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第五回ミニサイト作りワークショップを開催しました

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久々、Facebookで募集を行い「第五回ミニサイト作りワークショップ」を開催した。期間は約一か月半。新しく作りたいミニサイトの企画発表や進捗報告などをオンライン上で行いながら、メンバー間で情報&アイディアを交換し、それぞれが自分のミニサイトを作り込んでいくというもの。参加者は知人中心に過去最多の40名程となった。

●開催概要はこちら(PDF)

「小粒だけどキラリ」「地味だけど誰かにちょっと喜んでもらえる」そんなテーマを探して「ミニサイト」を作ろう!という実践ワークショップです。「いつか作りたい」という思いを「今作る!」という意気込みそして行動力に結びつけるには、自らの宣言や仲間との連携が大切。事前準備から制作物発表までの一連の作業により、ミニサイト作りの醍醐味を実感するとともに、効率的なワークフローやサイト制作~運営に必要なスキルをもう一度一緒に、確認・習得していきましょう。

「こんなミニサイト作ってみたいなあ」

という構想を抱えたまま、なかなか着手できずにいる人は多い。
あるいは意を決して作り始めても、なかなかまとまった時間がとれず、仕事や日々の他の優先タスクに押し出され、気付いたら数週間もの間停滞なんてことも。

  1. テーマをしっかり絞り込む
  2. 全体の構成を最初にある程度固める
  3. スケジュールを立て計画的に作業を進める

これらに加え、モチベーション維持も非常に大事だ。

しかし自分ひとりだけの孤独な作業だとついだれてしまう。テーマや全体構成が曖昧なまま作り始め、スケジュールもなしに作業を進めた結果、余計なところに時間を食ってしまったり、次第に当初の制作意欲すらそがれてしまったりすることもある。

過去いくつものミニサイトを作ってきた自分だってそうだ。
今回もどうしても作りたいテーマ案がありつつ、腰重たくなかなか着手できずにいた。

そんな時、「ミニサイトを作りたい」という「め~んずスタジオ」運営の明日香さんと話をする機会があり、ワークショップの開催を決めた(その時のトイレへの決意表明落書きがこれ)。

「でもサイト作りなんて自分ひとりで進めるもの。仲間とつるんでメリットあるの?」

と思う方もいるかもしれない。
ミニサイト作り仲間とコミュニケーションしながら作業を進めていくメリット、私はこう考えている。


発表することで作りたいミニサイトテーマが明確になる

「こんなサイトを作りたいと思っている!」という構想を文章でまとめ他メンバーに向け発表することで、胸の中に漠然と抱いていたテーマ案がくっきりと見えてくる。どんな内容なのか、誰をターゲットにするのか、どのようなニーズを満たすのか、なぜ自分がそれを作るのか、作りたいのか。見えてくるだけでなく整理される。

さらに他の人たちに向けて「作ります!」と宣言することで、エンジンもかかる。
ワークショップ参加最大のメリットはおそらくここだと思う。

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他メンバーから寄せられるアイディア・意見

ミニサイト作りワークショップでは、そうして発表したテーマに対し、他の人から感想や質問が寄せられる。また毎週土曜日の夜22時から有志メンバーでチャットを行うのだが(チャットナイト)、最初の2回は「テーマ発表」だ。ひとりの持ち時間は5~7分ほど(毎回の参加人数により変えている)。まず発表を行い、その後他メンバーに聞いてみたいことを投げる。ここでも有益な情報が多数集まる。

例えば自分の発表の場合だとこんな感じ。

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テーマに対して、他のメンバーから寄せられるアイディアの中には目ウロコなものも。今回も観光パスや無料巡回バスなどの情報をもらい、それも実際のサイトコンテンツにした。

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「子供をもつ親の目線」
「地方に住んでいる人ならではの事情」
「PC知識が少ない人にとっては」

などなど、属性や環境が異なれば視点も変わる。自分とは違う視点を持つ人たちから寄せられるアイディアや意見は、ミニサイトを作っていく上で非常に貴重なものだ。WordPress初心者からの質問に対し「こんなプラグイン使ったらどうかな」といった先輩アドバイスも集まる。


進捗させなくては!というプレッシャー

毎週土曜日は進捗報告の日となっており、この一週間でどこまで作業終わったか、来週何を行う予定なのか、それぞれ自分のテーマ発表スレッドに書き込むことになっている。もちろん平日は仕事の人が大半なので、そうそう進捗しない。しかしやはり報告するからにはちょっとでも・・・ということで、「カテゴリをどうするか考えた」「記事タイトルを一部書き出してみた」「ドメインを取得した」など隙間時間使って何かちょっとした作業をする人も現れる。

例えば通勤途中の電車内でもできる作業はある。
リンク集を作るためテーマと関連あるサイトをスマホで探し、ブックマークしていく作業もあるだろう。サイト名やカテゴリ名を頭の中でいろいろ考えてみることだって大事だ。Facebookのタイムライン眺めてなんとなく過ごしている時間を有意義に使うためにも、一定の進捗プレッシャーはあったほうがいい。

もちろん人によっては「記事をXX本作成。これで一定の目途がついた!」など意気揚々とした報告も。順調に進んでいる人の報告は、他の人にとって軽いプレッシャーにもなる。

作業計画を立て、短めのスパンで進捗報告をし小さな達成感を積み重ねていく。必要であれば途中で作業計画を見直し、なるべく短期決戦で情熱が冷めないうちに一気に作り込むこと。これもミニサイト作りを成功させる重要なポイントだと思う。


制作途中で"ユーザ反応"を確認

毎週土曜日のチャットナイトやスレッドで、レイアウトや使い勝手についての率直な感想を求めてくる人も多い。文字の大きさはこのくらいでいいか、トップページから探したい情報にすぐ行きつけたか、などなど。

作り手の目は、あくまで全体構成もコンセプトも熟知した作り手の目でしかなく、初めて訪れた第三者の戸惑いはなかなか理解できない。使う人の癖によって生じる不便さなどもある。

そんな点で、制作途中段階で自分以外の人に見てもらって率直な感想をもらい、改善を加えていけるのは大事だ。というのも、実際にサイトオープンした後に訪れたユーザからそうした声が寄せられることはまずないし、あるいは知人・友人であっても、完成したサイトに対し「こうしたほうがよくね?」などアドバイスできるのは相当自信がある人だ。大抵は遠慮する。ところが制作途中段階であり、かつ同じミニサイト作り仲間であれば、そうした感想・アドバイスが非常に有益だということを自身もよく知っているので、気になったことはばしばし指摘してくれる。


他メンバーのミニサイト企画や作業方法から学ぶことは多い

他の人のミニサイト作りの中にも自分を成長させるヒントが大量に落ちている。どうネタを集めているのか、どんな点にこだわり、逆にどこはこだわりを捨てて進めているのか。進捗管理をどうやっているのか、集客のためどんな工夫をしているのか・・・などなど。チャットナイトなどで他の人のミニサイトに対して寄せられる意見・アドバイスの中には、即、自分のサイトに応用できるものもたくさん混じっている。

ミニサイト作りのいいところは、比較的短期決戦の作業なので、今回のサイト作りで学んだこと・得たスキルを次のミニサイト作りで活かせることだ。そうして着実にステップアップしてゆく。ワークショップでは、自分の経験値だけでなく他メンバーの経験をもシェアし、互いに自分にはないものを吸収しあうことが可能。これは初心者・ベテラン関係なく、吸収意欲の強い人ほどこうした場に参加するメリットは大きいと思う。


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作りたいサイトがあるけどなかなか一人だとスタートが切れないという人がもしいたら、同じような仲間を数人見つけ、ゴールを定め、定期的にオンライン上で進捗報告するなどして一緒に取り組んでみるというのはどうだろうか。きっといいプレッシャー&刺激になり、作業効率もあがると思う。

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