WADA-blog(わだぶろぐ)
ニッチテーマでサイトを企画・制作し広告収入で暮らすミニサイト作り職人だった(←引退しました)自由人わだのブログ。製品レビューに小型バイク、セルフリノベ、家庭菜園、IoTまで好奇心のおもむくまま。

鴫原先生の新刊「認知症はけっこう良くなる」は40代以上のすべての人に読んでほしい

東洋経済の認知症特集をきっかけに知り合った医師の鴫原(しぎはら)先生が新刊を出されました。タイトルは・・・

「認知症はけっこう良くなる」

です。

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一瞬「『けっこう』って???」と思った方がいるかもしれません。
最近は極端なくらいに言い切って瞬間注目を集める過激タイトルが蔓延しているので、「けっこう良くなる」に何やらちょっとぬるい印象を受けてしまう人もいるでしょう。

でも実は......読むとわかるのですが、この「けっこう良くなる」部分が非常に重要ですし、おそらく鴫原先生の思いも詰まっているところなんだと思います。

大変ありがたいことに一冊献本いただき、おそらく誰よりも早く読了したのですが、本当に素晴らしい本でした!

「最近、親が認知症になったかも?」と心配な方はもちろん、まだ全くそんな予兆がないという方にも、ぜひ手に取っていただきたいと強く思います。

とっても読みやすいですし、わかりやすく、さくさくっと読めます。私自身は、親の認知症サポートをしていた時、認知症の本を読むことにもハードルを感じていたのですが、これは気が重たくなるような内容ではなく、むしろ軽くなります。

■「認知症=不治の病」という勘違い

ところで「認知症」についてどんなイメージを持っていますか?

「認知症は年を取ると多くの人がなる"病気"で、一度そうなったら治らない。どんどん悪化していくしかない」

......そんなイメージを抱いている方が多いはずです。実を言うと、私自身も以前はそう思い込んでいました。

だからこそ、親の認知症がわかると落ち込み、「自分も将来そうなるのではないか」と過度に不安になってしまう。私自身、初期認知症だった母がサポートしながら、悩み苦しむ姿を目の当たりにしてきました。できないことがどんどん増え、自分の頭の中の記憶すら信じられなくなる。これってきっと本当に辛いことですよね。「情けない、生きていたくない」と号泣されたこともありました。

そして母の症状悪化とともに、「自分も認知症になるのだろうか......」と将来の自分も重ね、ただただ憂鬱になっていました。

しかし、この本を読むとその認識が大きく覆ります。

認知症に関しては、メディアや他の人との会話などでいろいろ情報も入ってきますが、結構思い込みで間違った知識のこともたくさんあることに気付かされます。

実は、認知症は「病気」ではなく「症状」。生活習慣を改善することで、その症状を軽くすることもできるのです。脳にアルツハイマー病の病理変化があっても、認知症を発症しない人もいるとのこと。

「発症を遅らせる」「症状を良くする」ための具体的なカギとなるのは何か。

本書を読むことでそれが理解でき、また具体的な生活改善アクションを実行に移すことで、漠然とした不安・憂鬱感から抜け出すこともきっとできます。

■私自身の生活を変えた、鴫原先生の「説得力」

私自身、以前セミナーで鴫原先生のお話を直接伺ったり、この本のベースとなった小冊子を読んだりしたことで、それまでの認知症との向き合い方が180度変わりました。

鴫原先生の何がすごいかというと、「一般人が理解しやすいよう、わかりやすい例えも多用してのトーク」「人を行動に駆り立てる圧倒的な説得力」だと思います。話の展開が本当に上手で、決して読者を追い詰めることなく、無理なく積極的・前向きに取り組める目標を設定してくれます。

実際私も、先生のお話や文章に背中を押され、「認知症になる可能性をちょっとでも下げるべく、生活改善に取り組もう!」と具体的なアクションを起こすようになりました。

そのひとつはお酒との付き合い方です。自宅での飲酒は一切やめ、お酒を飲むのは外での飲み会のみとし、月2回程度まで減らしました。量にするとおそらく10分の1以下です。

食事の改善も図りました。以前は健康診断などで血糖値を指摘されても「まあ、年齢だから仕方ない」と流しがちでしたが、鴫原先生の「血管の健康維持が大事」という話を聞いて、食生活も変えました。日々の運動も、それまでは何度始めてもいつの間にか終わってしまっていたのですが、今はしっかり続けられています。

■親子で読んで一緒に認知症対策

「認知症になったらどうしよう」

一定年齢になると、多くの方が抱く共通の不安かと思いますが、おそらくそれは「防ぎようがないもの」と思い込んでしまっているからでしょう。

そうではなく、自分の将来を明るいものにできると思えば生活改善のモチベーションもあがりますし、認知症だけでなく他の様々な病気(脳血管疾患など)のリスクも減らせます。

繰り返しになりますが、この本は「親が認知症になった人」のためだけの本ではありません。

親の認知機能ダウンに直面して不安を抱えている方はもちろん、自分自身の将来の認知症リスクを下げたいと願う40代以上のすべての方にとって、希望と実践的な知識を与えてくれる一冊だと思います。

文字も大きく読みやすい本なので、ご両親が高齢で元気という方は、一緒に読んでともに生活改善を進めていくのもいいと思います。

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