スマホ中毒からの脱却なるか!?abrAsus「タイムロックポーチ」を体験
超愛用中の「ひらくPCバッグmini」「小さい財布」などを企画販売するバリューイノベーション株式会社から、なにやら全く毛色の違う新製品が発売された。
タレントとしても活躍するローランド氏の立ち上げたブランド「ローランデール」とのコラボ製品で、用途はただひとつ。
「デジタルデトックス」
おそらく自分の周囲だけでも最低20人は「それ・・・必要かも、自分」と反応するはず。何しろ私自身がこういうものを強く強く欲していた。
どんなものかというと・・・
スマホを一定時間、強制収監するためのバッグと鍵のセット。
今回それをモニターさせてもらうことに。
ちなみに先に書いておくと、お値段は税込2,950円。
東京駅や新宿、大阪、名古屋の直営店の他、オンラインストアでも販売している。
●タイムロックポーチ ROLANDALE x abrAsus SUPER CLASSIC
ちょっと厚みもあるポリカーボネートのポーチにタイマー付の鍵、あと鍵充電用のUSBケーブルだ。
ファスナーを閉じた時に重なる輪っかにワイヤーを通してロックする。
詳細サイズは公式オンラインショップを見てほしい。
ポーチ内はこんな感じで、両面にメッシュポケットがついている。
ロックしていない時には鍵や充電ケーブルを入れておけばいいし、モバイルバッテリーや各種ケーブルなどを持ち歩く用途でも使える。
充電は専用USBケーブルで。
説明書は英語と中国語のみだったが(初期ロットだからかな)、公式オンラインショップの「タイマーの使い方」をみればわかることだけなので問題なし。
●電源
3つのボタンのうち、いずれかひとつを押すと、電源が入ります。●時間の設定
左のボタンは「時」の設定で、右のボタンは「分」の設定です。
中央のボタンを押すと、5秒間のカウントダウンが始まり、タイマーがスタートします。●キャンセル方法
万が一誤った設定時間で、真ん中のボタンを押してしまい、5秒のカウントダウンが始まってしまった場合は、左右ボタン両方を、同時に押すことで、キャンセルできます。
§5秒のカウントダウンが終わり、タイマースタート後は、キャンセルできません。
ちなみに初めて時間設定した時、うっかり「時」設定の左ボタンを押してしまった。この状態だと2時間1分のタイマー。
いくら何でもいきなりそれは長すぎるので戻そうと思ったんだけど、数字を下げたりリセットする方法がわからず、結局「時」ボタンを延々押し続けて0まで戻した。
最長99時間59分まで設定できるそう。
試しに10分で設定して・・・
ワイヤーを穴に差し込む。
この段階では、まだ液晶画面内の鍵マークのロックは外れた状態。
ロック開始するのは真ん中の白いボタンだ。
開始ボタンを押すと5秒間のカウントダウンが始まる。
その間であれば、左右の白いボタンを同時に押すことで直前キャンセルも可能とのこと。
ロック完了すると、鍵アイコンも変化する。
そして設定した時間が1秒ずつ減っていき、カウントダウンが始まる。
さっそく使ってみた。
実は今、がん闘病中の父親の在宅介護をしている。
週一回、タクシーで40分の病院まで通院し、内科処置室で2時間以上の点滴をしている。
その間、いつ主治医の先生がきて診療開始になるかわからないので、自分も付き添っていないといけなくて本を一冊持参するのだが、結局・・・
「2時間超スマホでSNS三昧」
なのだ。
しかも毎回。
本を読み始めても、5分もするとスマホに右手が伸びてしまう。
まるで生まれた時からそうプログラミングされているかのごとく、もしくは前世にかけられた呪いか、指が自然に動き、Facebookアプリを立ち上げて読み始め、次にTwitter、インスタ、さらにはネット広告からの誘導で電子コミックへ・・・。
決して本が面白くないわけではない。
読む必要性を強く感じているし、読みたくて仕方のない本だ。
なのに悲しいかな、ネット中毒・・・いや重度のSNS中毒ゆえ、常に読書は中断され、いつまで経っても一冊読み終わらない。
でも今回は違う。
これで物理的にロックできる。
まずは10分。
泣いても笑っても、もうこれでスマホは取り出せない(10分間だけだけど)。
何度かふと脳がスマホを欲したけど、視線の先にロックされた黒いポーチが見えると、すぐ読書に戻ることができた。
そしてちょっとずつ時間を伸ばしながらスマホをロックし続けた結果、遂に一冊読み終わることができた。
今回は病院付き添いという場面だったが、高速バス移動中も「読書して有意義に過ごそう」と思っていたのに結局SNS三昧で自己嫌悪という展開、数えきれないほどある。
このタイムロックポーチがあれば、そんな自己嫌悪に陥ることも減るだろう。読書がたびたび寸断され内容が頭に入らないことも防げそうだ。
時間設定は1分からできる。
なのでもっと短い時間の電車移動や、カフェで時間を潰している時などにも使える。旅先やキャンプなどで「スマホに時間を奪われたくない」なんて時にも役立つだろう。
幸か不幸か、「圏外」が極めて少なくなった今、
デジタルデトックス
を成し遂げるにはこういうアイテムが必要かもしれない。
それほど高額な商品ではない。
これで時間を週に数時間でもより有意義なことに使えるようになれば、元はすぐとれる気もする。
そんなわけで、スマホ&SNS中毒の人は要チェックだ。