ウイルス感染防止には「歯磨き」も効果あり~フィリップス「ソニッケアーダイヤモンドクリーン9000」新発売
先月5月25日、フィリップスから新しい音波式の電動歯ブラシ「ソニッケアーダイヤモンドクリーン9000」が発売された。それに先立ち5月20日にオンラインで新製品発表会が開催され、レビュー用製品もご提供いただいたので、ご紹介したい。
ちなみに私はもともと電動歯ブラシを使っており、2017年からはフィリップスのエントリーモデルの電動歯ブラシ「ソニッケアー イージークリーン(HX6521/01)」を愛用している。
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ウイルス感染防止に歯磨きが効果的な理由
プレス向け新製品発表会は、緊急事態宣言が解除される前だったためオンラインで行われた。
ゲストスピーカーとして遠隔登壇したのは東京国際クリニック歯科院長の清水智幸先生。
全世界をパニックへと追い込んだ新型コロナウイルス感染拡大により「衛生」「健康」に対する意識が高まっているが、その中でも「口」は外界と体の内部をつなぐ入り口であり、口腔衛生は非常に大切だという。
そして「ウイルス感染」という観点からも歯磨きが重要な理由はこれだ。
ウイルスの周りはたんぱく質の膜で覆われていて、活性化するにはタンパク質を溶かす酵素(プロテアーゼ)が必要。この酵素がなければ悪さができない。
新型コロナウイルスに限らず、ウイルスが口から入り感染する過程では、ウイルスのタンパク質の外膜が、ヒト細胞由来のプロテアーゼ(タンパク質分解酵素)によって分解され、粘膜につき細胞に侵入することが必要となる。
口腔内が不潔な状態になっていると、このプロテアーゼの量が増え、ウイルス感染が起きやすくなるのだという。
これに関しては「ウイルス プロテアーゼ 歯磨き」などで検索すると、歯科医中心にいろいろな情報が発信されており、理解もしやすいと思う。
実は口の中にはたくさんの最近が存在する。
歯だけでなく、舌・喉の粘膜にもこれだけの細菌が。
口の衛生状況によって、虫歯だけでなく内臓など他の病気が引き起こされることもある。
「磨いているのと磨けているのは違う」
という言葉が響いた。
ただ磨いているだけでなく、しっかりと細菌を除去するように磨けているかどうか、そこが肝心だ。
手磨きと電動歯ブラシの差は大きい
電動歯ブラシ利用者の比率が高い欧州と異なり、日本ではまだ電動ではない昔ながらの歯ブラシを使い続けている人が多いという。
手動と電動の差は、使ってみればその差は歴然だが非常に大きい。
歯垢除去力では最大10倍。
毎日珈琲を飲む習慣があり、歯の黄ばみが気になっていた自分も、数年前にフィリップスの電動歯ブラシを使うようになり短期間で大幅改善された。朝の洗顔時、鏡に映った自分の歯の黄色さにげんなりすることは一切なくなった。
家の掃除には「掃除機」を使っている人が大半だが、いまだ手磨きの歯ブラシを使っているというのは「ほうきとちりとりで家の中の掃除をする」ことに等しいとのこと。確かに・・・。
「電動歯ブラシだと、こすりすぎて歯ぐきを傷めてしまうのでは」という懸念を抱き移行できない人もいるが、それは誤解。むしろ軽く歯に当てるだけでしっかりと歯垢除去もできる電動歯ブラシのほうが、軽いブラシ圧で歯磨きができ、歯にも歯ぐきにもやさしい。
これも実際に使ってみて初めて体感できることだ。
電動歯ブラシのほうがむしろやさしい「マッサージ」感覚。たまにホテルで歯ブラシをごしごし使うと歯ぐきに負担がかかっているなと感じる。
一度電動歯ブラシを使うと元に戻れなくなるのは「楽ちん」「早い」「しっかり磨ける」だけでなく、「歯と歯ぐきにやさしい」という実感が得られることも大きい。
スマホ連携で歯磨きも「見える化」
今回新たに発売された「ダイヤモンドクリーン」シリーズは、フィリップスの電動歯ブラシの中でもハイエンドの製品。複数のブラッシングモードや強さ設定などの機能が搭載され、さらにスマホアプリと連携させ、歯磨きの「見える化」を実現してくれる。
Bluetoothで接続すると、磨いた回数や時間、ブラッシング強さなどを記録し、グラフにしてくれる。
効果的なブラッシングには定期的なブラシ交換も大切だが、「前回いつ変えたんだっけ?」「まだ大丈夫なんだろうか」ということがわからなくなり、悩むことも多い。ブラシ毛の色でもわかるようになっているが、この「ソニックケアーダイヤモンドクリーン9000」では、ブラシヘッドの使用状況・ブラシ圧も記録して、より正確に交換タイミングを教えてくれる。
あとで写真を追加する予定だが、歯磨き途中にスマホアプリを開くと、ブラッシング状況をリアルタイムに確認できる。今磨いている個所と残り時間が表示され、さらに強く押し付けすぎるとその警告もでる。電動歯ブラシ使い始めの初心者には、最適な磨き方がわかっていいし、20秒ごとに切り替わる画面を見ていると2分間もあっという間だ。
4つのモードと3段階の強さ設定
私がこれまで利用していた「ソニッケアー イージークリーン(HX6521/01)」にはなかった機能が、4つのモードと3段階の強さ設定だ。
前面に2つのボタンがあり、上が電源ボタン、下がモード・強さボタン。
待機状態(振動していない状態)で押すとモード変更となり、ブラッシング状態(振動している状態)で押すと強さが変化する。
モードはこのように、本体の内側にスタイリッシュに浮かび上がる。
- クリーンモード・・・歯垢をしっかり落とす、通常のブラッシングモード
- ホワイト+モード・・・歯の表面のステイン(着色汚れ)を落とす動作(2分間)の後に、歯を磨き上げ光沢を与えます(40秒間)
- ガムヘルスモード・・・歯垢をしっかり落とす通常の歯磨き(2分間)の後に、歯と歯ぐきの境目にやさしい刺激を与えます(1分20秒間)
- ディープクリーンプラスモード・・・歯ぐきに心地よい刺激を与えながら歯垢を落とします
通常のクリーンモードは2分間だが、他のモードに変更することでさらに別の効果が期待できる歯磨きが追加される。
ソニッケアでは、磨くエリアを変えるための合図(ビープ音とブラシ振動の一時停止)があるのだが、モードを変えることでトータルの時間も変わり、途中のビープ音の回数も変わる。基本的には20秒ごとに移動してゆく方式のようだ。
製品に最初から同梱されているブラシヘッドはこの「C3」。
他に3種類のブラシヘッドがあり、目的に応じて買い足すことができる。
ブラッシングモードはどのヘッドでも設定可能だが、取扱説明書に書いてある「お勧めのブラシヘッド」を使ったほうがより効果的とのこと。
手軽に試せるハイエンド製品
そんな高機能な製品シリーズ「ダイヤモンドクリーン」なのだが、
今回発売された「ソニックケアーダイヤモンドクリーン9000」は、その中でも比較的リーズナブルな価格で買える製品になっている。
「ソニッケアー ダイヤモンドクリーン スマート(HX9964/55)」が3万円台なのに対し2万円台。
個人的に歯ブラシで1万円以上というのは正直躊躇する金額ではあるが、1万円以下で買えるエントリーモデル「「ソニッケアー イージークリーン」でも、使い始めて割とすぐ歯の黄ばみがなくなり、鏡を見るのが憂鬱ではなくなったことを考えれば、決して高くはないのかもしれない。歯科医でホワイトニングを受ければ費用も結構かかる。
今回の「ソニッケアー ダイヤモンドクリーン スマート(HX9964/55)」はまだ使い始めて数日だが、イージークリーン以上にしっかり磨けている感覚があり、口の中がとても気持ちいい。気付くと舌先を何度も歯の内側にあてキュッキュッという感触を確認している。ホワイトニング効果にも期待できそうだ。
充電も簡単~充電器兼ねた携帯用ケースも
ちなみにこれが充電器。
丸くて真ん中がすり鉢状。
以前のものは突起部分に差し込む方式だったのだが・・・
なぜこんなに安定感がないのだろう。
・・・と思ったら、大きな勘違いだった。
同梱されていた、厚手でずっしりしたガラスのコップ。
コップ底の裏側がやはりこんな形状になっていて・・・
充電器とぴたり合体するようになっていたのだ。
コップの中に歯ブラシを入れれば充電開始。
普段は歯磨きの際に口をすすぐためのコップとして利用し、充電する時だけ底に充電器をセットすればいいという仕組みだ。
2分間のブラッシングを1日2回行うと、約2週間はもつということなので、充電タイミングは月2回程度。
もうひとつ、こんな携帯用のトラベルケースがついてきた。
これも無駄に大きいなあと思っていたら・・・
底部分が外れるようになっていて、中には充電のためのUSBケーブルが。
旅先や出張先では、この状態で充電が可能。
職場でもランチ後にちゃんと歯磨きをしている人も多いというが、これを持ち運び用に使えばうっかり充電切れした時にも便利かもしれない。
色は2色~ホワイトと桜色~
色はホワイトとピンクの2色で、ピンクは日本の桜をイメージした淡い色となっている。
今回初めてオンラインでの新製品発表会に参加させてもらったが、わざわざ会場に足を運ばなくてもよく、かつ集中して話を聞くことができ非常によかった。ウイルス感染防止に歯磨きが重要ということも、お恥ずかしながら全く知らなかったので、口腔ケア意識は急激に高まった。
今回の新型コロナウイルス感染拡大防止のSTAY HOME期間中、食生活や睡眠時間などいろいろ改善を図ってきたが、新製品「ソニッケアーダイヤモンドクリーン9000」でのブラッシング状況をスマホで定期確認しながら、「歯磨き習慣」も進化させたいと思う。