“アルコール度数7%”“糖質60%オフ”の新ジャンル「アサヒストロングオフ」
24日にアサヒビールから発売された「ストロングオフ」。
昨日開催された「アサヒ ストロングオフ キックオフパーティー」の様子は、多くの方が既に詳細に書かれているので・・・
- アサヒ ストロングオフ KICK OFF PARTYに参加して参りました(URAMAYU -裏まゆ-)
- アサヒ ストロングオフ KICK OFF PARTY【会場編】(TOMの懸賞ネタ)
- アサヒ ストロングオフ キックオフパーティ(YASの湘南生活)
- アサヒ ストロングオフ キックオフパーティーに行ってきた。(生ビールブログ -とりあえず生!-)
- アサヒストロングオフ キックオフパーティに行ってみたのだが(H-Yamaguchi.net)
- 本日発売「アサヒ ストロングオフ」キックオフパーティに行ってきた(篠原涼子/柳葉敏郎)(F.Ko-Jiの「一秒後は未来」)
- 新発売のアサヒ・ストロングオフを一足お先に堪能してきました♪(ちわわのまま)
「↑こっち読んでください!」
と1行書いて華麗にスルーしてみて、
その代わり、いろいろ個人的に気になった点を再確認してみることにした。
ビールと発泡酒と新ジャンル、税率どのくらい違うもの?
今回、アルコール度数7%ということで、ビール飲みヘビー層を狙った商品(自分も恐らくそのひとり)。間違っても「ビールって辛くてダメなの~」という人にはオススメしない、飲んだ時の刺激も強く、ガツンとくる飲み口だ。
だったら低価格にこだわらず、ビールジャンルでの開発じゃダメなのかなあ~、他の既存商品とカーニバッてしまうこともない気がするけど~とか、素人考えしてしまうのだが、予想される市販価格聞いて納得。スーパー等での6缶セットなら、1本100円ちょっとなんだとか。
本当に新ジャンル価格帯なんだ!
- 安い(缶ジュース並)
- アルコール度数高い(7%)
- 呑べえな人が「薄くて物足りないよ!」と思う味ではない
ということで、正直ちと罪作りなお酒かもしれない。
いつか自分、これで自宅泥酔しちゃいそうだ(月曜日も7%ビールで記憶飛ばしました)。
ところで新ジャンル、どうしてここまで安すぎるのか?
ビール、発泡酒、そして新ジャンルと、酒税法の関係で税率低くなるということは知っているが、「どの程度?」というのは確認したことがなかった。
第三のビール最大の特徴は、酒税法上「ビール」または「発泡酒」に属さない扱いにするために
原料を麦芽以外にする
発泡酒に別のアルコール飲料(大麦、小麦等を問わない麦由来のスピリッツや焼酎)を混ぜる
という手法をとっているという点である。
「第三のビール(いわゆる新ジャンル)」が何なのかわからないという方は、先に↑このWikipediaの解説を読んでおこう。歴史はまだとっても短く、誕生したのは2003年の酒税法改正後だ。
いろいろでているが、個人的に好きなのは、「金麦」「麦とホップ」。
(実はつい少し前まで、2つとも発泡酒だと勘違いしていた)
では、酒税率ってどのくらい違うの?というと国税庁サイトにある。
酒類の区分 | 1キロリットル当たり税率 | |
ビール | 220,000円 | |
発泡酒 | 麦芽比率50%以上 | 220,000円 |
麦芽比率25%以上 | 178,125円 | |
麦芽比率25%未満 | 134,250円 | |
その他の発泡性酒類 | 80,000円 |
1キロリットルという単位がピンとこないんだけど、ビールの「220,000円」に対し、その他の発泡性酒類が「80,000円」と「2.75倍」も差がある。
わかりやすいように、500ml換算してみるとどうなるのか?
酒類の区分 | 500ml当たり税率 | |
ビール | 110円 | |
発泡酒 | 麦芽比率50%以上 | 110円 |
麦芽比率25%以上 | 89円 | |
麦芽比率25%未満 | 67円 | |
その他の発泡性酒類 | 40円 |
計算合ってる?
ちと微妙な感じだけど、ビールと発泡酒、新ジャンルの価格差考えると合ってるのかな。
やっぱりビールの税金って高い。
税金がこれだけ違ってくると、
リストラ旋風もまだやまぬこの時代、新ジャンルなんだなあと納得。
全然「アサヒストロングオフ」と関係ない話になってしまったので強引に戻すと、新ジャンルで1本あたりの価格もとっても安く、かつ7%の高アルコールなので、最近、晩酌に厳しい視線を向けてくる奥さんにも、
「とってもコスパ高いお酒なんだよ」
と説明して納得してもらえるんじゃないかな。
糖質60%オフって、何がどのくらい少なくなってるの?
もうひとつ、商品開発担当の方のプレゼンを聞いていて疑問になったのが、糖質60%オフという点。
これもなぜだか長い間、「糖質オフにすると味は落ちる」と思い込んでいた(恐らく麒麟淡麗と麒麟淡麗グリーンラベルの味の差から)。
「アサヒストロングオフ」ではむしろ、「高アルコール新ジャンルの大きな課題だった『後味の悪さ』」をクリアするための試行錯誤の中で辿りついた、「スッキリ感実現」のための方法が「糖質オフ」だったとのだという。もちろん「健康」「メタボ解消」というニーズに応える目的も大きいのだろうが、プレゼンを聞いた限りではむしろ、前者の目的(糖質オフによるスッキリ感実現)のほうが先にきているような印象を受けた。
●「アサヒ ストロングオフ」新発売 業界初!『アルコール分7%』×『糖質60%オフ』の新ジャンル!!(ニュースリリース)| アサヒビール
ところで・・・・
「糖質って何?」「味の面でどう変わる?」
なんていう疑問がまた沸き上がってくる。
以前、みんなでビール造り体験をして、できあがったチームごとのビールをブラインドで飲み比べるということをやった時には(関連記事)、「ああ、これがいわゆる“雑味”か!」というのを理解できた。技術者からの解説を受け、全く同じ材料で作ったにもかかわらず、雑味や味わい、ホップの香りなどに大きな差がでてしまう原因を教えてもらい、とても勉強になった。
これも、糖質オフしたの/してないのなあんていう飲み比べができれば一発なんだろうけど、そういうわけにいかない。
●糖質オフ、糖質ゼロ、カロリーゼロは必ずしもカロリーがないわけではない(F.Ko-Jiの「一秒後は未来」)
ググって見ると、F.Ko-Jiさんの過去記事が登場。
「糖質オフ」と「カロリーオフ」、この関係も確かにごっちゃに考えていた自分。
今回の「アサヒ ストロングオフ」のように、味をよくするための糖質オフということならいいとして、そうでない場合、摂取カロリーを気にして糖質オフ商品を選んでも、実はそれによって減らせるカロリーなんて、おつまみでポリポリ食べてるピーナッツ数個分とか、そんなことあるかもしれない。
今度機会があったら、ビール・発泡酒・新ジャンルの各種商品で、カロリー比較してみたい。
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さてさて。
話がかなり商品からずれちゃったけど・・・
自分的にはこの「アサヒストロングオフ」、味的にも気に入った。
特に、新ジャンルでこの値段でこの味だったらコストパフォーマンス本当に高いと思うので満足。
コンビニ・スーパーで見かけたら、
ぜひ一度お試しあれ。
●アサヒストロングオフ(←音がでちゃいます注意)