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脳機能ドック体験(1)3人に1人が認知症になる時代、今、何ができる?

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気付けばいつの間にか、人生半世紀。
今、何が不安かといえば「認知症」だ。


認知機能が低下した親の姿に自分を重ねる

遠くない将来、記憶力も判断力も落ち、それまで普通にできていたことに苦戦するようになるのではないか。

ドラマを見ていてもストーリー展開が理解できず面白くない。
寒くてエアコン付けたくても、「どのリモコン?」「どのボタン?」となる。
「朝ごはんは何を食べたの?」と聞かれても答えられず、そもそも食べたかどうかも不明。
そういや自分、昨日どこか行ったっけ?

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そんな環境に自分が置かれた時、どんなにか不安だろう。
どれだけ絶望的な気持ちになり、もどかしいことだろう。

母が今そのような状態で「情けない、生きているのもイヤだ」と泣く。なぐさめようもなく近くにいて本当に切ない。

父他界後、一人になった母の認知機能が低下し、その生活をサポートする中で私自身の認知症に対する不安感も強まった。多くの人にとって介護が重たい理由のひとつは、心身の機能が衰えてゆく親に、近い将来の自分自身を重ねてしまうこともあると思う。

私はまだ50代前半だが、正直「実は既に認知症が始まっているのでは?」と不安になるほど、記憶力が低下している。

アルツハイマー型認知症は非常にゆっくり進行するという。認知症が始まっていないとしても、今からこんな脳がへたってる自分が60代、70代になった時にどうなってしまうんだろう。

そう考えると憂鬱でたまらない。


3人に1人が認知症となる時代

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もし自分同様、認知症への漠然とした不安を抱えている人がいたら、昨年発売された週刊東洋経済12/3特大号「認知症全対策」をおススメする。Amazonならまだ購入できるしKindle版ならすぐ読める。

実は自分もこの特集の中で執筆している。

「最新家電で手軽につくれるDIYでスマート見守り」という見開き2ページの記事で、スマートディスプレイやスマートリモコンなどの製品を使って、離れて暮らす親の見守りを行う具体的な方法を紹介している。

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認知症とはそもそも何なのか。発症までのにどんな過程をたどるのか。介護サービス利用、認知症カフェ、治療最新事情からお金の問題など、様々な専門家が多岐にわたる切り口で執筆した記事が詰まっている。読みごたえもあり、保存版にしたい一冊だ。

認知症は、2025年には65歳以上の高齢者の約5人に1人がなると言われており、それに軽度認知障害も加えると約3人に1人にも達する。

決して他人事ではない。誰もがなる可能性があるし、自分がならなくても親や夫婦など家族の中で誰かが認知症となる確率は非常に高い。


認知症リスクを測定できる「脳機能ドック」

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「親を見ていると、自分も認知症になるのではと不安で・・・」

とFacebookに書き込んだら、知人が教えてくれたのが「脳機能ドック」だった。

●熊谷総合病院「脳機能ドック」

詳しくは熊谷総合病院の特設ページを見てもらえたらと思うが、「脳磁図検査」と「認知機能検査(=神経心理学検査)」の2つを行うことによって、認知症など「脳のはたらきの問題」を調べる(案内リーフレットはこちら)。

脳磁図検査で「脳のはたらき」がどうしてわかるのかという説明は、検査でもらえるガイドブックにも詳しく書かれているので、ここでは省略させてもらう。脳機能ドックのチームが、現在YouTube講座を更新しているので、そのチャンネル登録をしておくと、いずれこのあたりの話も登場すると思う。

●YouTubeチャンネル「脳機能ドック実行委員会」

先程紹介した「週刊東洋経済」の「予防の第一歩はここから 手軽な検査でリスク測定」という記事の中でも、この熊谷総合病院の脳機能ドックが紹介されている。同じ記事はWEBでも読める(該当記事はこちら)。


熊谷総合病院・鴫原医師の話を聞き「認知症とちゃんと向き合おう」と決意

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週刊東洋経済で記事執筆させてもらった関係もあり、知人経由で熊谷総合病院の鴫原医師をご紹介いただき、この脳機能ドックを体験させてもらった。先月のことだ。

さらに鴫原医師の貴重なお時間をいただき、認知症とはどういったもので、どんな予防法があるのか、発症後に認知症を改善するために何ができるのかなど、詳しいお話を伺う機会に恵まれた。

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「認知症=アルツハイマー病」
「一度認知症になったらあとは進行していくだけ」

なんて思っていたことがすべて誤解だったと知り、目を丸くしっ放し。

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そして今、検査を受けた人に配布される非売品の冊子「脳機能ドックガイドブック」を読みながら認知症の勉強をしている。

許可をもらってその中の2ページ「早期診断の重要性」を、ここに掲載させてもらう。

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漠然と不安がっていても、ストレスがたまるだけでメリットは何もない。まずは検査を受け、結果をもとに「改善のためにできること」や「認知症予防」を始めることが一番だ。

認知症の大きな要因であるアルツハイマー病は、ある日突然なる病気ではなく、時間をかけてゆっくり進行していくもの。その発症メカニズムはまだわかっておらず、現時点では予防法も治療法もまだないが、発症を遅らせることは可能だし、鴫原医師によれば、アルツハイマー病になったからといって、全員が認知症になるわけではなく、症状である認知症の発症を予防したり遅らせることはできるという。

そしてより長く、自立した自分らしい生活を送ることができる。
脳機能ドックと「脳機能ドックガイドブック」は、そのための第一歩になると思う。

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ガイドブックにはこうも書かれていた。

早期ほど予防効果が期待できる

・・・若い方には若い方の、ご高齢の方にはご高齢の方の、全く無症状の方にも、既に何らかの症状をお持ちの方にも、「予防のためにできること」はあります。ただ、早めに一歩を踏み出すに越したことはありません。1年後よりも、1か月後よりも、今「予防」を始めましょう。

「認知症予防のためのアクションを始めたい!」

親の現状と週刊東洋経済の特集、そしてなにより自分自身が脳機能ドックを受けて、認知症検査の第一人者である鴫原医師からお話を伺ったことが「認知症とちゃんと向き合おう!」と決意する大きなきっかけとなった。

母親の認知症も、今からでも改善する可能性があるし、50代の自分も今から生活改善に取組み、認知症になりにくい生活を確立していくことができる。そう考えると人生後半戦にも光がさしてくる。まだまだ楽しめそうだ。

長くなってしまったので、この後何回かにわけ今回学んだことや脳機能ドック体験、あと認知症になりにくくするための生活改善の取組について紹介していきたい。

> 続く

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