千葉県香取市のご当地オリジナルナンバープレート「伊能忠敬」に交換
全国でじわじわと広がっている「ご当地オリジナルナンバープレート」をご存じだろうか。原付のナンバープレートは市区町村役場が交付をする。そのプレートが今、ちょっと面白いことになっている。
まだごく一部の市区町村だが、観光名所や特産物、ゆるキャラなどを配したオリジナルデザインの「ご当地プレート」が登場しているのだ。
●全国ご当地ナンバープレート(行政書士ふじた国際法務事務所)
たまたま駅前駐輪場で、地元・千葉県香取市にもご当地プレートがあることを知った。
●香取市オリジナルナンバーが決定しました(香取市公式サイト)
「これは変えるしかないっしょ!」
ご当地プレートは、枚数限定配布のところも多い。
電話をしてみると「まだありますよ、是非!」とのことなので、さっそく印鑑と現在のナンバープレート交付の書類を持って市役所に行った。
ちなみに上の写真はプレーンなもの。
まずは現在のナンバープレートの返納が必要なので、市役所の駐輪場で取り外す。
自分のバイクなんだけど、駐輪場でバイク背後にしゃがみ込みドライバ握って作業していると、何か悪いことをしている気分になり周囲を警戒してしまう(余計怪しい)。
簡単に外れた。
ナンバープレートのないバイクというのも何だか落ち着かないものだ。どうか通報されませんように・・・。
担当は税務課だ。
窓口には見本も置いてあった。
ひとつ説明が必要だろう。
最初に「観光名所や特産物、ゆるキャラなどを配した」と紹介したが、このプレートはそのどれにも当てはまらない。
この青いシルエットは、郷土の偉人「伊能忠敬」だ。
江戸時代の人で、千葉の外房に生まれ、下総国香取郡佐原村の商家に婿入りする。後世に名を残す活躍は隠居した50歳以降だ。江戸に行き弟子入りして天体観測や測量の勉強を開始し、遂には北海道から九州まで日本をくまなく歩き、非常に精度の高い地図を作り上げる。
元祖「中高年の星」とも言われる人物だ。
自分も40歳過ぎで中国語の勉強を始めたり、バイク免許を取ったので少しわかる。
「記憶力も運動神経も体力もガタ落ちして結構しんどい」
50代なんてさらに厳しいだろう。
若いころからずっと学問を志していたのだというが、その意志の強さを心から尊敬する。
測量は3754日にもおよび、歩いた距離はおよそ3万5千キロメートルというからすごい(地球の外周が4万キロ)。
話を戻そう。
ナンバープレート交換の手続きは簡単。
廃車申請書を出して現行のナンバープレートを返納し、次に交付申請書を書いて新しいナンバープレートをもらう。
費用も一切かからず15分ほどの手続きで完了した。
新しいナンバープレート。
これはいいなあ♪
知らない人が見たら、トイレのすっぽんを持った侍だが、もちろん手にしているのは立派な測量道具だ。
さっそく取り付け。
(ナンバープレート付けないとバイク乗って帰れないので)
ちなみに裏はこんな感じ。
完了!
海岸線に沿って日本をぐるり歩いてまわった伊能忠敬。
それにあやかって、私も日本の海沿いの道をこのクロスカブでぐるり走りたい。
既に青森から千葉までの東北太平洋岸1200キロ超は走った。
●<125cc未満小型バイクでツーリング>東北沿岸ツーリング記録
次は房総半島そして東京湾、伊豆半島、東海だ。
そして紀伊半島を経て大阪、そこから四国一周、瀬戸内海から九州一周までを年内に実現したいなあ。
最終目標は日本の海岸線ぐるり一周!
原付二種ビギナーのプチ野望に火をつけてくれた、そんな伊能忠敬ご当地オリジナルナンバープレートでした。