パーティー手土産にも良さそげ「オーストリアワイン」←オーストラリアじゃないよ!
麻布十番にあるオーストリア大使館で、オーストリアワイン試飲会が開催され参加してきた。ちなみにオーストラリア大使館も麻布十番にあり、2つの大使館の距離は約1キロ、徒歩10分チョットだ。おかげでタクシー乗ったらそのままオーストラリア大使館に連れて行かれてしまった人、街ゆく人に聞いても教えられるのはオーストラリア大使館への道だったりと、なかなか苦労した人も多いらしい。
それも仕方がない。
比べてみるとこんな感じなのだから。
国 | 面積 | 人口 |
オーストリア | 83,870km2 | 8,364,000人 |
オーストラリア | 7,686,850km2 | 21,293,000人 |
広さで9倍以上、人口でも2.5倍以上の差がある。
もちろんワインという点でも、オーストラリア産のほうが輸入量はるかに多く認知度も高い。
今回もFacebookに「オーストリアワインの試飲会に行ってきました!」と書いたところ、コメントの多くは「私も好きです、オーストラリアワイン!」的なものばかり。オーストリアワインについて知見のある人は自分のまわりにはほぼ皆無だった(もちろん私も知識ゼロです)。
ちなみに2013年のワイン輸入金額の生産地別一覧はこんな感じ。
順位 | 国名 | 金額(億円) | シェア |
1 | フランス | 491.9 | 47.9% |
2 | イタリア | 168.4 | 16.4% |
3 | チリ | 113.6 | 11.1% |
4 | アメリカ合衆国 | 88.7 | 8.6% |
5 | スペイン | 67.6 | 6.6% |
6 | オーストラリア | 31.9 | 3.1% |
7 | ドイツ | 19.1 | 1.9% |
8 | アルゼンチン | 12.8 | 1.3% |
9 | ニュージーランド | 11.4 | 1.1% |
10 | 南アフリカ共和国 | 8.7 | 0.9% |
11 | ポルトガル | 2.8 | 0.3% |
12 | オーストリア | 1.9 | 0.2% |
13 | ハンガリー | 1.1 | 0.1% |
日本国内では金額ベースで0.2%。
数量ベースだとさらにシェアは下がる。
そりゃ、自分がこれまで一度も飲んだことない(もしくはどこかで飲んでいたとしても気付いていない)わけだなあと納得。
オーストリアは国土面積も日本の北海道程度で、その半分以上をアルプスが占めている。
その中で、ワイン生産地はさらに限られたエリアで国の東部。
オーストリアは海がない国なので、ワインをヨーロッパ以外に輸出するコストも、フランスやイタリア、ドイツなど他の生産国と比べると割高になってしまう。
・・・とは言っても、このくらいの価格から購入できるんだけどね。
前置き長くなったが、そんな「日本人にはまだほとんど知られていないオーストリアワイン」のテイスティングだ。
酔っ払っちゃいけないと、ワイングラスの底にほんのちょっと程度ずつ注いでもらう。プロは、グラス越しに色を見て、立ち上る空気から香りを確認し、口に含んで味わったら飲まずに各テーブルに置かれたポットに吐き出し、残ったワインもそこに捨てているんだけど、一般素人にはできない真似だ(もったいないという気持ちが先行してしまい)。
この日用意されていたワインは年代違いも含め全43種類。
価格帯にすると、一本2,250円のものから18,000円のものまでで、ざっと見たところ最多価格帯は7,000円~8,000円あたり。
そのうち私がテイスティングさせてもらったのは10種類
受付時にもらったワインリストに、ひとつずつ「酸味強し」「糖度かなり高め」「ハチミツ臭」などコメントしていったんだけど、正直最後はかなり酔いもまわり、かつその後二次会でビールガブ飲みしてしまったので、残念ながら味の記憶が相当割合とんでしまった。
申し訳ないが、オーストリアワインの味の特徴やどんなワイナリーがどういったワインを作っているのか、そしてどういった料理と合わせたらいいのかなどはここで見て欲しい。
糖度が非常に高い白ワインなどテイスティングさせてもらった「F.X.ピヒラー」は、すべて手摘みしたぶどうでワインを作っているそう。「少量ゆえのこだわり」もオーストリアワインの特長のひとつのようだ。
隣接するドイツ同様、赤ワインは少なく大半が白ワイン。
そして今回は、生産年が10年以上前の長期熟成ワインが揃えられていた。
買ってすぐに飲んでしまうのではなく、その後も自宅で熟成させて味が変化してゆくのを楽しむのも楽しいのではとの提案。人へのプレゼントとしてそうして熟成させたものを贈るのもきっと喜ばれるだろうと。
なかなか店舗ではお目にかかることのできないオーストリアワインだが、インターネット上には専門ショップもある。
希少価値と高品質を兼ね備えたオーストリアワイン。
自宅で楽しむのはもちろんのこと、誰かへの贈り物やパーティー手土産などにも良さそうだ。