七夕限定!東海汽船「プラネタリウムアイランドクルーズ」に参加し神津島まで日帰り往復
毎年一回、七夕の日の夜から翌日にかけて開催されるという東海汽船主催「プラネタリウムアイランドクルーズ」。
大型客船「さるびあ丸」の一等和室で伊豆大島~神津島間の好きな島まで往復できて
わずか5,000円!
という大盤振る舞いの企画。しかもミニコンサートや星空撮影講座などの船上イベントも盛りだくさんと聞いたら興味が湧かないはずがない。
●【林家たい平師匠も乗船!】年に一度のスペシャル企画!プラネタリウムアイランドクルーズ(2019.7/7~8)|東海汽船
速攻申込んで、昨夜23時から19時間もの間、船上の人に。
そして東京湾、伊豆諸島の島々を巡る船旅を大満喫してきた。
出発は東京湾納涼船でお馴染み、竹芝桟橋。
JR浜松町駅からも徒歩8分ほどの場所だ。
実は一週間ちょっと前にもここに来て、浴衣で運航初日の東京湾納涼船に乗ったばかり。
●東京の熱い夏はここから始まる!浴衣で楽しむ「東京湾納涼船 2019」|東京ビアガーデン情報館
停泊するさるびあ丸。
毎日、東京・竹芝桟橋から神津島までを往復し、その隙間時間で大量の人とビールを積んで東京湾をぐるり周遊する大型客船だ。
もし船を人格化するなら、伊豆諸島定期航路と東京湾納涼船のどっちが副業だかわからない超ハードワーカーだと思うし、それを強いる東海汽船はブラック企業だと思う。
出航は23時で、乗船開始はその20分前。
船の乗り込み口では制服姿の・・・船長さん?と思ったけど名札がなくてわからず一度は通り過ぎたのだが。
船に乗り込むと、東京湾納涼船つながりで面識ある東海汽船の方がいた。
「わださん、たい平師匠みました?」
「え?」
「そこで制服を着て」
「えええっ!!!???」
実はクルーズ申込時点では発表になっていなかったスペシャルゲストは、林家たい平師匠だった。一日船長として乗り込んでいたのだ。
あまりに制服が馴染み過ぎている上、「足元にご注意ください」など普通に誘導しているから全然わからなかった。他の乗客もほとんどがそうだったようだ。
お客さんが全員乗船したすきを見て、記念写真を撮らせてもらった。
本当ににこやかで、写真にもどんどん応じてくれ、ほっこりした笑いを引き出す。この人が司会だったら絶対にもっと盛り上がるのにとこの3年間何度思ったことか。
そして、東京湾納涼船ではゆかたダンサーズが踊る舞台でトークショー。
ちょっと前のさるびあ丸出迎えの話などもさっそく盛り込んで、本当に面白い。
トリオ「ドライエック」によるミニ演奏会。
銀貨鉄道999など演奏してくれた。心地良い風吹く屋外コンサートというだけでもいいものだが、それがさらに海の上となるとなかなか新鮮でいい。
そしてここで再び、林家たい平師匠と記念写真を撮らせてもらった。
自分の隣にいるのは、このちょっと前にデッキで一年半ぶりの再会を果たしたTさん。
以前2回お会いしたことがあり、確認し忘れたが確か自分がFacebookでシェアした今回のクルーズの投稿を見て参加申し込みしたんだったと思う。
他にも2人、同世代友人がそれぞれ申込しており、竹芝ふ頭で会うことができ、彼女たちとは部屋も一緒だった(それどころか寝る場所も隣同士だった)。
右端の若い女性は東海汽船4代目マスコットガールに就任したばかりの小池夏海さん。
この春、伊豆大島の高校を卒業したばかりの18歳だという。
この若さでいきなりの重責、大変だなあと。
まだ初々しさもある。今回のクルーズ参加者には東海汽船主催ツアーの常連客も多かったようなんだけど、「頑張ってね」「応援してるよ」なんて声をかけている人も結構いた。
文化放送の舘谷春香アナウンサーは、いろいろプチハプニングもある中で見事な司会っぷりだった。
そして翌朝・・・というか今朝5時頃、伊豆大島に到着。
ここで友人2人は下船した。
今回のクルーズは、伊豆大島、利島、新島、式根島、神津島のどこまででも料金は一緒で、どの島までにするかによって陸地滞在時間が変わる。
多くの人は島滞在時間が長い伊豆大島で下りたようだ。
私も、レンタルバイクでも借りて伊豆大島一周しようかなと思っていたのだが、直前に申込プラン変更で神津島にした。天気が微妙だったのと、23時乗船後に船上イベントもあることを考えると、睡眠不足のままバイクに乗るのもどうかなと思い。ちなみに自分が最初に東海汽船の主催ツアーに参加してやってきたのは伊豆大島だった。今から3年も前のことだ。
●充実!東海汽船主催「島トレ・レンタル原付バイクで巡る伊豆大島ツアー」(1)ダイジェスト版
たい平師匠もここで下船。
分厚い雲はかなり低い位置まで下りてきていて、三原山の上部はすっぽり雲の中だ。友人たちが申し込んでいたツアーには裏砂漠も含まれていたけど、雲海状態なのかしらん。
・・・と思っていたが、三原山には結局登らなかったようだ。
今回、東海汽船では初めて利用する一等和室。
マットレスに掛け布団もあり快適だったが、なぜか夜はちょっと寝付けなかったので、友人たちを見送った後再び就寝。そのまま新島のちょっと手前まで寝てしまった。
利島は波が高く通過となり、新島。
その昔、まだ自分が大学生だった頃、この島は非常に熱気に満ちた島だった。真夏には大学生を含む多くの10代・20代が竹芝ふ頭から夜遅い時間に出航する東海汽船の大型客船に乗り込み、週末や夏休みをここで過ごした。
自分はそういうノリノリな学生生活とは縁遠かったので来たことはなかったが、社会人になってから友人3人と遊びに来て温泉に入ったのを覚えている。また久しぶりに来たい。
続いて式根島。
伊豆七島の中で、自分が最初に訪れた島がここだ。
海に湧く地鉈温泉に浸かって海を眺めた。
誰といつ来たのかも完全に忘れているが、海水と温泉がまじりあった岩場風景にすごく驚いたことだけはよく覚えている。
当時は今みたいにバイク免許もなく移動の足もなかったので、行けた場所は非常に限られていた。ここも再訪したい。伊豆七島はそんな島だらけだ。
そして、さるびあ丸の最後の港がここ神津島。
滞在時間はわずか30分なので、下船しても桟橋から出るのは時間的に難しい。
ここに来たのは、東海汽船のバイクツアーに参加したおととしのこと。
●大型バイクも多数上陸!東海汽船主催「神津島バイクツアー」に参加(前編)
決して広くはないのだが、変化に富む地形で本当に楽しめる。
一瞬絶句するほど美しい色の入り江もある。
ああ、ここまで来て桟橋だけ降り立って帰るなんて・・・やはり改めてここは来たい。できれば数日ゆっくり滞在したい。
帰途は部屋も別のところになった。
一等和室はこんな感じで、マットレスと掛布団、枕が用意された10人ほどの部屋だ。
いつも二等和室ばかりだったので期待していたんだけど、どうかなあ。自分は、半端な人数で逆に気を遣う部屋より、オープンな二等和室で、あとは自分でエアマットなど持参して寝心地改善はかるというほうがいいかも。
帰途で二度目の新島に到着すると、天気はかなりよくなっており青空も広がっていた。
そして驚いたことに、乗船行列ができていた。
月曜日に一体なぜ?と思ったが、実は昨日は大型客船も高速ジェット船も欠航(通過)になってしまっていたのだという。
伊豆諸島の島々はどこもそうだが、島の周囲は一部除いて切り立った斜面になっていて、緑でびっしり覆われ海からも陸からも近付きにくいエリアになっていたりする。
新島もそんな感じ。
海の色も本当にきれい。
上りと下りの違いは、上りでは出航時が「島から帰る旅行者」「島の親や親せき宅を離れる人」たちが別れを告げる時間帯になるということだ。
離島旅では、思い出シーンのベスト3に入るだろう感動場面。
「ああ、帰りたくない」
「このままずっと島にいたい」
「いつか島で暮らせたらなあ」
手を振りながらいろいろな思いが交錯する瞬間だ。
今回自分はまったく島で下りておらずただただ船で移動しているだけなのでそんな思いはないのだが、自分以外の旅行者たちが名残惜しそうな顔をしながら、桟橋で見送る宿やダイビングショップの人などに手を振っている様子を見ていると、自分自身の過去の離島旅を思い出し、感情移入してしまう。たとえば小笠原父島とか。
●小笠原・父島体験(12)父島・二見港で感動のおがさわら丸出航見送り風景
新島はかなり大人数のグループで来ていた人たちが多かったようで、ここから船の雰囲気ががらり一変した。デッキの至る所で宴会が始まったのだ。
風があたりにくい場所に敷物を広げ、一升瓶やパック酒なども持ち込み、大量のおつまみを並べて飲み始めるグループ。なんとも楽しそう。
天気もよくなってきたので、船上もにわかに夏モードが漂い始めた。
自分も船内の自動販売機でチューハイを購入。
まだ上陸したことない利島を眺めながらひとり乾杯。
利島は、往路では港内状況がよくないということで通過になっていた。
伊豆七島の中でまだ下りたことがないのは、ここと三宅島だ。
遠くから見るとキスチョコのような美しい形をした島、いつか上陸したい。
気持ちよさそうに大の字寝する人。
そして伊豆大島。
当然だが、ここからたくさんの人が乗り込む。
今回、島への寄港を連荘で見続けて初めて知ったんだけど、タラップをかける作業にはなぜか必ず島に駐在するおまわりさんが参加している。
船が到着する時にパトカーで出迎えるのが島の駐在の大事な任務のひとつというのは、以前青ヶ島を訪れた時にパトカーに乗せてくれた駐在さんから聞いたんだけど、タラップをかける仕事もそうなのかしらん。
伊豆大島ではテープによる見送り。
たい平師匠がマイクでのトークで船内を沸かせてくれながら見送ってくれた。
ランチは船内レストランでカルビ丼。
13時半過ぎはもう、これとビーフカレーくらいしか残っていなかった。
伊豆大島から先は、ふたたびステージでイベントが。
シンガーソングライターの女性が声がでなくなるという不測の事態があり、前夜に天候の関係で中止になっていた星空観測会の講師役の田鍋さんがブラックホールのレクチャーをし、シンガーソングライターが即興で絵をかき、ミニ演奏会トリオの人がピアノの演奏をするという、どこに注目すればいいのか戸惑うような複合イベントも。司会進行役の舘谷春香アナウンサーのさばきっぷりが見事だった。
伊豆大島をでて少しするともう房総半島の南端が見え始める。
東京湾を出入りする大型船の数も増える。
東京湾フェリー「しらはま丸」も横切っていった。
脇には大きなチーバくん。
演歌歌手山口ひろみさんのコンサート。
すごい声量だった!
夕方が近付いてくると、海面がキラキラと輝き始める。
浦賀水道では、すぐ脇を全く同じスピードで巨大コンテナ船が併走していた。
星空写真を専門に撮影する写真家の方のセミナー。
本当は写真作品をパネルで見せながら話したかったそうなんだけど、ないので純粋トークで。
星空と風景を組み合わせて撮る(伊豆大島の地層と夏の星座など)という話が興味深かった。あとHUAWEI(ファーウェイ)のスマホは本当にカメラ性能がよく、星空も十分きれいに撮れるらしい。
ずっと雨天続きだったというのに・・・
まさかのこんな青空!
レインボーブリッジをくぐったら、楽しかった船旅も終わり竹芝桟橋だ。
今回、神津島コースを選んだ自分は、船からほとんど下りることなく、23時から翌日の18時までの19時間をずっと船の上で過ごした。
東京湾の夜景、そして伊豆大島以降は次々に現れる島々を眺めながらのクルージング。ステージイベントもあり、期待以上に楽しかった。
さるびあ丸は、船内で座って過ごせる場所が船室以外にほとんどないため、風が強い時間帯はどこで過ごせばいいかちょっと戸惑ったりもしたが、それ以外は海と島を眺めているだけで飽きることはない。
静かに揺られながら船室で横になってうたた寝するのも心地良いもの。
どのくらいニーズがあるのかわからないが、今回みたいな「島には下りず往復するだけで通常料金より安く乗れるクルージングプラン」があったらうれしいなあと。もちろん往復5,000円という激安である必要はないので。
竹芝桟橋に到着したのは18時ちょっとすぎ。
船のデッキから下を見下ろしていたら、下船タラップが設置されるより前にどっと人が乗り込んできてびっくり。
よく見ると東京湾納涼船のスタッフだ。
そして怒涛の勢いで、料理販売コーナーの準備が進められていった。
30分後にはもう東京湾納涼船の乗客が乗り込んでくるんだから、時間との戦いなのだろう。
船旅の面白さ、そして伊豆七島の魅力をあらためて感じた19時間。
また誰か誘って島にいきたいと思う。
一気に式根島含む8島ホッピングとかできたらいいなあ。
そしたらレンタルバイクで島ソロツーリングして、ミニサイトを作りたい。
【追記】荒波を切って前進する格好いいさるびあ丸の写真がTwitterにアップされていたので埋め込んでみる。
もういっちょ。今度は真横から#東海汽船#さるびあ丸#伊豆大島 pic.twitter.com/Dq8FxCKVpr
— 当局???? (@izuoshima04992) 2019年7月7日
【追記】船上で撮った動画をTwitterにアップしました。
一昨日昨日参加した東海汽船「プラネタリウムアイランドクルーズ」で特別ゲストの林家たい平師匠のトーク。面白すぎ! pic.twitter.com/LTULaQ0vmb
— ??わだ:ミニサイト作り職人 KEEP ON TRYING ~挑戦し続ける~ (@wada_akiko) 2019年7月9日
昨日夕方、東京竹芝桟橋に帰着する直前の、東海汽船さるびあ丸トップデッキから見た東京湾風景。船に乗っての島旅って、なんでこんなに「遠くから帰ってきた感」あるんだろう。わずか19時間のクルーズというのが信じられない。 pic.twitter.com/JRtxpKn9Sz
— ??わだ:ミニサイト作り職人 KEEP ON TRYING ~挑戦し続ける~ (@wada_akiko) 2019年7月9日