使ってみました！アイテム＆サービス

ものすごく小さくてポケットサイズなのはわかった。
でも実際に使ってみたらどうなのか。

「これじゃ不鮮明すぎて全然使えない」
「真っ暗にしなきゃ無理な明るさ」

ということでは意味がない。
そのあたりどうなのか、見ていきたい。

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明るさは100ルーメン以上

異なる２製品を同時レビューする関係で、先にスペック一覧だけ再掲。

製品	MP100	MP120
写真
サイズ	9.78×9.78×2.3cm	11.8×12.1×2.45cm
重量	140g	265g
明るさ	100ルーメン以上	120ルーメン以上
投影サイズ（対角線）	20～100インチ（51～255cm）	17～120インチ（42～305cm）
投写距離	53～319cm	51～368cm
解像度	854×480ピクセル	854×480ピクセル
アスペクト比	16:9	16:9
コントラスト比	1200:1	1500:1
接続	Wi-Fi、HDMI（インプット）、USB（フル・Micro）	Wi-Fi、HDMI（インプット＆アウトプット）
音声	3.5mmヘッドフォンジャック	3.5mmヘッドフォンジャック
電源	バッテリー（充電式）、DC-Inアダプター、マイクロUSB	バッテリー（充電式）、DC-Inアダプター
充電	一回の充電で120分間連続投映可能	一回の充電で100分間連続投映可能
価格	税込35,420円（送料別）	税込42,980円（送料別）

「MP100」は100ルーメン以上、「MP120」が120ルーメン以上となっている。

プロジェクタ選びの際に最重視されるスペック項目が「ルーメン」つまり明るさだ。
この数値が高ければ、部屋を暗くしなくても映像はくっきり明るく投射されるし、数値が低ければ暗く鮮明さに欠ける。

そしてサイズが小さくなることで最も妥協しなくてはいけなくなるのも、この明るさだ。

標準サイズのプロジェクターでは「3000ルーメン以上」が一般的なのに対し、このポケットサイズ「MP100」「MP120」はそれぞれ100ルーメン／120ルーメンと数値は低い。

正直、以前モバイルプロジェクターの購入検討していた時には、手のひらサイズの製品に魅力を感じつつ、「100ルーメン」という数字を見て候補から速攻で外した。3000ルーメンという数値と比べあまりに小さい。部屋を真っ暗にしなくては映らないレベルだと思い込んでいたのだ。

なので正直本当に驚いた。

120ルーメンってこんなに明るいの！？

プロジェクターから壁までの距離は約1.5メートル。
投影映像にピント合わせオート撮影している関係で部屋全体が暗くなっているように見えるが、実際には照明は落としていない。

もちろん本格的なプロジェクターのまぶしすぎるほどの輝度はないが、見づらさを感じる暗さではなく、写真では伝わりにくいが色もきれいに出ており「このサイズでこの明るさなら十分」と満足できる明るさだ。

プロジェクター投影映像を見たままの状態で写真に撮るのは難しく、どうしても周囲が暗く映ってしまうのだが、この写真も部屋の照明は特に落としておらず、実際はもっとずっと明るく奥の壁は真っ白だ。その部屋の明るさでも十分見ることができる。

ちなみにこれは「MP100」。

ついでに言うと、パソコンとの接続ではなく、スマホと無線LANで接続しiPhoneのミラーリング機能を利用して写真をスライドショーしているところ。

もちろん3,000ルーメン以上の標準サイズのプロジェクターと並べれば「暗い」と感じるだろう。日中の太陽光が入る場所ではカーテンなしに使うことは無理。

ただ個人的に、

この極小サイズで「照明を落とさなくても見える」

のであれば十分に満足できる範囲だ。

ちなみに先日「MP100」を使い、Amazonプライムビデオで米国ドラマを見ていたのだが、画面がやや暗く感じられ照明を少し暗くした。
写真をスライドショーで投影したり、WEBサイトを見ていた時とは少々違った。

使い方によっては、照明そのままというわけにはいかない。
ただし部屋を暗くしないと使えないというレベルではないので、サイズとのトレードオフで妥協できる範囲かどうかかは人によるだろう。

先月グランピング体験をした際には、「MP100」を使って日中撮影した写真のスライドショー上映を行った。見てお分かりの通りテントがスクリーン替わり。

ポケットサイズなので「使うかどうかわからない」シチュエーションでも気軽に持参できるし、スマホと無線LAN接続すればケーブルレスでどんな場所、どんな角度でも自由自在。

今年はアウトドア必須のアイテムになりそうな予感。

最大100／120インチのスクリーンに投影可能

明るさと同時に重要なのが投影サイズ。
用途によっても必要な投影サイズは変わる。

例えば自分であれば、このモバイルプロジェクターを利用したいのはこんなシーンだ。

• 貸会議室で10名くらいのセミナー
• 自分の部屋で1人で壁に映画やドラマを写して楽しむ
• キャンプ場で映画を鑑賞する
• イベント後の打ち上げ会場で当日の写真をスライドショーで流す

となると、2～3メートル離れてストレスなく見えるサイズで、50インチもあれば十分なはず。

「MP120」は、150cm離した場所から投影した際のサイズが横106㎝×高さ60㎝。
対角線の長さは122cm、つまり48インチだ。

写真だとサイズ感がちょっとわからないと思うので、メジャーがあれば106×60cmがどのくらいのものか、ご自身で確認してみてほしい。23型のディスプレイを縦横２つずつ、計４つ並べたくらいのはずだ。

それでは100インチ・120インチのスクリーンに投影するとどんな感じになるのか。
実はまだちょうどいい広さの壁がある場所を見つけられずにいるので、後で撮影できたらここに追加したい。数値だけ書いておくが、なかなかな大きさだ。

近距離投影で少人数プレゼンにも

一方、使い方によっては「大きく映し出す」ことばかりが求められるわけではない。打ち合わせや少人数の会議で利用するのであれば、近距離から程よいサイズに投射したいというニーズもあるだろう。

これは60㎝離れた場所からの投射で、映像は50×28cmくらいで23インチ相当。
画面の小さなモバイルノートPCやタブレットを数人で覗き込む窮屈さを考えると、この小型プロジェクタ一台あるだけでかなり快適になる。

壁を使える場所なら、サブディスプレイ的に利用することも可能かもしれない。

台形補正機能はないので水平に投影

ここまでの写真を見て既にお気付きの方もいるかもしれないが、標準サイズのプロジェクタには搭載されていて、「MP100」「MP120」にはないものがある。

それは「台形補正機能」だ。

少し上位置に投射したいなと思ったら、本体を設置する高さを調整するしかない。

ただ不便かというとそうでもない。

まず、付属の三脚はスリムだがちゃんと足が伸びる。
投射するサイズにもよるが、自分はこれで事足りる。

また非常に小さいので、三脚以外でも身近なもので足場は作れる。

例えば、どんな場所でも調達できるティッシュボックス。
安定感も抜群だ。

近くに冷蔵庫があれば、ソースのボトルだって立派なプロジェクター台に早変わり。

もう少し高さが欲しいという場合・・・

サランラップの蓋を開いてM字型になるよう設置すれば、十分乗る。
ただし落ちた時の責任はとれないので自己責任で。

まだ試してはいないが、140g／265gと軽量なので、ビニール紐があれば十字に縛って吊るすことだって可能だろう。３点で吊るせばさほど揺れもなくなる。

小さくて軽いってやっぱりいい！

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