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MONO-PORTALのモニター企画について考え中

写真しばらく活動が停滞していたMONO-PORTALで、来週から新しい企画が始まる。いちレビューブロガーとして自分自身も欲しいと思っていたコンテンツだ。

それと同時に、久しぶりのモニター企画も約3ヶ月間というタームで実施する予定。

企画立案から協賛企業の担当者とのミーティング、具体的な実施策などを検討する中でずっと考え続けている。

どうしたら、このモニター企画は成功するんだろう?
そもそも、ブロガー向けのモニター企画の「成功」ってなんだろう?

自分達、MONO-PORTALが考える「理想的なブログモニター企画」は、
第一にモニターになったブロガーが、第二に製品を提供してくれた企業が、そしておまけで仲介役である自分達が、

「やってよかったね。楽しかったよ」
「使わせてくれてありがとう」「使って率直な感想を書いてくれてありがとう」

と、爽快な満足感と、互いへの適度な感謝の気持ちを抱いて終わること。

まあ企業側は、実施したことによるマーケティング効果について仮設検証し、次につなげないといけないし、仲介役の自分らも、その効果検証作業を一緒にやったり、サポートしたりしないといけないので、単純に「楽しかったですね」では終わらないんだけど。

そんな「効果」の問題はさておき、
意外にこう「爽快な満足感」で終われないのがモニター企画。

モニター側は、企業や仲介者が「どんな感想を求めているんだろう?」「自分が書いたこの記事に満足してくれたんだろうか?」と心配になってしまう。

企業側は、あまりブログへの理解がない担当者だと「こんなこと書きやがって」とか「もっとここの特徴をクローズアップしてほしかったのに」など思ったり、逆に「率直に感じたことを書いて欲しいんだけど、妙に気を使わせているよなあ・・・」と気になったり。ある種・・・


「腹の探り合い」


みたいなことも起こる。

MONO-PORTALがこうした企画を実施する第一の目的は、運営主体のLLPの名称にもしている「レビューブログ推進」。企業のブログマーケティング支援は正直その次。

なので、こうしたモニター企画においても、「訪問者にとって役立つ率直なレビュー」「ブロガー自身が“楽しく”レビューすること」を重視しているんだけど、それを徹底するためには、企画の環境を整備することも必要だ。

第一に、企業と製品選定。

ブログに理解のない企業や企業担当者の場合には、どんなに製品が面白く、条件がよくても絶対やらない。
あとで面倒に巻き込まれるだけ。
自分が巻き込まれるだけならいいが、参加してくれた他のブロガーまで巻き込んではやばい。

第二に、企業側へ基本ポリシーをしっかり伝えること。

モニターが書いた記事への口出し・横槍は絶対にしないということ、同時にそういう行為を徹底的にシャットアウトするという、こちら側のスタンスをしっかり伝える。「例えばこんな記事があった場合・・・」「こんなトラックバックが寄せられたら・・・」など、いくつか具体例もあげて、社内でどんな議論が起こるかなどもシミュレーションしておいてもらうのも大切か。

第三に、参加ブロガーへの説明。

参加ブロガーから見ると「モニター企画の主体」であるMONO-PORTALの、「レビュー」に関する基本スタンスをしっかり伝える。それはモニター企画の時だけじゃだめなので、それ以外の時に書く記事や、あるいは自分のWADA-blog(わだぶろぐ)などでも、繰り返しメッセージを発信する。訪問者にとって参考になる記事を書くことに意味があるのだということを。

でもぶっちゃけ、自分だって偉そうなこといえない。

モニターをやらせてもらいながら「率直なレビュー記事を書く」って実はすごく難しい。

新製品を貸与してもらえば恩に感じるし、担当者と仲良くなれば、自然とその人の期待にこたえたい、その人を喜ばせたい・・・と思ってしまう。自分がモニターした時のレビュー記事は、絶対に中立ではない。それはよくわかっている。ネガティブなことをちょっとでも書けば、ドキドキもする。

そんな時に思い出すのが「Start Mac体験モニター」だ。

あのモニター企画に参加していた時の自分は、すごく自由で、楽しかった。
既存ユーザや、一緒にモニターやっている人との横のつながりに、わくわくした。
アップルの担当者がこれを読んでどう思っているかとか、ほとんど考えなかった。

自分の率直な感想を書いているだけで、誰かがそれを参考にしてくれる。
そんな満足感を実感できた。


+++


なあんて、思ったことをつらつら書いてしまったのは、
この記事を読んで、すごく共感したから。

ブログマーケティングに感じられる違和感と、3つの論点 :Heartlogic

はじめて「返報性」という言葉を知った。

これらの影響は、ブロガーや読者の意識を超えた部分に影響を及ぼす。返報性のルールのために知らず知らずのうちに提灯記事を書いていたり、社会的証明の影響で、あまり興味がなかった、たいして良くないものを買ってしまっていた、ということがありうる

モニター企画を実施する側・参加する側にとって大切なのは、
この認識だなと思った。

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