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[千葉登山]元旦大福山トレッキング

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「千葉で登山?」と思った方もいるでしょう。
千葉でもっとも高い山は愛宕山で、その標高は408メートル。全都道府県の中でもっとも低い"最高峰"です。

そんなわけで千葉は登山家たちの目的地にはならないかもしれませんが、低いけれどバリエーション豊かな風景が手軽に楽しめる初心者向きの低山がたくさんあります。

その中のひとつ、大福山のハイキングコースを歩いてきました。

この元旦大福山トレッキングに誘ってくれたのは、ずっと以前から尊敬していたFacebookつながりの方。家族も全員いなくなった上、昨年秋には両親から託された老猫も旅立ってしまい、「お正月ロンリーだからドライブでもしようか」とFacebookに投稿したところ、「だったら千葉低山に登りません?」と、涙がでるほどうれしいお誘いをいただきました。

向かったの大福山(だいふくやま)。千葉県市原市にある山で、養老渓谷からも近い標高292メートルの山です。山梨や長野の方から見たら、「それは山じゃなく丘なのでは?」と突っ込まれそうですが、千葉県民的には立派な山ですし、実際歩いてみると意外と立派な山容を楽しめます。

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車を停めた「梅ケ瀬茶屋駐車場」でいただいたマップがこれ。

●市原市「梅ヶ瀬渓谷ハイキングコースのご案内」(PDFマップあり)

駐車場は他に「梅ケ瀬渓谷入口駐車場」、あと大福山展望台のすぐ近くにある「梅ケ瀬渓谷駐車場」がありますが、ぐるっと一周するなら、この「梅ケ瀬茶屋駐車場」を起点にするコースがいいかなと思いました。

紅葉シーズンの週末はすぐ満車になってしまう人気スポットですが、この日は私たちを含めて車は2台だけ。その後すれ違ったのも4組くらい(うち2組は反対周りだったので2度お会いした)と、思いのほか閑散としていました。

見晴らし抜群の舗装ルート

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前半は舗装された静かな道。民家も点在し、最近花が一斉に咲いたと思われる竹林も。

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左手には、山水画のように霞んで連なる山々の景色が広がります。標高200メートル台とは思えない山深い雰囲気です。

まさかの山頂スルー? 白鳥神社で初詣

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閉鎖中の展望台を通過してしばらく歩くと、右手に「白鳥神社」への登り口が見えてきました。 「せっかくだから初詣していこう」と長い長い階段を登ると、そこには思いのほか立派なお堂が。木材はやや劣化していましたが、見事な白鳥の木彫りレリーフなどもあり見ごたえあります。闘病中の友人達も多いので、治癒を祈願しました。

その後、元の道に戻って先へ進んだのですが、なぜか大きな橋の建設現場と思われる場所に出てしまい「山頂どこ???」と。ここでYAMAPの地図を確認すると、なんとさっきの白鳥神社が山頂だったという衝撃の事実が発覚(笑)。山頂の碑もあったらしいのですが、完全に見落としました。

尾根ルートと日高邸跡

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そこから少し引き返して、未舗装の「尾根ルート」へ突入。 ここは両側が切り立った崖になっている細い道で、まさに「ザ・尾根」。両側には杉の木などが林立していて、なかなか本格的な登山気分が味わえます。樹々の合間からは真っ青な空も見え本当に気持ちよかった!時間が限られている場合は、大福山展望台近くの駐車場に車を停め、渓谷まで往復するのもいいと思います。

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尾根を下りきると、梅ヶ瀬川が流れる渓谷エリアに出ます。房総半島は、2019年の台風被害で山の中の樹々がかなり倒されたのですが、このあたりに堆積した木もその時のものが残っているのかもしれません。

紅葉の名所として知られる「日高邸跡」へも行きました。

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既に建物はありませんが、かつてこの地を理想郷にしようと一体の開拓に取り組んだ日高氏が植えた木々が残る、広場のような場所です。ベンチに腰掛け、持参したビスコッティで小休止。ここは紅葉の季節にもう一回来たいと思います。

渓谷の渡渉と素掘りトンネル

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渓谷コースはアップダウンはほとんどないもの、ゴロゴロした岩の上は意外と不安定なもの。今回キャラバンの登山初心者用のトレッキングシューズを買ったのですが正解でした。水量は少なめですが、川を渡る「渡渉(としょう)」ポイントが何度もあります。雨が少ないこの時期でも、両脇の崖から染み出してくる地下水で次第に川幅も拡がっていったので、降雨シーズンに歩く場合には、防水カバーや沢登り用の靴など用意してもいい気がします。

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房総半島は地質が柔らかいため、こんなちょろちょろの川でも地面を深く削っていき、両岸が切り立った深い渓谷が形成されます。地層がむき出しになった迫力ある景観や、オーバーハングした岩壁など、見ていて飽きません。個人的に大好きな素掘りトンネルも途中数か所ありました。人が通るためのものではなく農業用水路として掘られた「二五穴(にごあな)」です。大きさが二尺五尺(約60×150センチ)とのこと。

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そして広い場所に出ました。
ここがもうひとつの「梅ケ瀬渓谷入口駐車場」です。Googleマップを見ると冬は営業していないようなのですが、車が数台停まっていました。

マップには、ここにも公衆トイレがあると書かれていましたが、ちょっと見当たらず(もしかすると4~12月の駐車場営業シーズンだけ仮設トイレが設置されるのかも)。コース上にあった公衆トイレは、大福山展望台近くの「梅ケ瀬渓谷駐車場」で、あと白鳥神社境内にもありましたが、ちょっとボロボロで入りにくそうです。「梅ケ瀬茶屋駐車場」から車で5分も走ると養老渓谷駅の立派な公衆トイレがあるので、出発前に駅で用を済ませてからスタートすると安心かもしれません。

今回は車できて徒歩でぐるっと一周しましたが、一帯にはバイクで走れる林道もたくさんあるので、林間ツーリングにも最適です。大福山の周辺には素掘りトンネルだらけなので、それらを巡りながら、春の新緑・秋の紅葉など楽しむのもいいでしょう。

よかったら私が運営する別サイト「房総半島素掘りトンネルナビ」も参考にしてみてください。

大福山、とっても楽しかったです。
元旦からこんなアクティブな一日を過ごすこともほとんどなかったと思います。今年は「機動力アップ」がテーマなので、いいスタートを切れた気がします。

今回のコースが本当によかったので、他の山も順番に歩いて千葉低山を全制覇したくなりました。誘ってくださったKさん、本当にありがとうございました!!!