香港から日帰りでも楽しめる中国・深圳。
中国有数の工業地帯&積出港もあり、日本人の駐在員も多い街なのだが、そこに昨年、日本料理レストラン&バー「龍の酒場」がオープンした。
●龍の酒場 - Dragon Restaurant & Bar
10年来の付き合いの友人も絡んでいるということで、香港・深圳旅行のついでに立ち寄らせてもらったらびっくり。「海上世界」という深圳でも今非常にホットなお洒落商業エリアのど真ん中の、スタイリッシュなお店だった。
360度全方位カメラで撮影したので、ぜひまずはこの動画を見てもらえたら。
▼中国・深圳市「 龍の酒場」(32秒/マウスでドラッグすると向きが変わります)
場所は「海上世界」のA区。
今はレストランやホテルとして使われている豪華客船が中央に鎮座する、最先端の商業エリアで、お洒落なレストランやバーが集まっている場所だ。すぐ近くが駐在員も多く住む高級住宅街になっているため、外国人の姿も多い。
私が訪れたのは旧正月の3日前。
金曜夜だったため既に帰省ラッシュが始まっており、深圳市内の人口は早くも激減していたようだが、それでもかなりの賑わいだ。
これが豪華客船。
デッキがバーになっている(ビールがめちゃ高!)
その手前、ピザハットの前の角を曲がると・・・
わお!いきなり派手な照明の機関車がやってきた。
敷地内をぐるぐる回っているそう。
この通りの左側に龍の酒場があるはず・・・
発見!
店は階段あがった二階にあり、3つのエリアに分かれている。
中央はテーブル席とボックスで囲われた席。
そして奥にはかなり大きなU字型のカウンター。奥にさらにテーブル席。
最も人気があるのがテラス席で、ここもかなりの席数になっている。
深圳は沖縄よりも台湾よりも南にあり、冬でも結構暖かい。
とは言っても冷え込む日もあるので、いくつか暖房器具も置かれていた。
テラスの柵越しに、海上世界の通りが見下ろせる。
エリア全体がちょっとしたアミューズメントパークのようになっている。
中央エリアにも長いカウンターが。
もともと「日本料理を食べられるバーがやりたい」ということで、このスタイルになったんだとか。
中国はおひとり様だと飲食店に入りにくいことが多いので、この作りはなかなかありがたい。
そんなわけで、久々に再開したお店の関係者K氏とビールで乾杯!
ほぼ毎日ここで食事しているということなので、おススメを聞いてみた。
一押しは「ねぎ豚のあぶり」。
ところが残念!仕事納めの日だったせいかランチタイムも相当混みあったようで、人気メニューは品切れになってしまっていた。
それならと「牛タン塩炒め」。
美味しい!
K氏が個人的に気に入っているというサンマの佃煮。
たこわさも絶品。
具だくさんで日本の居酒屋で出てきてもおそらく皆気に入ると思う。出来合いのものをどこかから仕入れているのかと思ったら、人気店から引き抜いてきたという実力派若手中国人料理長がすべて作っているとのこと。
さらに、絶対に食べておくべきはこれ。
「チーズの味噌漬け」だ。これも料理長お手製。
日本人ということで、どちらかというと中国人はあまり注文しなそうな地味な一品物のつまみばかり頼んでしまったが、途中でふと気付いた。
「もしやこれは・・・日本酒なんじゃないか?」
日本酒もかなり揃っている。
ここには載っていないものでも、カウンター奥のボトルを見て在庫あれば注文可能なようだ。
上善如水のボトルを冷やで。
わざわざワインのようにデキャンタに移し替え、アイスペールに入れてくれた。
明るい笑顔で、中国にいることを忘れてしまいそうな接客ぶりを発揮してくれたのは彼女。日本語勉強し始めてたった3年とのことだが、驚くほど上手。なにより元気で笑顔がいい。
ちなみにこの日は気温やや低めだったにも関わらず、テラス席に客が集中してしまったため、スタッフ揃いのダウンジャケットを着ていたが、実際の制服はこちら。
め・・・メイド服すか!!!
フリルもすごいぞ。
その2日後、旧正月前日の夜も訪れた。
枝豆は、今はもう料亭やこだわり派の小料理店くらいでしかやっていないと思うのだが、両端をきれいにカットしてあってびっくり。
唐揚げも美味。
脂たっぷりのったぶりかま。
海外で日本料理を食べる機会は何度かあるが、今までで一番美味しかった。
客は日本人と中国人半々ということで、刺身や寿司・天ぷらなどだけでなく、日本人が喜ぶ普通の居酒屋メニューがたくさん用意されているのもうれしい。
こんなおつまみセットも。
中国のレストランには珍しく、カウンターもたっぷりあるので一人でも気兼ねなく入れる。
出張でひとり深圳滞在なんて人にとっても、日本語も通じて小皿料理もたくさんあるこの店はきっと重宝するはず。
なおこの海上世界、毎日定時に開催される噴水ショーも見事。
タイミングあえばぜひ。
▼中国・深圳市「海上世界」噴水ショー(2分20秒)