「どんなワインがお好きなんですか?」→「あなたと飲むワイン」~グルメスタジオFOOVER(フーバー)主催ミニレッスンに参加
「どんなワインがお好きなんですか?」
「あなたと飲むワイン」
ワインを楽しむための秘訣をたっぷり教えてもらったのに、最後の質問コーナーでの回答があまりにインパクトありすぎて、強烈に残ってしまった私です。
去る6月15日、茅場町で開催された勉強会に参加してきた。
主催は、通販大手の「千趣会(ベルメゾン)」とフランス食材輸入商社「アルカン」がパートナーシップを組んで設立した「グルメスタジオFOOVER(フーバー)」。
本日はワインの勉強会に参加。フレンチやイタリアンのお店に卸しているワインを、シニアソムリエの伊藤さんにご指導いただきながら体験します。 pic.twitter.com/YFe42qS8gb
わだ:ミニサイト作り職人 (@wada_akiko) 2018年6月15日
関西の人気店シェフに教わる料理教室を開催。和食・フレンチ・イタリアンなどの料理から、パンやスイーツまで、評判のお店のシェフから直接学べます。ワンランク上のグルメを学ぶならぜひグルメスタジオFOOVERへご来場ください。
2017年11月に大阪・堀江にオープンしたばかりのスタジオで、料理を基礎から習ってゆく一般の料理教室とは違い、ミシュラン掲載店や人気店のシェフから教わることができるというもの。グルメな食材やワインの食べ比べ・飲み比べといったグルメレッスンも開催されているそう。
東京での展開も検討中だそう。
今回はテンポラリーな企画として、FOOVER厳選の赤白ワインを、シニアソムリエの伊藤啓介氏のレクチャーとともに飲み比べる勉強会が開催された。
今回体験させてもらうワインは、ベルメゾンで販売されている赤白ワイン3本セットの「イタリアンレストラン採用」と「フレンチレストラン採用」の2セット。先に紹介したFOOVER厳選のラインナップだ。
【FOOVER厳選】イタリアンレストランで採用されている赤白ワイン3本セット
【FOOVER厳選】フレンチレストランで採用されている赤ワイン3本セット
ベルメゾンも共にFOOVERを運営するアルカンは、高級レストランに納品する食材やワインを輸入する専門商社で、今回の会場もこの会社が運営するキッチンスタジオ。
【FOOVER厳選】シェフも認める!グルメな調味料お試しセット
プロユースの調味料や食材も、ベルメゾンで購入可能だ。
そして勉強会スタート。
ワインは今、年間平均で1人3リットルほど消費されているという。
ワインボトルにして約4本分。
あれ、そんなものなの?と、最近のスーパー・コンビニでのワインコーナー拡大、とくに500円以下の格安ワインのラインナップを考えるとちょっと少なさに驚いたが、確かに飲まない人はまったく飲まないからそんなものなのかもしれない。
シニアソムリエの伊藤氏は、ワインに対してハードルの高さを感じてしまっている人も結構多いだろうと指摘する。
自分含め、「ワインはお好きですか?」「ワインはよく飲みますか?」など聞かれると、「全然詳しくないんですが」とまず断ってから「好き」「よく飲む」など答える人も多い。これは前提として「ある程度の知識がワインには必要」という思い込みというか、強迫観念があるのかもしれない。
今回教わった中で、新しい視点を持てたなと思ったことがある。
ワインの味や香りを、専門家は様々なたとえを駆使して表現しようとする。
「神の雫」の影響が大きいという人もいるが、確かにそんなワイン分析コメントの印象が強かったりする。
漫画「神の雫」は、ソムリエの管理人から見ても面白く、ワイン業界に与えた功績は大きかったと思いますが、一つ大きな問題がありました。それは、神崎雫をはじめ登場人物達のワインのコメントがあまりに抽象的だったということです。「草原を吹き抜ける5月の風のような」とか「気位の高いシャム猫のような」などというコメントは、ただの言葉遊び、はっきり言うと妄想です。神の雫の影響で、ワインはこういった表現をするために飲むもの、という風潮が強まってしまった感があるのは残念です。 (ワインと手土産「ワインの感想を言うときに注意したい4つのポイント」より引用)
もちろん一般の我々にそんなボキャブラリはなく、ワインの味や香りをどう表現すればいいか、これは結構難しい。
伊藤氏は、ワインを分析するのは専門家の仕事。
そうではない、ワインを楽しむ自分たちはむしろ、そのワインを飲んだ時の「自分自身の状態を分析」してはどうかと提案する。
リラックスした状態で香りをかいで、自分が感じるか。一口飲んでどう感じたか。例えば「スッキリした」「集中力が高まった気がする」「リラックスする感じ」などなど。専門家はワインを分析するが、むしろ一般の人であれば飲んだ時の自分を分析してみてはとうかと。 #グルメスタジオフーバー #ワイン pic.twitter.com/cZ7wgMjzvv
わだ:ミニサイト作り職人 (@wada_akiko) 2018年6月15日
それは確かに面白いなあと。
ワインに対して自分がどんな反応をするかは、その時々の体調や気分によっても変わる。
イライラしている時、疲れている時であれば、ワインの酸味やベリー系の味わいをどの程度感知するかも変わるし、それに対する受け止め方も変わる。
そんなのも含めセットで記憶しておけば、疲れている時、気分をすっきりしたい時、集中したい時などに自分に合ったワインがどれなのかも見えてくる。
もちろん「味の好み」というのが最初に来るわけだが、それと同時に「このワインを飲んで自分がどんな気持ちになりたいのか」という軸をもってワイン選びをするというのは面白いだろう。
料理とワインの組み合わせについての話も非常に興味深かった。
肉で赤、魚で白というベーシックな組み合わせだけでなく、なぜ肉には赤、魚には白と言われるのかを考えていくと、同じ魚や肉の中でも、赤が合う場合、白がより料理を引き立てる場合などもある。
赤は肉料理に、白は魚料理に。・・とまず教わるが、そもそもなぜそう言われるのか。力強さや渋さなどの話。でもお肉にもよるのでは。豚肉の脂を白ワインで引き立てるのはどうか。魚もサーモンなど脂も乗って味はっきりしている時に軽い赤はどうか。 #グルメスタジオフーバー #ワイン pic.twitter.com/PZ5Jl3BexS
わだ:ミニサイト作り職人 (@wada_akiko) 2018年6月15日
ワインとその土地の料理の相性がなぜいいのかという話も。
なぜ同じ土地で作られたワインと料理が合うと言われるのか。土と水と空気が一緒。風土が理由と言われることが多い。もともとワインは地元のものを飲んでいた。長い歴史の中で合うものが残ってきたという側面も大きいだろうと。 #グルメスタジオフーバー #ワイン
わだ:ミニサイト作り職人 (@wada_akiko) 2018年6月15日
会場では、参加者からの質問に伊藤氏が答えるコーナーも。
サイゼリアのあのメガボトルは、なぜあんなに安くて美味しいのか不思議、プロの方から見てどうかという質問。セレクション本当に素晴らしいとシニアソムリエ。商売的な話も面白い。 #グルメスタジオフーバー #ワイン
わだ:ミニサイト作り職人 (@wada_akiko) 2018年6月15日
実際に試飲したワインについての解説も。
自分は赤ワインが好きで、個人で白ワインを買うことがほぼないほどなのだが、今回試飲した白ワインは酸味もほどよく美味しくいただけた。
そして赤ワインのほうも果実味、タンニンの渋みが好みなものがあった。
自分分析という点だと、ふわっと暖かい気持ちに包まれて安心感に満ちてゆく感じ。
その場で小売り販売もしてくれたので一本購入した。
フランスの赤ワインで「シャトー・マルテ/レ・オー・ド・マルテ」というもの。主にメルロー品種の赤ワインを生産するサント・フォア・ボルドー地方で作られたワインで、しっかりどっしりしたフルボディ感が気に入った。
FOOOVER厳選セットの「フレンチレストランで採用されている赤白ワイン3本セット」の中に含まれている。
小売りだと合計で9,000円以上するワインが、3本セットなら6,480円で買えるのでお得だ。
ワイン勉強会で、今日一番の学び。参加者「伊藤さんが一番好きなワインはなんですか?」シニアソムリエ伊藤氏「よく聞かれますがこう答えてます。あなたと飲むワイン、と」
わだ:ミニサイト作り職人 (@wada_akiko) 2018年6月15日
これ、いつか使いたいからメモ。 #グルメスタジオフーバー #ワイン pic.twitter.com/H6TCRIxuZB
そして最後のほうの参加者からの質問がこれ。
「いつか使いたいからメモ」とツイートしたところこんな反応も。
そんなセリフは僕には使えません^_^;
— Andy Matsubara (@andyma) 2018年6月15日
使わないと!!! (笑
わだ:ミニサイト作り職人 (@wada_akiko) 2018年6月15日
真面目な話をするとワイン、何を飲むかも大事だけど、誰と飲むかが何より大事という話でした。
カリフォルニアワインのサイトを運営している方で、「それはわかります。この本の感想でもそういう話を書いています」と教えてくれたリンクがこちら。
●幸せになりたければワインを飲みなさい/杉本隆英 読書感想(カリフォルニアワインのお勝手口)
本書のタイトルである「幸せになりたければワインを飲みなさい」というのも、ただワインを飲めばいいということではなく、ワインを飲むことで人とのつきあいをよりよくし、それが幸せにつながっていくのだということを伝えたいのだと思います。
面白そう。
今度時間ができたら読んでみたい。
ワインのイベントに参加するのは久しぶりだったが、ワイン選びのヒントになるお話をたくさん伺うことができてよかった。
ベルメゾンのFOOVERコーナーでは、今回試飲したワイン以外にもいろいろなワインのセットが販売されており、また調味料セットはじめ、他ではなかなか購入できないものが手に入る。
興味ある人はぜひ覗いてみてほしい。
そして東京でも「グルメスタジオ・フーバー」が近いうちに展開されるようなので、それも楽しみに待ちたい。
【FOOVER厳選】イタリアンレストランで採用されている赤白ワイン3本セット