WADA-blog(わだぶろぐ)

トップページ旅の記録&記憶

知床羅臼体験&知床岬クリーン作戦(3)清流クレソン採り体験

昨夜の夕食に山盛りされていたクレソン。都市部で買うとちょこっとでかなりのお値段するが、ここのクレソンは宿のご主人が地元の沢で収穫したもの。

2日目の午後は、まるみご主人の案内でクレソン採りに行くことになった。

場所は羅臼市街地から少し南に行った場所。
汚れ全くない清流が山から流れてきている。

中で泳ぐ小さな魚をとろうと手を突っ込んでびっくり。雪解け水の冷たさは想像以上だった。

そりゃ山はまだこんな雪渓が残っているんだもんな。
5月なのに夏日も続いた関東からやってきただけに、この寒さと雪景色には驚きだ。日本はやはりちっちゃな島国などでなく、南北距離もある結構広い国なんだよね。3大国に挟まれているからつい忘れちゃうけど。

クレソンは、「これがそう」と言われなかったら全くわからないほど、沢にびっしり生えていた。それをまとめてつかみ、カッターで根元をざっくり切る。

「北海道の山林でこんな大量に自生しているとは」

その事実にまず驚いた。
普段あまり食べる機会もなく、お洒落なレストランのメインディッシュの付け合わせにちょこっと乗っているのを見る程度。今回の宿の食事のように、サラダとしてばくばく食べたことなど一度もない。

でも実は繁殖力旺盛で、川などに野生化・雑草化しているのだという。Wikipediaを見るとこんな記述も。

爆発的に繁殖することで水域に生育する希少な在来種植物を駆逐する恐れや水路を塞ぐ危険性が指摘されている。日本では外来生物法によって要注意外来生物に指定されており、駆除が行われている地域もある。

知らなかった・・・

そして爆発的に繁殖しているのがこれ。
小川の両脇にびっしり生えているのが全部クレソンだ。

栄養価も非常に高く、生で食べる他、茹でておひたしにしても美味しい。

若葉の柔らかそうなのを採ってその場でいただく。
野草ならではの青臭さがなんともいい。

そして奥にいろいろな花が咲いているということで、そこもご主人に案内してもらった。

借りた膝までの長靴があるからいいけど、それがなければ前には進めないだろう、胸丈まで伸びた藪の中をかき分けかき分け。

これはふきではないけど、本州からくる人はふきとして喜んで食べてくれるという「やちぶき」。

見た目はふきそのものだが、茎に赤みはない。
これも採取。

六花亭のパッケージには、北海道を代表する花が多数、素朴なイラストで描かれているが、そこに登場する野の花をここで見ることができる。まるみご主人の湊さんの解説は実に面白く、勉強になる。

湊さんがいなければ足元の草も花も何だか全くわからず、それ以前にここに来ることは不可能だろう。道なき道をゆくこのハイキング、5分もせず山林迷子という最悪の事態になるはずだ。

公式サイトによると、今は人手不足でこうした山遊びやトレッキングのガイドは行っていないらしい。残念なことだ。

●羅臼の宿まるみ「知床羅臼観光案内」

そして再び草をかきわけ、泥に長靴を取られながら帰途に。

続いて向かったのは

こごみが自生する場所。

これだ。
こごみは今が旬。

関東ではほとんど流通しておらず、自分は旅先の宿などで食べたことがあるくらい。
ゼンマイやワラビは地元でも採りに行くが、こごみ採りは初めてだ。

若芽を採取。
カッターでスパッと切った時の感触がなかなか気持ちいい。

牧草地と羅臼岳を撮影する、同じツアーに参加している記者の方とライターの方。
イケメンはただ立っているだけでもしゃがんでいるだけでも絵になる。

撮影モデルの要請に応じてくれた、まるみご主人。
恵比寿様のような笑顔だ。

この後さらにオンコの巨木が林立する公園跡地、郷土資料館に行ったのだが、そろそろ夕食タイムなので続きはまた別途。

それにしてもまるみのこの部屋、素敵すぎです。
うっとり。

関連カテゴリ