ひらくPCバッグミニはとてもいい
ブロガー界隈で爆発的人気、それ以外でも都内で電車に乗ると使ってる人を見かける「開くPCバッグ」(でも「もしやこの人も実はブロガーかIT業界の人か!?」とか思っちゃう)。
自分も気になりつつ、ガラスの腰ゆえ重たい荷物はなるべく両肩で背負いたいという理由から、必死に購入は我慢してきた。理由はもうひとつあって、周囲のブロガー仲間が持ちまくっていて、かぶりまくること必須だったから。小学生のランドセルならともかく、社会人がバッグや靴でかぶるというのは、たとえそれが非常にいいものだからだとしても正直ちょっと抵抗ある。
そんなわけでずっと買わない理由だけをリストアップしてきた。
「あの大きさでショルダーじゃ、重量分散といったってやっぱり大変なはず」
「別にノマドウォーカーじゃないから机の上に立てて棚替わりにしないし」
「確かに上からもの取り出しやすいけど、そんなのバッグ整理しときゃいい話」
「女性であれ斜めがけはちと不格好なんじゃないか」
などなど。
しかしそんな抵抗もむなしく、「開くPCバッグミニ」なるものが登場。
ころり。
買ってしまった。
そして使いはじめてはや4か月。
初期のブログレビューラッシュも落ち着いた気がするので、私も所感を綴っておく。
まず最初に。
かなり使っている。これは千葉県富津の潮干狩り会場だ。実はこの時、観光プレスツアーにご招待いただき、一泊二日で観光地をみっちり飛び回ったのだが、バッグはこれで。この中に実はパソコンも歯ブラシも化粧ポーチも入ってる。
いや、さすがにこの時はパソコン、バス車中に置いてきたかな。万が一にも水没させたら間抜けすぎるので。
このバッグで非常に気に入ってるところは、実は開くことでも立つことでもなく、くっつくこと。身体にぴたりと付いてゆさゆさしないことだ。
例えばこの時なら、背中側に回しておけば、貝掘りに夢中になってるうちに右横腹を滑り落ちてドボン。なんてことにはならない。
バッグが真下にだけでなく、身体方向にも重心分散する構造だからというのもあるだろうし、太めのショルダー紐の素材と角度もあるのだろう。
使い方はちょっとコツがいるかもしれない。上の方の空間もしっかり活用するためには、細々したものはメッシュバッグなどに整理するなど。
私は自宅が千葉県の香取市で、そこから日帰りあるいは数泊で頻繁に上京する。その時の足は高速バスなのだが、荷物はだいたいこのパターン。一番奥に入っているのはSurface PRO3。使い始めてまもなくニ年だが、パソコンがコンパクトになったことで、行動の自由度は格段にあがった。
高速バス内ではSurfaceでお仕事するのだが、カチッとした三角形の開くPCバッグミニは、デスク替わりにもなる。角度も絶妙。
開くPCバッグミニは「膝の上に置いた時に傍にはみ出ない」ことを評価する声も多いが、確かにそう。女性にとっては特にそうだろう。
一段階折。上の方のものをとるならこれで十分。メッシュポケットは開いた時のファスナーの位置が本当に嬉しい。ここには鍵やUSBメモリなど入れてる。中身がしっかり見えるのでゴソゴソすることも、うっかり別のもの引っ掛けて落としてしまうこともない。
二段階折。ここもファスナーが折った時に上に来る。ここはティッシュや手帳などもう少し大きめでかつ頻繁に取り出すものを入れている。
本体にもポケット。Surface入れにしている。
本体の底部分は、マジックテープ付きのこの仕切りで。好きな位置に区切れるようになっているのだが、私は使っていない。どういう使い方してる人が多いのかな。今度観察してみたい。
試しに区切って上から見下ろしたの図。
もっと上から見下ろしたの図。バッグを肩からかけたまま見下ろして物を簡単に取り出せるこの作りは本当に秀逸。もちろん中身びっしり入れてしまった場合は全開にすると溢れてしまうが、その場合は一段階折にして中身取り出せばいいだけだ。
中身がチラ見えするここは主にスマホ。厚みもあるのでぶつかってもスマホを傷つけたりしない安心感がある。
個人的には小さなものでもいいので、足があると嬉しい気がするのだが(何気に潔癖性なところがあり、自分の持ち物は外部のものとなるべく接触面積小さいほうが嬉しい)、まあそれはいろんなパーツ入手できるから何か貼り付けてもいいかな。
そしてこれもたくさん評価する声が上がっていた、指を差し込んでひょいと持ち上げられる場所。ないと上部を掴み上げる必要があるが、そこはペンもあまり握らなくなった現代人、指の筋肉は鍛えられてない人が多い。
取っ手案もあったろうが、それだと洗練されたこの外観は損なわれる。ほんとうまく工夫されてるなあと。
個人的に非常に気に入ってるこのショルダー紐だが、正直最初に見た時は「使ってるうちに毛羽立って格好悪くなりそう」と思った。実際には柔らかくフィットしてバッグ自体の位置を安定させてくれるし、そのため洋服側を毛羽立たせるリスクが少ない。男性はそもそも強度高めな素材のスーツ多いが、女性の服の中にはちょっと摩擦受けただけで割と簡単にプチプチができてしまうものも多いのだ。
そんな点でもこれはいい。
正面。
真横。
識別のためにつけたブローチだが、先端が他の人にぶつかったりすると危険という指摘を受け、つける場所を上部の布の部分のより内側に変更した。
今は丸いトンボ玉のストラップをつけている。
これは服装から見るに、スギ花粉舞い散る頃かな。ほっそりスリムな形ゆえ、女性が持っても圧迫感もなければ重そうでもない(実際にはパソコンやらカメラやら比重高いもの詰まってるので割と重たい)。
縦長のショルダーバッグって、普通に考えたら昭和の中年サラリーマンの書類鞄だったりするんだけど、そんな雰囲気は全くない。
機能性だけでなく、スタイリッシュさも。
そして意外に便利だなと思ったこと。これはプロントのカウンター席でひとり夕方に「ビール&おつまみセット」を頼んでちょい飲みした時の写真なのだが、自立したバッグは、コート掛けにもなる。
私はノマド派ではないので、ここでカパッとバッグ開いて仕事道具をここから出し入れするニーズはあまりないのだが、この使い方は何気に便利。
コート忘れるリスクもゼロだし。
そんなわけでまだユーザー歴4ヶ月の新米だが、使ってみての所感はこんなところ。決して安いバッグではないが満足。多分使い潰すと思う。