• 広告を利用しています/紹介製品の価格・スペックは記事作成時点のものです

山東省旅行(6)青島から曲阜へ長距離バスで向かったら・・・

写真

港町「青島」から、孔子が生まれ暮らした世界遺産の街「曲阜」へは高鉄(中国版新幹線)を使えば3時間で着くんだけど、当日朝買おうとしたらチケットがもうなかった。そりゃそうだよ~、甘過ぎだった自分。

写真

そこで急きょ予定変更してバスで行くことに。

駅からは少し離れたところにある長距離バスターミナルに行くと、幸いにもすぐ出発するバスがあった。最初わずかしかいなかった乗客だが、途中から次々乗り込んできてあっという間に満席に。

写真

私の隣にも、スキンヘッドで虎柄タンクトップからムキムキの腕をだしているかなりガテンな感じのおじさんが座ってきてちょっとどきどき。

・・・と思ったら実は非常に気配りの人で、体大きいのにこっちにぶつからないよう、窓に思い切り身体寄せてくれるなど。いい人じゃん。

途中電話かかってきて大声で到着時間など話していると思ったら、切った瞬間なんとも幸せそうな笑顔こっちに向け、「子供なんだ。写真見るか?」と。

携帯に、生まれて数か月の男の子の写真がたくさん入っていた。
小柄でかわいらしい奥様と一緒の写真もあり、3~4歳の女の子の写真も。子供ふたりだそう。

普段は青島で働いていて(何かの職人さんらしい)、今日は里帰りする日なんだとか。途中でトイレ休憩で停まったドライブインでもおもちゃを真剣に物色していた。

写真

目的地の曲阜が近づくにつれ、ちょっと不安になり始めた。

運転手さんも車掌さんも、少々ぶっきらぼうな若いおにいちゃん。その車掌さんがまもなく到着する地名を呼びあげるたび、乗客がバスの前の方に歩いていき、停車と同時に降りてゆく。

そこまでは普通なんだけど、降りている場所が高速の路肩なのだ。

日本の高速バスのように、高速路肩にバス停があってそこから下の道に降りる階段があるとかではない。降りた乗客は柵を乗り越え、そのまま坂を下っている模様だ。

私が向かっている曲阜もバスの最終目的地ではない。
かなり大きな街のはずなんだけど、街中のターミナルには行ってくれないの?私もあんな風に路肩で降りる運命なの?

高速から下の道までどうやって降りたらいいの?
あと降りた後、どうやって街まで行ったらいいんだ???

しかし不安は的中。
曲阜と言われて前の方にいったが、バスはまだ高速上だ。

「ここで降りるんですか?」

曲阜にくる外国人なんて、孔子関連の史跡の観光客に決まっている。私の不安が伝わったのか、車掌のおにいちゃんが丁寧に説明してくれた。

「いいか、この下の道をこっち方向に行くと曲阜だから」
「こっちって・・・。バスはあるんですか?」
「ある。1路に乗れ。大丈夫」

前の方にいた乗客も「大丈夫」と励ましてくれたものの、全然大丈夫な気はしないままバスを降りた。

写真

本当に路肩だよ~。

走り去るバスの後ろは、暑さのためか全開だった。
エジプトみたいだなあ。

写真

教えてもらった下の道からはかなり走ってしまったので、高速道路上をてくてく歩く。交通量少ないからいいものの、トラックもバスもかなり飛ばしているのでちょっと怖い。

写真

下の道との交差点に到着。
バス停ってどっちに歩いたらあるんだろう。街方向を見ても見当たらない。焦げ付くような炎天下、人も歩いていない見知らぬ街の郊外をさまようのは嫌だ。

写真

幸い、その少し先に細い階段もあり、重い荷物持って草むらをすべり降りる必要はなくなった。

降りたら高速ガード下には闇タク1台と電動自転車版の人力車が数台待機していて、「どこへ行くんだ」「乗れ」と腕をつかんできた。

「バスに乗るからいらない!!!」と振り払って、2分の1の確率で街とは反対方向に歩いていったところ、3分もせずバス停も見つかった。

写真

そして5分も待たずバスもきた。
ラッキーすぎる!!!

バスは、予約してあったユースホステルのすぐ近くのバス停を通るものだった。

写真

一時はどうなるかと思ったけど、何も問題なく無事宿に到着。
孔子の街、曲阜です!

[旅]中国生活2013-2014<北京編>の記事一覧