とは・・・。
到着直後で日焼け止めもぬっておらず、また屋内作業でヘルメットという頭しかなかったため、日除けのキャップ・帽子を持っていきそびれていた。
この日の石巻は、くらくらするほど日差し強烈だった。

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大震災直後、被災地への道が確保されていない時、緊急物資を現地に運べるのは、海や空からアプローチできる自衛隊のみで、その後も、拠点に大規模な物資倉庫を作れたのは自衛隊だった。

企業からの支援物資や、自治体の社協が集め仕分けした物資なども、自衛隊で結構な量を管理しているとか。

この配布会は、まず避難所の人に、次に周辺住民を対象に行われ、50人ずつ10分間、渡された大きなビニール袋に入る分だけ物資を持ち帰れるという仕組み(ほとんどのものが1人1~3個までと数量制限ある)

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ここまで準備もすべてやっているのに、物資配布会が始まった後は、自衛隊の人たちは奥にずらり並んで待機という体制。段ボールが空になって持ち上げてどかそうとすると、誰かがだだっとやってきて、「持っていきます!」と運びさってくれたり、新しいタオルを持ってきてくれたり。

せっかくだから、自衛隊の人たちが直接配ったらいいのにとも思ったけど、そこは裏方でということなのかしらん。

でも本当に皆すごく細やかで、私は主にタオル担当していたんだけど、「白いタオルより、色つきやキャラクターものが人気みたいですよ」と言ったら、わざわざ奥の段ボールからキャラクターものばかり大量に発掘して持ってきてくれたり、「重なっちゃってるととりにくいですね」といったら、一枚ずつはがした状態にしてくれたり。

何が人気あるかも真剣に観察してて、背中のほうで「お、ダンロップの黄色があっという間にはけたぞ」「あれもキャラものになるのか?」「もっとキャラクターものあったろ」的なこそこそ声が聞こえてきた。

実際、まっ白のタオルは「汚れが目立つから」と敬遠する人多かった。
急に暑くなったためか、タオルケット替わりになる大判タオルを求める人もかなり。冬物だけやたら集まっているので、ここからは間違いなく「夏物」が必要になってくる。タオルケット、Tシャツ、サンダルなどなど。

後半は物資追加の機会が増えてきたので、自衛隊の人たちも前にでてきて、子供たちに「歯ブラシどんどん持ってけ。毎日ちゃんと歯を磨けよ」とかいって、袋にどかどか入れたり(歯ブラシはその後自衛隊の物資倉庫にいっても、大量に余っていた)。子供たち特に男の子に大人気だ。

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そして1クール50人ずつ、10回以上繰り返した配布会は終了し、
これで一段落とか思ってたら、あっという間に自衛隊の人たちが撤収作業。

仕事早いなあ~。
当たり前ちゃ当たり前だけど。

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校庭の一角には、巨大な天幕。
自衛隊もここで幕営してるの?と思ったのは間違いで、よく見たら入口に「男性」「女性」のマーク。

お風呂だった。

そっか、お風呂テントもカーキー色なんだ。

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裏側はこんな感じ。
巨大な丸いお餅状の物体は、どうも水が入っているらしい。

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それほど力仕事はしてないんだけど、
かなりバタバタで炎天下だった上、前の晩がバス泊で寝不足だったため、軽い疲労感抱えて戻ってきたら、チームのメンバーが夕食準備を始めてくれていた。

「ただいま!」
「お疲れ様~!」

まだ一日目なのに、不思議と「自分のおうち」「家族」的な存在に。

チームメンバーの元気な笑顔に、何かすごくほっとした気持ちになったのは、やはり移動途中で目にした車窓風景が心に刺さっていたせいもあったのかもしれない。

>続く・・・(4)テント村の食生活

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