日本最大の歓楽街、新宿・歌舞伎町の真ん中に新しいランドマークが誕生したことをご存知だろうか。
通称「コマ劇」と呼ばれていた新宿コマ劇場の跡地に、地上31階建ての「新宿東宝ビル」が2015年4月17日にグランドオープンした。その一週間後、9階から31階までを占める「ホテルグレイスリー新宿」も開業。
「記念すべき初日に泊まりたい!」
ということで開業初日の4月24日にシングルルームを予約し行ってきた。ちなみに翌4月25日は私の誕生日だ。聞かれる前に言っておくと45歳になった。四捨五入したら・・・って別にしなくていいよね。
真新しいホテル。
フロントにつながる通路は胡蝶蘭回廊と化している。こういうのって何か並べ順のルール的なものあるのかしらん。まあ別に知ったところで使い道ない知識だけど。
広々としたフロント。
早くも台湾・中国からの団体客も来ていて、なかなか賑やか。もちろん皆今日が開業初日と知っているのだろう。ホテルをぐるぐる見回し興奮気味だ。
一角にはゴジラ記念品販売コーナーも。
そう、このスタイリッシュなホテルの目玉は「ゴジラ」なのだ。
2015年4月24日歌舞伎町・コマ劇跡地に地上30階「ホテルグレイスリー新宿」開業!ゴジラビューのお部屋も!?
窓からゴジラが見える一日2室限定の「ゴジラビュールーム」は一泊税込15,000円だが、さすがに開業初日は埋まっており予約できなかった。そして一日1室限定の「ゴジラルーム」は、ツイン素泊まりで平日39,800円/土祝前日49,800円と高額だが、週末はかなり先まで満室状態。
ダメ元でフロント女性スタッフに聞いてみた。
「ゴジラビュー以外で、どこか館内からゴジラ見えるところないですかねえ」
「申し訳ありません、あいにく館内から見えるところは他にはなく・・・」
「そうですよね、やっぱり地上から見るだけですね」
「あるいはそちらのテラスに出ていただければ・・・」
えっ?テラス?
フロントは8階にある。
そしてスタッフが指差す方向を見ると、大きな全面ガラス越しに夜景が見えた。
あれ?もしやあの向こうに見えるのは・・・?
近づくと男性スタッフが扉の前でガード。
「お客様、こちらにご宿泊でしょうか?」
「はい」
「どうぞ」
出て行くとそこに・・・
わお!目の前にゴジラ!!!
ライトアップされかなりの迫力ものだ。
直前まで歩いていた新歓コンパで賑わう歌舞伎町のカオスな通りが伸びている。
目を凝らすとこちらに向けてスマホを構えている人達もたくさん。
ビルの外壁にかかるゴジラの爪。
内側から光っていて、下からも非常によく目立った。
ホテルの外壁にはゴジラのシルエットが大きく映しだされていた。
おそらく電気がついている部屋が「ゴジラルーム」もしくは「ゴジラビュールーム」なのだろう。
開業初日に予約できるなんて、おそらくVIPに違いない。
窓にはゴジラか何かのミニチュアが置かれていた。
私は別にゴジラファンというわけでもないのだが、こんな大都会のど真ん中でビル風に吹かれゴジラと対面するなんて無駄にテンションあがる。開業初日に予約して45歳の誕生日をここで迎えることになったわけだけど、その決断は正解だったなと。
せっかくなのでお部屋の紹介も。
ここはゴジラビューではないスタンダードなシングルルーム。
一泊税込15,043円だ。溜まっていた楽天ポイントを投入した。
この写真見てわかると思うが、とにかく省スペース。
コンパクトを得意とする日本の技術の粋と言ってもいいほど。
コロンとした感じのベッド。
枕は低反発のものと普通のものの二種類。
オレンジ色の長細いものは、抱きまくらにしてはカバーが簡単に取り外し&洗濯しにくそうなので、ストレッチ用のものかなあ?
デスクもある。
全体的にすっきりしたデザイン。
机の上などに余計なものが置かれていないのもいいなと。
このデスクの右側の扉の中には冷蔵庫。
それはまあよくあるが、その下の引き出しを引っ張ってびっくり。なんとセーフティーボックスがすっぽり収まっていた。引き出しごと持ち出せてしまいそうな気もしなくもないが、室内設計した人すごいわ。
余計なものがないすっきりした部屋だが、扉を開けると中にはぎっしり。
ポットにカップセット、一番下は本格的な作りの加湿器だ。
もうひとつの棚にはパナソニックのアイロン、一番下は女性に大人気のパナソニックの美顔器「スチーマーナノケア」だ。
これ。
買うと3万円以上する代物。
前から欲しかったものだったので、滞在中がっつり使わせてもらった。メイク落としから保湿、毛穴すっきりなど目的に合わせコースもいろいろ、一回使うだけでも肌がみずみずしくなるのが実感できる。体験してみてやっぱり買いたくなった。
バスルーム。
こちらも洗面台の下に棚が作られ、ドライヤーやアメニティ、室内着などすべてそこに収められている。
お風呂はガラス扉の向こう。
開業初日の一番乗り♪というのが嬉しい。
アメニティの中にバスソルトも入っていたので、それを使ってのんびり湯船に使った。
チェックイン時に女性用のプレゼントももらった。
理由は不明だが、どの部屋も窓はこんな感じの細長いものだった。
大きくできなかった理由が何かあるのだろうか。
でも夜景は見事。
正面の大きな建物は西武新宿線駅の上にある新宿プリンス。学生時代に室内清掃バイトをしていたこともある。
その向こうに新都心の高層ビル街。
歌舞伎町の真ん中なんて飲み屋ばかりで食事に困らない?とも聞かれたが、新しい新宿東宝ビルの一階には、飲食店が多数入っている。
大阪王将やリンガーハットなどなど。
これまで周辺は純粋な食事処は少なめだったので日中も賑わうことだろう。
もちろん飲む場所にはまったく困らない。
一階のセブン-イレブンでもゴジラグッズ販売している。
朝食会場は3箇所あり、好きなところを選べる。
8Fのフロント奥にあるカフェもそのひとつ。
ここは夜はゴジラの背中を眺めながら過ごせるバーになっている。
隣接する屋外テラス席もいい雰囲気だ。
私は1Fの一番大きなビュッフェ式レストランにした。
料理もいろいろ!
パンも美味しかった!
屋外にも席がある。
すぐそこは小さなパブやクラブがぎっしり詰まった雑居ビル街で、風俗案内所なんかもすぐ近くにあると思うとちょっと不思議な気分。
学生時代からさんざん飲み歩いたコマ劇周辺でこんな爽やかなホテル朝食を食べるなんて思いもしなかったよ。
チェックアウト前にもう一度ゴジラに会いに。
明るい太陽の下で対面したらちょっとガッカリするのではという危惧もあったが、それは杞憂だった。精巧なゴジラは昼間に見ても迫力もの。特に舌の生々しさたるや。
他の宿泊者の真似して自撮りなど。
誕生日を迎えたばかりの管理人の貴重な素顔写真です。
歌舞伎町ど真ん中の高層ホテル。
既に中国・台湾からの観光客でいっぱいだが、このホテルが出来たことでさらに賑わうことだろう。
歌舞伎町というと少々敬遠気味だった一般の日本人にとっても、このビルができたおかげで入りやすいエリアになる気がする。
ちなみにゴジラを取り囲む壁にはこんなレリーフが3点。
解説もつけられている。
背中もぱちり。
ゴジラビュールームで目覚めた人たちは、朝日を浴びたゴジラを窓から眺め続けたことだろうなあ。
名残惜しくて何度も写真を撮ってしまう・・・
ホテル正面の道には、腕組みをして見上げる人、スマホで真剣に写真取る人達が大勢立っていた。
「上は全部ホテルなんだって」
「高いのかなあ」
そんな会話が耳に飛び込んでくる。
そのホテルについさっきまで泊まってたんだよ、ゴジラと一緒に記念写真も撮ってきたよなんて心のなかでつぶやきながら軽い優越感。
日中に外から見上げるゴジラはこんな感じ。
この風景自体が新宿の観光名所になるだろう。