知床羅臼体験&知床岬クリーン作戦(10)大自然の湯に浸かる!羅臼の野天温泉3連発

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知床半島で「秘湯」というと、知床五胡の先にあるカムイワッカの湯の滝を思い浮かべる人が多いかもしれない。知床硫黄山から湧き出す湯が川を流れ、滝壺がさながら温泉のようになっている。だが残念ながら現在は落石の危険性があり、一番手前の一の滝までしか入ることができない。

でも秘湯はカムイワッカだけではない。
羅臼側には3つの、大自然に囲まれた温泉好きをうならせる温泉がある。まずひとつは「熊の湯」。羅臼市街地から知床峠に向かう国道334号線(知床横断道路)の途中にあり、向かいには国営キャンプ場もある。

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羅臼川沿いに車を停め、橋を渡って対岸に。

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下流にももくもくと湯煙が立ち上っている場所がある。
羅臼温泉源泉で、ポンプで温泉を汲み上げている施設があるとのこと。

その近くで、川の水が混じり適温になった場所を探し入浴した人のブログ記事も発見!
野天温泉いいな~!

●toyotaboxyのblog : 羅臼温泉源泉下の野湯

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橋を渡り、さらに斜めにかけられた木の通路を奥に下ってゆくと・・・

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そこが熊の湯。
昨年、北海道一周ツーリングの途中でも立ち寄った。

この時は女湯しか体験していないのだが、今回は同行の男性陣が何人もおり、他のお客さん1人だけということなので、その方の許可をいただいて写真を撮らせてもらった。

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男性風呂はなんと完全なる露天風呂!!!
丸い湯船の奥の木々の向こうは渓流・羅臼川で、そのさらに奥が国道だ。

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冬は国道から風呂が丸見え状態で、この季節でも裸姿が見える。
(写真に写っているのはツアー同行者で写真利用許可をもらっています)

女湯には、地元の人らしき女性が2人入っていた。
湯の温度が悲鳴上がるほど熱いという評判だったが、自分が入った時はそれほどではなく(熱いことは熱い)。

地元の方がボランティアで清掃・管理をしてくれているところで、漁業関係者はじめ地元の人達に愛されている温泉。漁師さんなどは熱い湯に入るのが好きだそうで、観光客が水で薄めすぎてしまうのは基本的にNG。なので熱いのは苦手という場合には、漁師さんたちがまだ来ていない朝方早い時間に入るのがポイントとも。

熊の湯に入った後は、身体がしばらくほてっている。
前回はその後バイクで羅臼側の海岸沿いを走り続けたのだが、湯上りで身体冷やしてしまうこともなくいつまでも暖かかった。

今回もぽかぽか。
そのまま次に向かったのが・・・

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相泊温泉だ。
ここも昨年の夏訪れている。

その時の写真がこれだ。

●<11日目>知床半島・ウトロ→羅臼~カムイワッカの滝に真っ白な知床峠、海辺に湧く温泉

ブルーシートとベニヤ板で小屋がかけられ、ちゃんと脱衣棚まで作られていた。
ところが今回行ってみてびっくり。

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え?ここ???

実は冬の間は雪に埋もれて入れなくなるため、小屋も取り払われるんだとか。
そして土や石で湯船も埋もれてしまうのだが、春になると中に溜った土砂をショベルカーでかきだし、入浴できる状態にし、6月下旬あたりから湯小屋がかけられるとのこと。

この時期は大きな湯船がひとつあるだけ。
男性と女性の湯船、実はつながっていて一個だったのかあ。

流石に女性の自分がここですっぽんぽんになって入浴するのははばかられるので・・・

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男性陣が服を脱いで湯船に浸かるまでの間、漂着昆布拾いなど(もちろん持ち帰ってはいません)。このままかぶりついても美味しそう。

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と、振り返ると全員湯船に浸かっていた。
いいなあ、男子。なによそのワクワク顔。

ちゃんと写真前提に頭の上に白タオルを乗せてくれている律義さがなんとも。

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吹きっ晒しの場所で、外気温は5度前後。
にも拘わらず、湯温は低くなく、ちょうどいい熱さだ。

指さす先に何があるのかというと国後島。
この日は雲がかなり厚く立ち込めていたが、それでも高い山までしっかりと見ることができた。

国後島にも源泉はあるのだろうか。
そしてロシア人も温泉に入っていたりするのだろうか。

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幸せ顔の温泉男子。

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続いて向かったのは、相泊温泉より羅臼市街地よりにある「瀬石温泉」。
看板によると、1899年には発見されており、満潮時には海中に埋没してしまう秘湯。「北の国から2002遺言」でも登場しているそうだ。

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ここも無料で入れる。
すぐ隣接する場所に家がある漁師の方が清掃や管理をやってくれているので、必ずその人に声をかけてから入り、できれば帰りにお土産の羅臼昆布など買って帰るようにとガイドブックなどに書かれていたが、この時はそのおうちのゲートも閉まっていて、看板も外されていた。

シーズンオフだからかな。

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早速入っているのは、温泉を得意とする旅ライターのI氏。

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この時はお湯が少なく腰までしか浸かれなかったそうで、笑顔がちょっと寒そうだ。
それでも「ぜひ海に向かって仁王立ちしてください!」と遠方から大声でリクエストを飛ばすと・・・

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タオルも巻かずに岩の上に立ってくれた。
なんたるサービス精神!!!

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瀬石温泉。
そして根室海峡。
水平線に浮かび上がるのは国後島のシルエット。

いやー、絵になる!!!

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瀬石温泉と黄色い花。

その後、他の男性陣も次々服を脱いで入浴。
ちなみに5月末ですが、めちゃ寒で風も強い羅臼です・・・

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秘湯もいいけど、宿でゆっくり温泉に浸かりたい!というなら、今回私たちが5泊した「羅臼の宿まるみ」は、独自源泉を持つかけ流しの温泉宿だ。

●知床羅臼の宿 まるみ 公式ホームページ

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二階フロアが男女別の大浴場となっている。

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手前には冷水風呂も。

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そしてガラス扉を開けるとそこにも湯船。
この時はかなり寒かったので閉めたまま入ったが、窓を開ければ目の前に広がるのは海。すぐ近くでカモメの甲高い声が響き渡り、漁船が横切ってゆくのを間近で見ることができる。

海に山、そして温泉まで楽しめる羅臼。
長期滞在しても厭きない場所だ。

[旅]知床羅臼2016年5月

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