いつか訪れたい世界遺産
やりたいこと一杯で、時間が足りないでしょ・・・と聞かれると、「まあ、ええ・・・」と適当に答えてみるが、ぶっちゃけると、特に何かやりたいこととかってなかったりする。昔からそう。別に入りたい大学もなければ、なりたい職業も、就職したい会社もなかった。まあ臆病者なんで、あえて希望を持たないようにしてるだけかもしれないんだけどね。目標を探すこと自体が、いつも自分の目標だった。
えっと・・・何が書きたいのかと言うと、人生には夢も希望もない・・・ということではなく、そんな自分がたったひとつ、10代通じて抱きつづけていた目標は、中東へ行くというものだった。
アラブ、中東、イスラム圏。
学校の図書室で、写真集などを見ながら、中学の頃にはなんとなく決めていた。決めていたというか、わかっていた。高校だったと思うが、美術の時間にレコードジャケットを作ると言う課題があった時には、パルミラの遺跡写真をひっぱりだしてきて、それを描いた。将来の自分がこの風景の中に立つ。いったいどんな感じなんだろう?旅行前のようなワクワク感があった。シルクロードなどの高価な写真集がある高校の図書室は、自分にとって特別な場所で、暇を見つけては(まあ・・・暇な授業という意味なんだけど)、図書室でそれらを見て過ごしていた。
「どうして、一年もエジプトに行こうと思ったんですか?」
「えっと・・・歴史とかに興味あったんです、昔から」
とりあえずこう答えている。確かに歴史は、特に中東エリアの古代〜イスラム時代〜近代史は興味あるけど、本格的に高校で世界史を勉強する以前にアラブ地域には関心があったんで、自分でも理由はよくわからない。
けっきょく、自分の興味の源が何なのかよくわからないまま、湾岸戦争が集結して数ヵ月後の1991年初夏、大学を休学し、エジプトのカイロ空港に降り立った。ハワイにも行ったことがない自分にとって、それが初めての海外だった。一年の生活に何が必要なのかわからず、先輩に借りたトランクの中は、実はスカスカだった。
うーん、単に世界遺産ということでエジプトのピラミッドのことを書こうと思っただけなのに、なんかすごい長い話になってきそうだ・・・。ピラミッドの話をしよう。
「ピラミッドですか?何度も行きましたよ。登ったこともあります」
ピラミッドは何度も行った。
現地で、日本人ツアー客向けのガイドをしていたためだ。
ちょっと変わった経験もしている。
21歳の秋、若気のいたりで無謀だった自分は、日本人がたくさん泊まっているドミトリー(ベッド1つで200円とかいう安宿)で知り合った日本人の男の子3人とプランをたて、深夜にタクシーでピラミッドエリアに侵入し、「停まらないと撃つぞ」という英語の制止を振り切って、真夜中のピラミッド登頂を果たした。
いちおう、事前情報収集はしているので、撃たれない安心感はあったものの、足場が恐ろしく悪く、大きな岩を勢いをつけてジャンプしながら登るたび、後ろにぐらっと体が傾き、落ちそうになった。傾斜51度。結構な急斜面だった。
うーん、この話も長いなあ・・・。
端折って、別ブログの記事にリンクをはることにする。
そうそう、世界遺産。
(なんか酔っ払いブログみたいになってきたぞ・・・)
実はちょい前に「世界遺産」の文庫本シリーズを見つけて(フルカラーで写真いっぱいで、すごくいい!)読み始めているんだけど、ものすごいたくさんあるのを知ってびっくり。
実はあそこも世界遺産だったのか・・・なんて場所もある。
ということで、「ハイビジョンハンディカムわくわく体験プロジェクト2005」ではこんな企画を実施中。
昔書いた記事でもいいので、ぜひぜひトラックバックしてみてください。
コメントも大歓迎です。
ちなみに「昔エジプトに住んでた頃」も、落ち着いたらまた更新再開したいと思っているので、よろしく♪
わ〜!ちんたらこの記事を書いていたら、
doorさんがトラックバックしてくれている!!!
ありがとうございます!すっごく嬉しいです。こんなご無沙汰状態の自分を覚えてくださっていて、ありがとうございます!